東日本電信電話株式会社　東京東支店（支店長：畑中　直子、以下「NTT東日本」）は、NTTアドバンステクノロジ株式会社（代表取締役社長：伊東　匡、以下「NTT-AT」）と連携し、葛飾区の職員の業務効率化を支援するため、LLMカスタマイズサービス^※1による生成AIソリューション（以下「本ソリューション」）を提供し、6月14日から本格的な利用が開始されました。
   本ソリューションは、セキュアなネットワーク環境のもと、葛飾区独自のデータベースを構築し、汎用LLMと連動させることで、葛飾区の固有情報を踏まえた回答生成を実現させ、職員の業務効率化を支援するものです。

1．背景・目的

   業務効率化に向けた生成AIの活用は自治体においても広がっており、葛飾区も2023年の8月から文書作成などに利用していましたが、誤った回答が作成されることもあり、利用範囲が限られるといった課題を持っていました。
   また葛飾区は、以前よりNTT東日本が提供する、AIよみと〜る^※2を利用し職員の業務効率化に向け取り組んでおりました。その中で、NTT東日本にご相談いただいたことがきっかけとなり、NTT-ATとの連携による課題解決の提案を行い、本ソリューションの構築を進めてきました。

2．ソリューションの概要

   葛飾区が運用を始めた本ソリューションは、行政に役立つ精度の高い回答をセキュアな環境で速やかに得ることができる、葛飾区に特化した仕様となっています。
   さらに大量のデータを組み合わせたことにより、区政の課題を解決する方策の提示や区の魅力発信などの文案作成においても飛躍的に仕上がりがよくなるといった期待が持たれます。

3．主な役割分担

4．今後の活動について

   本ソリューション提供で得られた知見やノウハウの部品化・製品化をNTT-ATと連携して推し進め、自治体・企業への水平展開をめざしてまいります。またLLMにとどまらずお客さまの必要とするICT技術の提供を通し、DX（デジタルトランスフォーメーション）をワンストップで推進してまいります。