平成16年4月27日
報道発表資料
東日本電信電話株式会社
マイクロソフト株式会社


BizTalk(R) Server 2004 を利用した
外食産業向け受発注ソリューションの提供開始について
〜WebEDIの自動化で人手による煩雑な受発注処理を解消〜


 東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:三浦 惺 以下、NTT東日本)は、マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区 代表執行役 社長:マイケル ローディング 以下、マイクロソフト)のMicrosoft(R)BizTalk(R) Server 2004(以下、BizTalk Server 2004)*1を基盤とする外食産業(外食、中食、ホテル、飲料食品メーカ、卸商社)向け受発注ソリューションの提供を平成16年4月28日(水)より開始します。
 本ソリューションは、外食、中食、ホテルといった買い手事業者と、飲料食品メーカ、卸商社といった売り手事業者との間で日々発生する受発注処理、ならびに各企業内に存在する基幹システムとの連携を自動化するものです。


1.背景
 現在の受発注処理は、電話、FAX、WebEDI*2といった方式が主流であり、別途、人手を介して受発注情報を既存の基幹システムへ入力し直している企業も少なくありません。外食産業においては、人手を介することによる入力ミス等の損失が、多いところでは月に数百万円にもおよぶケースがあり、受発注処理に関するデータ交換の自動化への要望が高まっています。しかし実際には、セキュリティ及び信頼性への不安、また、取引先毎に応じたシステム化や専用トランスレータ*3の必要性等の課題が存在し、これまではこうした要望への対応が困難でした。
 このような背景を踏まえ、NTT東日本は上記課題に応えられるソリューションとして、BizTalk Server 2004を基盤とし、主要な受発注ASP(Application Service Provider)(*4)やパッケージソフトウェアのインターフェイスを搭載したプラットフォームを開発しました。これを利用することで、自社システムと取引先システムとの間で行われるWebEDIによる受発注処理を自動化し、人手による煩雑な作業を解消することで、ヒューマンミスによる損失を防ぐことが可能となります。


2.サービスの特長
 本ソリューションは、買い手と売り手との間でやり取りされる発注データや出荷予定データ等の送受信を自社基幹システムと連携させ、受発注処理に関する一連の流れを自動化するものです。また、外食産業において最近増加しているASPを利用する形態にも適用出来ることが特長となっています。更に、BizTalk Server 2004を含む Windows Server SystemTM によるプラットフォームの提供と、外食産業でも普及が期待されているXML*5を含む各種インターフェイスの標準搭載は、高いコストパフォーマンスを発揮し、エンドユーザへの安価なソリューションの提供を実現します。


3.提供価格
 基本的な機能のみのプラットフォーム導入価格は500万円程度を予定していますが、通常は別途、カスタマイズ費用等が発生しますので、具体的な価格については個別にお見積もりさせていただきます。


4.販売ターゲット
 本ソリューションは、WebEDIを利用した受注業務において人件費等の課題を抱えている売り手企業様、及びFAX等を利用した従来の発注業務をインターネット経由の発注へ一元的に統合したいと考えている買い手企業様を想定しております。
 なお、本ソリューションの年間販売目標は20社です。


5.両社の役割
 NTT東日本: 本ソリューションの提供及び販売を行います。
 マイクロソフト: 本ソリューションにおいてBizTalk Serverを中心とした技術的な支援を行います。
 なお、プロモーションについては、両社共同で行っていく予定です。


6.今後の展開
 プラットフォーム化しておくASPやパッケージソフトの追加、及び既存インターフェイスのバージョンアップを行っていきます。また、交換できるデータ種類の追加とパッケージ標準フォーマットの改良も同時に行っていく予定です。




*1 BizTalk Server 2004
 BPM (Business Process Management) やEAI (Enterprise Application Integration)、B2B(企業間取引)、インターネットEDI(Electronic Data Interchange)などの各種ソリューションを実現するプラットフォームです。SOA(サービス指向アーキテクチャ)をベースとしながら、XML Webサービスなどの業界標準に準拠したソリューションや、企業に点在する様々なミドルウェア、ホストデータ、ERPパッケージ、データソースなどをつなげ、顧客やパートナーも含めた企業内 / 企業間のビジネスプロセスの可視化と最適化を実現します。

*2 WebEDI(Web Electronic Data Interchange)
 Webブラウザを操作し、インターネットを利用して受発注データの交換を行う仕組み。通常のEDIに比べると取り決めが緩やかで、且つ専用設備が不要であり、パソコンとインターネット環境があれば手軽に始められるため、外食産業等を始めとして様々な業界において広がりを見せています。

*3 専用トランスレータ
 取引先のデータ形式を自社のデータ形式へと変換するシステム

*4 ASP(Application Service Provider)
 自社に設備を構築せず、インターネット経由で受発注システム等のアプリケーションを利用できるサービスで、導入コストが安く、手軽に始められる点がメリットになっています。

*5 XML
 データの意味を記述できる拡張可能な言語もしくはデータ形式



Microsoft、BizTalk、Windows Server Systemは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。

その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



【別紙】 外食産業向け受発注ソリューション システム構成概要(例)


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