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(報道発表資料)
2020年7月22日
東日本電信電話株式会社 東京事業部
武蔵野市
武蔵野市(市長:松下 玲子)と東日本電信電話株式会社 東京事業部(東京武蔵野支店長:相原 朋子、以下「NTT東日本」)は、AI-OCR※1及びRPA※2を活用し、1日最大6,000件、合計約68,000件の特別定額給付金申請情報入力業務を効率化・自動化し、迅速な給付を実現いたしました。
特別定額給付金(1人当たり10万円給付)の迅速な給付を実現するにあたり、膨大な申請書情報のシステムへの入力作業に要する、時間と人手が課題でした。そこで、武蔵野市ではAI-OCRとRPAを活用した特別定額給付金申請情報入力の業務フローを確立し、業務効率化と自動化を実現しました。
効率化・自動化した業務フローについて
①スキャナーで読み取った申請書画像をAI-OCRへアップロードし、データ化
②①のデータを目視確認し、補正
③RPAで特別定額給付金システムへ自動入力
※1 AI-OCR=AI(Artificial Intelligence)とOCR(Optical Character Recognition/Reader)の頭文字で、手書き書類や帳票の文字読取を行い、データ化するAI技術を使ったOCRサービス。
※2 RPA=Robotic Process Automation の頭文字で、業務プロセスを自動処理するソフトウェア。
(1)稼働削減
・「手入力作業」と「AI-OCRとRPAによる作業」を比較した結果、約75%(約43.8日分)の稼働削減効果を実現
・従来の手入力作業で最大6,000件/日を処理するためには、現状の人員配置に加え14人程度の増員が必要となる。
【稼働削減効果算出条件】
・武蔵野市特別定額給付金郵送申請対象世帯数である約74,000件を入力
・実働であるAI-OCR確認職員3人・RPA用パソコン3台自動入力と同条件で比較するため、手入力は職員3人・パソコン
3台で試算
・手入力の場合は1日7時間(休憩時間除く)、RPAの場合は1日12時間(休憩なし)稼働可能として計算
(2)業務改善
・手入力作業をAI-OCRとRPAへシステム化することでより正確なデータ入力が実現
・LGWAN内での閉じたシステム構成のため、住民情報も安全に取り扱うことが可能
・システム化により、人が行う書類審査、電話案内等に集中的に人員配置を実現
(3) 給付状況
郵送申請対象者の約92%となる約68,000件の給付が完了している(7月21日時点)。
武蔵野市は、特別定額給付金事業の事例を参考に、AI-OCRとRPAを組み合わせ、業務の効率化・自動化を検討するため、「対象業務の見極め」、「帳票の最適化」、「業務フローの見直し」を進めます。
NTT東日本は、本業務での経験を活かし、自治体や企業等地域の様々なお客様の業務効率化や働き方改革を実現する提案など全社的な事業展開を進めて参ります。
<本件に関する報道機関からのお問い合わせ先>
東日本電信電話株式会社 東京事業部 広報担当 Tel:03-3740-7010
武蔵野市 総合政策部 企画調整課特別定額給付金事業担当 Tel:0422-60-1975
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。