(報道発表資料)
2024年5月16日
文京区
一般社団法人全日本かるた協会
東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京東支店
株式会社NTTe-Sports
文京区の文化事業を、NTT東日本グループがICTで支援
〜小倉百人一首競技かるた「名人vsクイーンドリームマッチ」をライブ配信〜
文京区(区長:成澤 廣修)、一般社団法人全日本かるた協会(会長:松川 英夫、以下「全日本かるた協会」)、東日本電信電話株式会社 東京東支店(支店長:畑中 直子、以下「NTT東日本」)、株式会社NTTe-Sports (代表取締役社長:原田 元晴、以下「NTTe-Sports」)は、競技かるた界のトップ選手である名人とクイーンの試合と対談をライブ配信いたしました。このライブ配信は“競技かるた発祥の地※1”文京区から、小倉百人一首と競技かるたの魅力をICTを活用して幅広く発信する取り組みとして2022年より始めたもので、今回で3回目の開催です。
1.本取り組みの背景・目的
 文京区は競技かるた発祥の地であり、全日本かるた協会が本部を置くとともに、全国的な強豪かるた会が区内で活動を展開しています。また、区内で数多くの全国大会が開催されるなど、競技かるたの重要な活動拠点となっています。文京区では、このように魅力ある文化資源を持つ「かるたの街文京」をより多くの方々に知っていただくため、さまざまな事業に取り組んでいます。
他方NTT東日本は、地域に密着したICT企業として、様々な自治体・企業と連携して地域課題の解決を図るとともに、街の賑わいづくりとして地域の価値ある文化や芸術の発信にも取り組んでいます。
そうした中で、「かるたの街」としての文京区の認知度向上や、幅広い年齢層に向けた競技かるたの魅力発信について文京区、全日本かるた協会、NTT東日本、NTTe-Sportsの4者が協働で検討を重ね、2022年に小倉百人一首競技かるたの「名人vsクイーンドリームマッチ※2」のライブ配信を実現し、今年で3年連続での開催となりました。
<主な役割分担>
文京区 |
イベント企画、会場提供、観覧者募集、公式SNSによる情報発信 等 |
全日本かるた協会 |
イベント運営(実況、解説、出演者調整) 等 |
NTT東日本 |
ICT環境構築、ライブ配信支援、公式HPおよびSNSによる情報発信 等 |
NTTe-Sports |
イベント・配信プロデュース、公式HPによる情報発信 等 |
※1 競技かるたとは:小倉百人一首のかるたの札を用いた知的スポーツ。読み札に対応する取り札を、2人の競技者が相手より早く取ることを競う。
競技かるた発祥の地の由縁:明治時代、当時の東京大学(文京区本郷)の学生たちが初めて作った「緑倶楽部」と「弥生倶楽部」という2つのかるた競技の会が、現在の競技かるたやかるた会に繋がる起源と言われている。
※2「小倉百人一首競技かるた 名人vsクイーンドリームマッチ」
競技かるたの男性選手トップである名人と、女性選手トップであるクイーンによるエキシビジョンマッチ。
2.開催概要
・日時:2024年5月12日(日曜日) 午後2時〜午後5時
・会場:文京シビックホール 小ホール
・出演:第70期名人位・川瀬将義 六段/第68期クイーン位・井上菜穂 六段
・アーカイブ配信視聴用URL
※視聴には別途通信料がかかります
3.本取り組みの模様
(1)対戦及び本イベント模様
当日の対戦は、通算6回目の顔合わせ、井上選手がクイーン位を獲得後初の対戦となりました。名人・クイーンともに自身の持ち味を発揮し、序盤はクイーンが冷静にリード、名人が追いかける展開となりました。中盤枚数差が無くなってからは一進一退の展開となり、緊張感が高まる中、終盤87枚目には名人のお手付きにより場にある札がクイーン1-5名人になり、その後名人が守りつつも、3枚差で井上クイーンが初勝利をおさめました。いかなる展開にも表情が崩れないクイーン、表情をだして自分のペースでかるたを楽しむ名人の試合中のリアクションの差も注目のポイントとなりました。
試合後の対談で井上クイーンは「どんな選手を相手にしても自分の綺麗なかるたを貫きとおす選手をめざしたい。」と抱負を語っていました。
また、会場の皆さんからの名人・クイーンへの質問時間を設け、かるたを始めたきっかけ、試合中に考えていることなど、普段聞くことができない質問への回答や、競技かるたのアドバイスをいただきました。大会後は競技かるた体験会などが開催され、特別な時間を過ごしていただきました。
(2)ライブ配信
NTT東日本グループが持つ高度なICT環境構築技術やeスポーツ事業で培った映像配信ノウハウをいかし、品質の高いライブ映像で競技かるたの魅力がより多くの方に伝わる演出を実施しました。
具体的には実況・解説を交えた対戦のほか、名人とクイーンによる対談の様子もリアルタイムで配信、昨年実施した「テロップ表示」や「リプレイ映像」に加え、今年は、かるた競技の魅力でもあるスピード感をより感じていただくために、「スローモーション再生」を取り入れました。これにより名人とクイーンが、札を取る一瞬の判断と動きの速さをお伝えすることができました。さらに競技終了直後には、本番の「ダイジェスト映像」を注目のシーンや解説者による振り返りコメントを加えて配信することで、名人とクイーンの技のすばらしさがより際立ち、子供から大人まで、競技かるたへの理解を深めていただくことができました。
【当日の模様】
開会式
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左から井上菜穂クイーン、川瀬将義名人
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対戦前のデモンストレーション
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対戦風景(配信)
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解説席(配信)
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配信の様子
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対談(配信)
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4.今後について
文京区、全日本かるた協会およびNTT東日本グループは、今後も連携して競技かるたの魅力発信に取り組み、文京区の更なる文化の発展に寄与できるよう連携し活動してまいります。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
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