東日本電信電話株式会社
神奈川事業部
2019年2月20日多言語対応ロボットを活用した観光案内・施設案内による、
来訪者の満足度向上に向けた実証実験について
〜ロボットとの円滑なコミュニケーションを通じて観光・施設情報を提供します〜
東日本電信電話株式会社神奈川事業部(取締役神奈川事業部長:髙橋 香苗、以下「NTT東日本」)は、小田急箱根ホールディングス株式会社(取締役社長:五十嵐 秀、以下「小田急箱根ホールディングス」)、株式会社コンピュータサイエンス研究所(代表取締役:林 秀美、以下「コンピュータサイエンス研究所」)と連携し、多言語に対応するコミュニケーションロボットを活用し、箱根を訪れる観光客への新たな情報提供による満足度向上を目的とした実証実験を箱根湯本駅にて実施します。
1.実験の背景と目的
NTT東日本では、クラウド型ロボットプラットフォームサービス「ロボコネクト」を2016年9月から提供しており、コミュニケーションロボットの業務活用範囲の拡大、特に多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)による音声発話・認識機能の向上を図ることで、訪日外国人対応に課題をお持ちのお客さまへのソリューション提供をめざしています。
一方、小田急箱根ホールディングスでは箱根エリアへの外国人観光客の増加を踏まえ、情報媒体の多言語対応強化を進めています。また、日本国内や世界各地から訪れる観光客に快適に箱根を周遊してもらうための情報を効率的に提供することで、満足度を高めるとともに、箱根エリアの発展に貢献することをめざしています。
こうした背景を踏まえ、箱根湯本駅での効率的な情報提供を通じたお客さま満足度の向上に向けて、多言語による箱根観光施設案内、周辺施設案内の実証実験を行います。なお、本実証実験では、施設案内・観光案内機能を提供するコンピュータサイエンス研究所の「ロボナビ®」※1を活用します。
※1 「ロボナビ®」は株式会社コンピュータサイエンス研究所の登録商標です。
2.実施概要
箱根湯本駅の改札口付近にコミュニケーションロボット「Sota®」※2を設置し、箱根エリアの観光案内や箱根湯本駅の
施設案内等を行います。
※2 「Sota®」はヴイストン株式会社の登録商標です。
(1)実施内容
・「Sota®」が、多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)での観光情報・施設案内を観光客に対して行います。
・観光案内は、「Sota®」によるガイドやタブレットの操作により、目的地までの地図情報を表示します。
更にQRコードによりお客さまの端末に地図情報を転送することで、箱根湯本駅から目的地までご案内します。
・目的地を決めていない観光客には、「箱根ナビ」※3のお勧め観光ルート情報を提供。箱根観光の知識がない方でも
楽しめるモデルコースを提供します。
・施設案内については、箱根湯本駅周辺のコンビニ、飲食店、乗場(バス、電車、タクシー)などの情報を表示し
案内を行います。
・お客さまの問いかけ、利用履歴を分析し、今後のお客さまの満足度向上の取り組みにつなげます。
※3「箱根ナビ」は小田急箱根グループが運営する箱根の観光案内サイトです。箱根の交通情報、おすすめスポットやモデルコースをはじめ、
イベント情報など箱根を楽しく便利に周る情報をご紹介しています。
<実施概要イメージ>
※本機能は株式会社コンピュータサイエンス研究所の「ロボナビ®」、地図は株式会社ゼンリンの地図データを
ベースにしている、株式会社ゼンリンデータコムの多言語地図「日本語」 「英語」「中国語」「韓国語」を使用しています。
(2)検証事項
<対話円滑化技術>
従来の対話機能では、「Sota®」の発話終了を待たないと、次の対話ができませんでしたが、「Sota®」が発話をしている最中でも、呼びかけに対し、その言葉を認識して発話を中断し、次の対話を始めることが可能となり、スムーズな対話を実現します。今回の実証実験の中で、この対話円滑化技術の有効性を検証予定です。
(3)実施期間(予定)
2019年3月下旬〜2019年5月末日
※施策の効果検証を踏まえ、改善を図った上で、6月以降も再度実施を検討してまいります。
(4)各社の役割
・NTT東日本
「Sota®」および「ロボコネクト」の提供
「ロボナビ®」コンテンツ・対応シナリオの制作、動作検証、テクニカルサポート、利用状況分析
・小田急箱根ホールディングス
実証実験フィールド(箱根湯本駅)の提供
「ロボナビ®」と連携するコンテンツの提供
・コンピュータサイエンス研究所
「ロボナビ®」の環境設定、動作検証、テクニカルサポート