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(報道発表資料)

2019年5月8日
目黒区
東日本電信電話株式会社 東京事業部

目黒区とのAI-OCRおよびRPA活用実証実験開始について

 

  東日本電信電話株式会社 東京事業部(取締役東京事業部長:野池 秀幸、以下「NTT東日本」)は、AI-OCR※1 及びRPA※2 を自治体業務に活用し、業務効率化の有効性を分析・検証する実証実験を、目黒区と共同で開始します。
※1 AI-OCR=AI(Artificial Intelligence)とOCR(Optical Character Recognition/Reader)の頭文字で、手書き書類や帳票の文字読取を行い、データ化するAI技術を使った
    OCRサービス
※2 RPA=Robotic Process Automation の頭文字で、ソフトウェアロボットが業務プロセスを自動処理


 

【背景および実証実験概要】

  住民からの各種申請書類など、自治体における事務手続きには、依然として多くの紙帳票が使われており、紙帳票からシステムへのデータ入力は職員の手作業に頼るところが多く、データ入力業務の作業量削減が、各自治体の共通課題となっています。
  このような中、NTT東日本ではAI-OCRにて実帳票をデータ化し、一連の業務プロセスをRPA により自動化する実証実験を目黒区と共同で実施いたします。今回の実験では、実帳票の識字率検証に留まらず、AI-OCRとRPAを組み合わせ、一連業務の作業量削減効果を検証いたします。

  NTT東日本は、『DXsuite®』※3 のAI-OCR技術と、社内の業務効率化を通じて蓄積した「WinActor®」※4 の運用ノウハウを組み合わせることにより、「紙を使用した業務の効率化」という、どの自治体・企業などにも存在する経営課題の解決に貢献できると考え、本実証実験に至りました。
  今回の結果を踏まえ、自治体業務のICT化を推進する新たなサービスの展開などを、今後検討してまいります。
※3 『DXsuite®』は大量の紙書類を高精度で仕分け・データ化し、業務効率化を支援するAI inside社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:渡久地 択)が提供する
    AI-OCRサービス
※4 『WinActor®』はNTTアクセスサービスシステム研究所で研究開発された技術をベースに、エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社(本社:神奈川県川崎市、
    代表取締役社長:木村 丈治)が商品化した純国産RPAツール

 

 

1. 実証実験期間

2019年5月9日〜6月30日(予定)

 

2. 対象業務

目黒区における
①研修評価シート集計業務
②保育施設への運営費支出業務

 

3. 実証実験利用ツール

・AI-OCRツール 『DXsuite®』 簡易オンプレミス端末 (AI inside社製)
・RPAツール 『WinActor®』 (NTT-AT社製)

 

4. 両者の役割

目黒区
・実証実験を実施する業務および実施場所の選定
・AI-OCR + RPAツールのインストール端末の準備
・AI-OCR + RPAツールの運用、実証実験結果の提供等


NTT東日本 東京事業部
・AI-OCR + RPAツールの提供
・AI-OCR + RPAツールの導入支援
・業務の絞り込みからシナリオ作成までの支援
・実証実験結果の取りまとめ等

 

【参考:業務イメージ】