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ケイタとミカコとリクは、ヨコタさんって変な人だよね、なんて話しながら町の中を歩いていった。
見上げると、電話線などの通信ケーブルがたくさん建物の間に通っていた。足元にマンホールがあった。“つながっている”ものってなんだろう、と話していると、ミカコが銀行の前で立ち止まった。 |
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「銀行には何かあるんじゃないかしら?」 |
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するととつぜん、あの大きなヨコタさんの声がした。 |
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「さっそく発見しましたね!銀行にあるATMという機械も“つながっている”ものなんですよ。」 |
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みんなはビックリした。ヨコタさんは町の中でもいろいろ教えてくれるらしい。 |
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「どこの銀行に行っても、自分があずけてあるお金をおろすことができるのは、銀行と銀行が“つながっている”からなんです。
だれが、どこの銀行に、いくらお金をあずけているのかということが、銀行どうしですぐにわかるようになっているから、みなさんは自分がお金をあずけている銀行じゃないところでも、必要なお金をおろしたり、お金をあずけることができるようになっているんですね」 |
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「まるで、通信ネットワークを使ってお金を運んでいるみたいだなあ」 |
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「ほかにも、町の中にはたくさんの“つながっているもの”があるから、よく探してみてくださいね」 |
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みつけたら、またしくみを教えますよ、といってヨコタさんはいなくなった。 |
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