(報道発表資料)
2024年6月19日
調布市
東日本電信電話株式会社 東京武蔵野支店
調布市(市長:長友 貴樹)及び東日本電信電話株式会社 東京武蔵野支店(支店長:川上 卓郎、以下「NTT東日本」)は、NTT東日本が提供するシン・オートコール*1を活用して、特殊詐欺から市民を守る「調布あんしんコール実証事業」を開始します。
特殊詐欺の手口は巧妙化・複雑化し、認知件数・被害額も高い水準で推移しています。令和5年の特殊詐欺による被害総額は全国で440億円余に上り、調布市内の被害総額も1億9000万円を超えています。
なかでも、特殊詐欺の被害は高齢者世帯で最も多く、その被害を防ぐには、「自衛」として高齢者本人の気づきを促すとともに、「家族防衛*2」として、日ごろからの家族とのコミュニケーションが重要です。
こうした背景から、NTT東日本の独自技術であるシン・オートコールを活用し、家族の絆で特殊詐欺の被害を防ぐ「家族防衛」を支援する実証事業を、調布市およびNTT東日本が参画する調布スマートシティ協議会*3の取り組みとして実施します。
本実証事業は、シン・オートコールの技術を活用した、日本初の「家族防衛」を支援する取り組みとして、その有効性を検証するものです。
具体的には、特殊詐欺対策アダプタ*4が通話内容を録音、ファイルを転送し、AI搭載の専用サーバにより分析、特殊詐欺の疑いがあると判断した場合には、シン・オートコールによって、事前に録音した家族の肉声で注意喚起のメッセージを高齢者本人へ伝えます。また家族にも、特殊詐欺の疑いのある電話があったことを自動的に音声と文字情報で通知し、必要に応じて高齢者本人への連絡も自動的に行います。
なお、本事業へ参加した場合の設置工事費や月額利用料は無料ですが、特殊詐欺の模擬音声を用いた訓練への参加や、事業検証のためのアンケート調査にご協力いただきます。
調布市とNTT東日本は、今後も連携・協力して特殊詐欺から高齢者の皆さまやご家族の方々を守る仕組みづくりを推進し、犯罪の未然防止と拡大防止に取り組んでまいります。
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