支店ホーム > ふらっとおでかけ 福島ぶらり > 小野町「東堂山 満福寺」
梵鐘は、やはり大戦の折に供出となったが、戦後再鋳された
さまざまな出で立ち、持ち物、表情を見せる羅漢像
参道は杉並木と石段。参拝者を迎える1756年建立の仁王門
鉢を伏せたようなスッキリとした姿の東堂山(659メートル)。その中腹にあり、大同2年(807年)奈良の高僧・徳一大師によって開山されたと伝えられる満福寺は、古くから家畜繁殖・守護のご利益があるとして広く信仰を集めてきました。急峻な杉並木の表参道は史跡名勝天然記念物に指定されています。山門は仁王門(仁王像2体を左右に安置)で、宝暦6年(1756年)に、国土安穏・万民富楽を祈り寄進された建物です。毘沙門堂は寛政8年(1796年)、石段を登りつつ目にする大きな自然石の上に建つ鐘楼は万延2年(1861年)の建立です。その梵鐘は第二次世界大戦時に供出され、昭和23年(1948年)年4月に再鋳され、観音堂は焼失により昭和46年(1971年)に再建されました。その右手奥には、現在430体以上を数える羅漢像が崖の斜面に並びます。昭和60年(1985年)から奉安が始まったとのことで、1体1体が個性あふれる姿を見せます。
鐘楼は、江戸時代末期・木造建築の名流「蜘蛛流」の正統を伝え、近世建築の代表作とされるとのことです(小野町教育委員会の案内標による)。開山より1,200年を迎えるこの場所には、時代ごとの願いや、信仰心が集まっています。
■東堂山 満福寺
住所:福島県田村郡小野町小戸神日向128【地図】
■お問い合わせ
小野町 企画商工課
住所:福島県田村郡小野町大字小野新町字舘廻92
電話:0247-72-6938・6939
小野町公式ウェブサイト(東堂山昭和羅漢のページ)