東京ホーム > お知らせ > 島しょ部観光MaaSの実現に向けた移動手段創出の実証実験を10月28日より実施〜自動運転バスを活用し八丈島の観光活性化を目指す共同プロジェクト〜


(報道発表資料)

2019年10月7日
株式会社愛光観光              
一般社団法人八丈島観光協会    
東日本電信電話株式会社 東京事業部
国立大学法人群馬大学      

島しょ部観光MaaSの実現に向けた移動手段創出の実証実験を10月28日より実施します
〜自動運転バスを活用し八丈島の観光活性化を目指す共同プロジェクト〜

 

  株式会社愛光観光(代表取締役:宮坂大樹、以下「 愛光観光 」)、一般社団法人八丈島観光協会(会長:山下芙美子、以下「 八丈島観光協会 」)、東日本電信電話株式会社 東京事業部(東京事業部長:中江康二、以下「NTT東日本 東京事業部 」)、国立大学法人群馬大学(学長:平塚浩士、以下「 群馬大学 」)、株式会社NTTデータ(代表取締役社長:本間 洋、以下「 NTTデータ 」)の5団体は、東京都事業である 『自動運転技術を活用したビジネスモデル構築に関するプロジェクト※1』 に基づき、八丈島の観光活性化に向け、MaaS※2の仕組みを取り入れた自動運転バスと既存の地域交通を連携させ、その効果を検証する実証実験を行います。

 

  ※1 :東京都が委託した事業プロモーター(日本工営株式会社)が、自動運転技術とそれ以外の先端的なICT技術等を組み合わせ、MaaS、コネクティッド、シェアリングなどの検討に資するビジネスモデルプロジェクトを募集し、優れた取組を選定(2件)して、プロジェクトの実施に係る支援を行うとともに、実証を通じて得られた結果をもとに法的課題や採算性等を検証する事業。
  ※2 :MaaSとは、ICT を活用して交通をクラウド化し、公共交通か否か、またその運営主体にかかわらず、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1 つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念。

 

1.背景・課題

  昨今の離島人気に伴い、八丈島への来島者数は2015年から4年連続で増加しており、特に観光シーズンの夏場には島内の交通手段が枯渇し、観光客が島内観光をする際に支障をきたす事態が発生しております。
  一方、八丈島のタクシー運転手の高齢化も歯止めが効かない状況であり、こうした事態に拍車がかかることが今後も想定され、大きな懸念事項となっております。

 

2.目的

  上記の背景・課題を踏まえて、八丈島の観光活性化に向けたチャレンジとして、島しょ部における自動運転の可用性、さらにはMaaSによる自動運転バスと既存の地域交通を連携させた島内交通手段の多様性を提供し、来島観光客の反応や回遊性などの変化を検証し、事業化に向けての展開に資することを目的とします。
  また、合わせてICT技術を活用し、自動運転バス車内・観光協会オフィス・八丈島空港におけるWi-Fiやデジタルサイネージの整備、ロボットなどによる八丈島の観光情報の提供、八丈島観光 MasSチケット購入時のキャッシュレス決済機能を提供します。

 

3.実証概要

〇期間
    2019年10月28日(月) 〜 2019年11月12日(火)
     ※10月28日(月)は関係者試乗日。
     ※10月30日(水)、11月6日(水)は自動運転バス運休。


〇自動運転バス運行区間
    「八丈島空港」〜「八丈島観光協会」を結ぶルートを運行(1日3往復)
     ※全日空便の発着時刻に合わせたダイヤを設定。


〇自動運転バス車両
    eCOM-10(シンクトゥギャザー製、群馬大学にて自動運転車両に改造)


〇自動運転レベル
    レベル2
    実験車両の自動運転バスは、運転者による手動での運転操作が最優先されるよう設計がされ、一般的な自動車と同様の安全性が確保されています。自動運転中の運転席には、運行に必要な運転免許を有し、自動運転システムを十分に理解した運転乗務員(テストドライバー)が、ハンドルに両手を添えながら搭乗します。テストドライバーは、本自動運転実証実験の実施主体である愛光観光が担当します。


〇提供サービス
    本実証実験においては、利用者に「八丈島観光モビリティチケット(800円)」(電子チケット)を購入いただき、MaaSポータルの利用を通じて移動・観光施設に関する以下のサービスを提供します。
    ・連携モビリティ(タクシー、自動運転バス、町営バス)を対象とした乗換案内
    ・連携タクシーの乗車予約(初乗り分チケット付き)
    ・自動運転バスの乗車予約
    ・連携施設で利用可能な割引クーポン (連携施設については、【別紙PDF[85kB]を参照)
    自動運転バスは全日空便の就航時間に合わせて運行し、空港到着後から待ち時間なく街中にある八丈島観光協会へ送り届け、その後の観光ルートへの周遊をスムースに提供します。
    一方、内地への帰途においても観光協会から八丈島植物公園メインエントランスを通り、八丈島ならではの景観を最後に味わうコースとし、飛行機の出発時間に合わせて空港まで送り届けます。

 


<利用イメージ図>

 


 

 

4.各団体の役割

  〇愛光観光
    ・自動運転バスの運行
    ・自動運転バスの補助運転手

  〇八丈島観光協会
    ・観光客向けのPRやアンケート収集などの対応
    ・八丈島観光モビリティチケットの販売

  〇NTT東日本 東京事業部
    ・本プロジェクトの運営
    ・ICTサービスの提供

  〇群馬大学
    ・自動運転車両の提供
    ・自動運転の事前設定準備など

  〇NTTデータ
    ・自動運転バスの運行管制
    ・MaaSポータルの提供

  

 

 

 

 

 

報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。