総合ビルメンテナンスを展開する大成株式会社(以下、大成)、ドローン・インテグレーターであるブルーイノベーション株式会社(以下、ブルーイノベーション)、電気通信事業者の東日本電信電話株式会社千葉事業部(以下、NTT東日本)の3社は、各企業で課題となっている社員の残業に対し「ドローン」を通じて抑制を図り、オフィスワーカーが日々健康的に働くことを後押しする『T-FREND』サービスを提供するため、提携することを基本合意致しました。
2017年3月23日〜25日に開催されるJapan Drone 2017でのコンセプトの発表を皮切りに、オフィス空間の飛行検証を通じて信頼性及び性能の向上を図り、2017年10月に商用サービスの提供を行う予定です。
近年、企業は働き方改革に向けた様々な取組が求められています。職場環境の整備は企業にとって取組むべき大きな課題となっており、また、セキュリティの高度化に向けた様々な対策が求められています。一方、ビル管理会社や警備会社は就労人口減少の問題に直面しており、労働集約型からの脱却が喫緊の課題となっています。
情報セキュリティの強化に対するニーズを踏まえ、総合ビルメンテナンス企業大成は、ドローンを活用した夜間オフィスのセキュリティ強化だけに留まらず、職場環境整備(ドローンによる残業監視)に着目し開発への取り組みを始めました。
2016年4月から、大成とブルーイノベーションはドローンによるオフィス内監視カメラ等の映像を主軸としたシステム開発を開始し、様々な実証実験を重ねてまいりました。今回、この屋内自動飛行のドローンを活用した監視サービスと、NTT東日本の提供するセキュアな通信ネットワークを組み合わせることで、「DRONE×HEALTH×SECURITY」をキーワードとしたサービス『T-FREND』が誕生しました。
『T-FREND』は、下記の想いを込めたサービス名称です。
FITNESS = 社員の健康増進
RENOVATION = 働き方改革
AND
DEFENCE = 社員と企業を守る
従来、オフィスビル等の巡回警備が実施される範囲は、廊下やエレベータホールなどの共用部が主体であり、オフィスビルの専用部は施錠確認のみがほとんどでした。これは人的警備による巡回では警備範囲が膨大になるため、人的コスト面での課題が大きいためです。
しかし、オフィスビルの専用部においても、緊急時の異常確認や定期巡回による確認等の警備を望む声は大きく、一方で、定点の警備カメラなどでは死角が多いことから、夜間・休日において定時及び緊急時などにロボット等による巡回警備に対する需要は高まっていました。
『T-FREND』は、オフィスフロアを自動で巡回するドローンにより、業界初の残業抑制(社員の健康増進)を可能とした全自動飛行監視サービスを実現します。夜間時の不審者監視・警備も可能とします。
さらに、オフィスフロアにおいて、遠隔で監視サービスが行えることで社員の残業抑制につながります。また、ドローンによる専用部の巡回が可能になることで、不審者対策や緊急時の対応などの安全性の向上が図れます。
『T-FREND』は、ドローンと広帯域・定額の通信サービスを分断することなくシームレスに組み合わせ、大成が総合ビルメンテナンスの一環としてお客様へワンストップで提供可能とするパッケージサービスです。
主な特徴は、以下のとおりです。
今後、大成、ブルーイノベーション、NTT東日本の3社は、「DRONE×HEALTH×SECURITY」をキーワードとしたサービス『T-FREND』の、飛行及び通信について試作機を使用した実用実験の結果を踏まえ、性能及び信頼性について改善・向上を図り、企業へのサービス提供について開発を進めてまいります。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
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