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本宮市「花と歴史の郷蛇の鼻」

花と歴史の郷蛇の鼻 蛇の鼻御殿蛇の鼻御殿

 本宮市と大玉村の境に位置する大名倉山(おおなぐらやま)の東の麓、本宮市の蛇の鼻(じゃのはな)地区。「蛇の鼻」の地名の由来は、平安時代に東北地方を舞台に起こった「前九年の役(ぜんくねんのえき)」で、源義家がこの地で敵方に放った矢が花の様に見えたことから「矢ノ花」と呼ばれ、その後、玉井村(現大玉村)と本宮町(現本宮市)に分割され、玉井村に「矢ノ花」の地名が残り、本宮町は大名倉山に伝わる大蛇伝説から「蛇の花」と呼ばれるようになり、山が切れて盆地に続く場所を「鼻」と呼ぶことから、後に現在の「蛇の鼻」になったと伝えられています。
 明治の末、本宮町の豪農 伊藤彌(いとうわたる)によって蛇の鼻地区が開墾され、1899年(明治32年)、「蛇の鼻遊楽園」が開園。約千町歩※の広大な敷地内には、桜、ツツジ、秋の紅葉と通年花が絶えることがなく、牛、馬、豚、やぎ、ニワトリなどを飼育する大規模な飼育舎が建てられ、今も残る鰻清水池(うなぎしみずいけ)には、鯉、鮒、なまずなどの養魚施設が造られ、池を望む高台には贅を尽くした別荘「蛇の鼻御殿」が10年の歳月をかけて建てられました。玄関の破風(はふ)には精緻な彫刻をはじめ、全6室に渡って狩野派絵師などによる障屏画や伊藤博文などの著名人の書などが残され、1996年(平成8年)、 築後50年以上を経過した造形の模範として再現が困難な建造物として、文化財保護法に基づいて国の登録有形文化財に登録され、数々の国宝級の一級品を一般に開放しています。
※1町歩:一辺の長さが1町(60歩)の正方形の面積。太閤検地で3000歩(坪)を1町とした。約9917平方メートル。

玄関破風(はふ)の精緻な彫刻玄関破風(はふ)の精緻な彫刻

黒柿の間(左上)、鹿の間と鷺の間(右上)、老松の間(左下)、千鳥の間(右下)黒柿の間(左上)、鹿の間と鷺の間(右上)、老松の間(左下)、千鳥の間(右下)

お問い合わせ

花と歴史の郷蛇の鼻(はなとれきしのさとじゃのはな)
住所:〒969-1158 福島県本宮市本宮字蛇ノ鼻38【地図
電話:0243-34-2036
花と歴史の郷蛇の鼻公式ウェブサイト:http://www.janohana.com
玄関破風(はふ)の精緻な彫刻