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ヨコタさんは散らかったパネルを片付けていたようす。みんなの視線に急いで立ち上がり、 |
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「は、はい! そうですね。簡単にお話しますと……声や音は、空気をふるわせることで遠くに伝わっているんです。」 |
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「それと同じように、電話では、空気のかわりに電話線を使っています。電話機が、声や音を、電気の信号に変えて、その電気の信号を電話線に流しているんですね。だから、遠いところの人とでも電話線がつながっていればちゃんと話ができるんです……わかります?」 |
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「うぅん、ちょっと難しい」 |
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ヨコタさんはほがらかに笑いながらこうこたえた。 |
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「そうですよね。私も難しいと思います。ですから、とにかく電話は、いろいろなしくみを使って、声をすぐに遠くに運んでくれる、ということだけでも覚えていてくれたらうれしいです。」
「そうそう、ちなみに今では、10円玉と同じ銅(どう)でできた電話線の他に今ではガラスなどでできた『光ファイバ』といって、声を光にかえてやり取りするための電話線も、たくさん使われているんですよ。」
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ヨコタさんはまたちょっとうれしそうな顔をすると大きな声でこういった。 |
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「しかも!」
「電話線につながっているものは、実は電話だけではないんです。それは……」 |
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電話線でつながっているものは“声”だけではないんだって。それじゃあいったい、どんなものがつながっているんだろう!? |
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