NTT東日本は、「SAP R/3」(*1)をはじめとするSAPシステムの業務画面をユーザ企業の業務や利用形態に合わせたWeb画面として短期間で構築でき、且つユーザ企業が自らWeb画面を開発できるツールや研修サービスをパッケージ化した「NR3000次世代Webソリューション・ユーザーズパック」を平成16年6月15日(火)より提供開始します。
これにより、構築期間の短縮のみならず、ベンダーへの開発委託コストの削減や利用部門からの要望への迅速な対応が可能となります。 |
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SAP R/3
販売、購買、生産、人事など企業のあらゆる業務に対応したERPソフトウエア(統合基幹業務ソフトウエア)
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1.概要 |
 | 本ソリューションは、SAPシステムの業務画面を直接変換処理できる「レンダリング技術」(*2)を用いることで、取引先との受発注やデータ共有を行うためのWeb画面、営業員が外出先から手軽に案件管理や納期確認を行うためのPDAや携帯電話向けのWeb画面など、ユーザ企業の業務に合わせ、多様な用途のWeb画面を短期間で構築することを可能とします。
「レンダリング技術」を用いたソリューションは既にヤマハ株式会社(代表取締役社長:伊藤 修二、本社:静岡県浜松市、以下 ヤマハ)をはじめ数社で採用されておりますが、ヤマハ様事例(別紙1参照)で構築期間をこれまでの約1/3に短縮するなど大きな成果が出たこと、ならびにWeb画面を自社で開発したいというユーザ企業システム部門のニーズに応える開発ツール(*3)やマニュアル、開発ツールの利用方法を習得するための研修サービスが整備できたことにより、これらの内容をパッケージ化し、メニュー化しました。 |
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*2 |
レンダリング技術
ここでは、SAPシステムの画面データを解釈し、ユーザに表示する画面構成や画面遷移を動的に変えることができる技術です。 |
*3 |
開発ツール
レンダリング技術を用いた開発を行うためのソフトウエア |
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2.特徴 |
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(1) |
レンダリング技術の活用により短期間でユーザ独自のWeb画面を構築可能 |
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|  | SAPシステムと連携したWeb画面を構築するためにはWebシステムを別途構築するのが一般的です。この方法の場合、まずはWebシステム側でもSAPシステムと同様の業務機能を開発し、次にSAPシステムと連携させる機能の開発を行うため、開発規模が大きくなり、開発期間の長期化とコストの増加が問題となっていました。
「レンダリング技術」を活用すれば、SAPシステムの画面上の必要な機能や入出力項目だけで画面を構成するなど、既存のSAPシステムの業務機能をそのまま活用しながら画面を直接変換できるため、前述のWebシステム側での業務機能開発やSAPシステムとの連携機能開発が不要となり、開発規模を大幅に削減できます(別紙2参照)。 |
 | (2)お客様自身での開発・運用を支援するサービスをパッケージ化 |
|  | ユーザ企業のシステム部門等で自らシステム構築できるように、画面デザインの作成などをGUI(*4)ベースで行うことのできる開発用ツールやマニュアル、開発用ツールの利用方法を習得するための研修サービスを含めてパッケージ化しています。 |
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*4 |
GUI
Graphical User Interfaceの略で、ユーザへの情報表示にグラフィックを用い、基本的な操作をマウスなどで行えるようにしたユーザインタフェース |
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3.価格 |
 | ユーザーズパック価格 : 1,500万円程度〜 (詳細は個別お見積りとなります) |
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(内訳)
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開発ツールライセンス一式 |
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開発ツール利用方法の研修サービス |
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運用ソフトウェアライセンス一式 (同時利用ユーザ100名規模のシステム構成を想定) |
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お客様自身で開発を実施されない場合は、運用ソフトウェアライセンス一式で800万円〜のご提供形態となり、別途開発委託費用がかかります。 |
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開発ツールライセンスおよび運用ソフトウェアライセンスには別途保守料金がかかります。 |
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4.サービス提供開始日 |
 | 平成16年6月15日(火) |
5.販売目標 |
 | 今後1年間で10社程度へのサービス提供を目標としています。 |
6.その他 |
 | 本サービスの具体的内容及びヤマハ様導入事例紹介を、2004年6月17日(木)、18日(金)に東京国際フォーラムで開催されるイベント「SAPPHIRE ’04」(URL:http://www.sapphire04.jp/)及び、2004年7月7日(水)、16日(金)にNTT EAST SQUAREで開催される「SAP最大活用セミナー」(お申込URL:http://www.ntt-east.co.jp/ERP/r3.html)にて行う予定です。 |
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