東日本電信電話株式会社 千葉事業部(千葉事業部長:池田 敬 以下NTT東日本 千葉事業部)は千葉市(市長:熊谷 俊人)と連携し、2018年1月より、千葉市農政センター(千葉市若葉区)においてエネルギーハーベスティング※1に基づく、LPWA※2を利用したセンシングによる生産管理をイチゴ栽培において行い、様々なデータを収集しました。
今回は、圃場センシングソリューション「eセンシング For アグリ」を千葉市内の経験豊かなイチゴ農家に導入し、経験に基づいた確かな技術について、データを用いた「見える化」を図り、千葉市の実証実験で得られたデータと合わせ、新規就農者等に提供することで、生産性の向上や省力化を図ります。
※1 太陽光、機械の発する振動、熱などのエネルギーを採取し電力を得る環境発電技術
※2 省電力km単位の距離で通信できる無線通信技術の総称
千葉市では、農業の担い手不足や農家所得の向上などの課題解決に向け、ICTやロボット技術等の先端技術の導入実証・支援を推進しています。
この取組みの一環として、千葉市農政センターで新規就農者の技術習得の短期化、高品質化や収量増を可能とする環境測定装置の検証・普及を検討され、2018年1月から、導入圃場ごとの計測データの送信にモバイル回線費用が不要であるLPWA方式の無線通信機器を使用し、エネルギーハーベスティング(環境発電)により電源不要でセンサーと無線通信機器を設置できる「eセンシング For アグリ」を導入し検証。
今回その第二段階として千葉市内の大手観光農園の『フルーツランドとけ観光いちご園 エーアト・ベーレ』様に
「eセンシング For アグリ」を導入し、熟練農家が持つ栽培技術をデータ化・蓄積、共有することで、更にデータの精度を向上させ、次世代の農業の担い手の指導に活用していきます。
http://www.chibacity-ta.or.jp/spots/e-atobeele
本取り組みによって、新規就農者や、経験の浅い農業後継者等農業のノウハウに乏しい方でも、熟練農家の経験により培われた専門的なデータ及びノウハウや千葉市の機を捉えた最適な営農指導により積極的に農業に取り組めるようになります。今後もNTT東日本千葉事業部では露地・ハウス栽培における生産現場の皆様のご要望をもとにセンサーの追加や収集した環境データをより幅広く便利に活用できるよう、ICT技術を活用したスマート農業の更なる推進を図ります。
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