|
とつぜん、ケイタがひらめいたようだ。ケイタは思いついたらなんでも口に出ちゃうんだ。 |
 |
 |
「そうだ! 電話局につながってるんじゃないかなあ?」 |
 |
「どうして、そう思ったんですか?」 |
 |
「えぇと……。だって、駅の向こうにある電話局って、屋上に大きなアンテナとかもあったし、大きな建物だから、なんかすごい機械とかがありそうでしょ?」 |
 |
|
男の子がいいかげんだとキビシクおこるサヨコがつっこんだ。 |
 |
 |
「でも、電話局につながってたら、そのあとはどうなるのよ? 電話局の人が、電話をかけた相手の人と、手で一本一本電話線をつないでくれているわけ?? じゃあ、やっぱ電話局の中は電話線でいっぱいなわけ????」 |
 |
「なんだよ!そんなの、ぼくだって知らないよ!!ただ、電話局につながってるんじゃないかなあ、って思っただけだよ!!!」 |
|
「まぁまぁ、ふたりともケンカはやめなさい。それじゃあ、ヨコタさんに正解を教えてもらいましょう。お願いします」 |