2004年1月27日
報道発表資料
ブロードバンドフォーラム
東京急行電鉄株式会社
株式会社ニッポン放送
日本ヘラルド映画株式会社
株式会社ランシステム
ANAビジネスクリエイト株式会社
株式会社ブイシンク
エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社
エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社
エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社
東日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社


「パ写WARP」サービスのフィールドトライアルの開始について
〜紙媒体などの平面広告メディアとホームページなどの
サイバー広告メディアを繋げる新しい広告ツール〜


 ブロードバンドフォーラム(会長:中井 豊[芝浦工業大学システム工学部助教授])及び、フォーラムメンバーである東京急行電鉄株式会社(以下東京急行電鉄、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:上條清文)、株式会社ニッポン放送(以下ニッポン放送、本社:東京都港区、代表取締役社長:亀渕昭信)、日本ヘラルド映画株式会社(以下日本ヘラルド映画、本社:東京都中央区、代表取締役社長:古川博三)、株式会社ランシステム(以下ランシステム、本社:埼玉県狭山市、代表取締役社長:田中千一)、ANAビジネスクリエイト株式会社(以下ABC、本社:東京都大田区、代表取締役社長:栗原 武)、株式会社ブイシンク(以下ブイシンク、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:井部孝也)、エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社(以下NTTアイティ、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:橋田幸雄)、エヌ・ティ・ティ・ソフトウェア株式会社(以下NTTソフトウェア、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:鈴木滋彦)、エヌ・ティ・ティ・ビズリンク株式会社(以下NTTビズリンク、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:清水 博)、東日本電信電話株式会社(以下NTT東日本、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:三浦 惺)は、日本電信電話株式会社(以下NTT、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:和田紀夫)とともに、NTTサイバーソリューシュン研究所のモバイル電子透かし「サイバースカッシュ※1」の技術を利用して、電子透かし入り画像をカメラ付き携帯電話及びパソコンのWEBカメラで撮影すると、特定のホームページのURLを携帯電話及びパソコンに自動入力し、遷移させるサービス「パ写WARP」サービス※2のフィールドトライアルを2004年1月31日(土)から実施します。


1.トライアルの背景及び目的
 近年、紙媒体などの平面広告メディアとホームページなどのサイバー広告メディアを連携させる広告手法の一般化が進み、平面広告上にURLや2次元バーコード※3を記載するなどの広告が数多く登場するとともに、URLや2次元バーコードを自動的に認識し、入力可能なカメラ付き携帯電話が登場しつつあります。一方、画像を携帯電話やパソコンで送信する回線のブロードバンド化が進み、端末、ネットワークともに画像を簡単に高速で送信する環境が整いつつあります。
 URLや2次元バーコードを平面媒体上に記載する従来の広告手法では、街頭広告などの画像のデザインを制約せざるを得ないなどの課題がありました。「パ写WARP」サービスのフィールドトライアルは、このような課題を克服し、平面広告メディアとサイバー広告メディア(ホームページ等)とを連携させる新たな広告手法として、実フィールドにおいて「パ写WARP」サービスの技術検証を行うことにより、技術的な課題を明らかにするとともに、今後のマーケットトライアル、及び事業化に向けて、サービスコンセプトの精緻化をはかることを目的として実施されます。


2.本サービスの利用方法
(専用アプリダウンロード方式の場合)
<1> 「パ写WARP」プロモーションサイト(http://p-warp.jp/)から、ご利用の携帯電話、又はパソコン※4の機種に応じたソフトをダウンロードします。
<2> 「パ写WARP」が埋め込まれていることを示すマーク※5が記載された画像を、カメラ付き携帯電話、又はパソコンのWEBカメラで撮影します。
<3> 「パ写WARP」が埋め込まれた画像を撮影すると、自動的にサーバへ透かし情報(携帯の場合は画像データ)がアップロードされ、サーバで透かし情報からIDを解読し、IDに関連付けられた特定のURLが携帯電話、又はパソコンに自動的に入力されます。
<4> URLに接続するとホームページを閲覧できます。

(メール添付方式の場合)
<1> 「パ写WARP」が埋め込まれていることを示すマークが記載された画像を撮影します。
<2> 特定のアドレス(p@p-warp.jp)へ撮影した画像を添付し、送信します。
<3> サーバで解読された特定のURLが携帯電話、又はパソコンに自動的に入力されます。
<4> URLに接続するとホームページが閲覧できます。


3.本トライアルで検証するサービス機能
 本トライアルは「パ写WARP」埋め込み素材、撮影距離、被写体とカメラの撮影角度、環境明度の異なる条件下で実施し、以下の各機能についてアンケート調査による主観評価を行い、サービス性を検証します。

  画像データに電子透かしを埋め込む機能
  電子透かしをカメラ付き携帯電話、及びパソコンのWEBカメラで撮影し、サーバで解読・関連情報の取り出しを行い、特定のホームページのURLを携帯電話、パソコンへ入力する機能


4.検証するサービスの特長
(1)画面のデザイン性を損なうことなく電子情報を画像に埋め込むことができます。
 URLを画像上に表示する方式や2次元バーコードを画像上に表示する方式では、画面のデザイン性を損ないますが、本サービスでは、デザイン性を損なうことなく、電子情報を画像に埋め込むことができます。

(2)複数キャリアのカメラ付き携帯電話からサービスをご利用できます。
 NTTドコモ、KDDI、Vodafoneのカメラ付き携帯電話※6であり、メール添付による方式を利用する場合であれば、キャリアを問わずご利用いただくことができます。

(3)特殊な印刷が不要です。
 ステルスバーコード※7などの特殊なインクなどを利用する方式とは異なり、画像データに埋め込む方式であるため、追加の印刷コストが不要です。

(4)電子情報を画面全体に埋め込むことも、部分的に埋め込むこともできます。
 同じ内容の電子情報を画面全体に埋め込むことができるため、画像の一部を撮影した場合でも利用できます。また、異なる内容の電子情報を画面の部分毎に複数埋め込むことができるため、一枚の画面から、いろいろな情報を取り出すことができます。


5.トライアル実施期間
 平成16年1月31日(土)〜平成16年3月31日(水)


6.トライアル期間中イベント予定
(1)平成16年1月31日(土)〜2月1日(日)
実施場所:千葉県千葉市 幕張メッセ 音楽フェスティバル「ソニックマニア」会場内
概要:ニッポン放送が主催する音楽フェスティバル「ソニックマニア」出場アーティストの「パ写WARP」埋め込みロゴ及び画像を会場ロビーにてプラズマディスプレイで表示し、来場者にカメラ付き携帯でその画像を撮影することにより、一部出演者楽曲のオリジナル着メロ(予定曲 日曜日よりの使者/THEHIGH-LOWS、RIGHT NOW/Korn、BRING ME TO LIFE/Evanesence、マッシュルームキャットナンバープレート/SHAKALABBITS)をプレゼントするイベント

(2)平成16年2月14日(土)
実施場所:東京都渋谷区 駅の情報受発信拠点店舗「ranKing ranQueen(ランキンランキン)渋谷店」前
概要:2月14日全国一斉封切りの映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のプロモーションと連携し、「パ写WARP」を埋め込んだ映画関連の画像をパソコンに掲示し、通行中のお客様向けに、カメラ付き携帯で撮影していただき、景品があたるゲームにご参加いただくイベント

(3)平成16年2月23日(月)〜2月27日(金)
実施場所:東京都渋谷区 複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」渋谷ハチ公口店
概要:「パ写WARP」埋め込みチラシを配布し、来店されたお客様向けに、持参されたチラシをパソコンのWEBカメラで撮影し、景品があたるゲームにご参加いただくイベント


7.トライアル参加各社の役割分担
(1)ブロードバンドフォーラム
・プラットフォームの提供
(2)東京急行電鉄
・イベント協力
(3)ニッポン放送
・イベント協力
(4)日本ヘラルド映画
・イベント協力
(5)ランシステム
・イベント協力(複合カフェ「スペースクリエイト自遊空間」運営)
(6)ABC
・イベント協力
(7)ブイシンク
・実験結果分析
(8)NTTソフトウェア
・システム保守・運用
(9)NTTアイティ
・システム保守・運用・技術支援
(10)NTTビズリンク
・システム保守・運用
(11)NTT東日本
・システムの提供
(12)NTT
・モバイル電子透かし「サイバースカッシュ」の技術提供


8.今後の展開
 本トライアルの結果を踏まえ、平成16年度上半期を目途に、料金体系、料金水準、エンドユーザのサービス受容性、メニューバリエーション等のサービスコンセプト及び本サービスによるビジネスモデルの検証を行うマーケットトライアルを行い、平成16年度中の事業化を目指します。



※1
サイバースカッシュ・・・ 電子透かし技術を用いて、情報が埋め込まれた印刷物を、カメラ付き携帯電話やWebカメラで読み取ることで、指定されたWebページに自動的にナビゲートする技術。NTTサイバーソリューション研究所のトライアルサイトで公開中(http://squash.cyber-trial.com/)
※2
パ写WARP・・・ 本トライアルにおける提供サービス及びサービスで使用する電子透かしの名称
※3
2次元バーコード・・・ 横方向だけの一次元の従来のバーコードに対し、縦、横二方向の2次元の情報を持つことで、記録できる情報量を増加させたバーコード
※4
パソコン・・・ 本トライアルにおける推奨パソコンのスペックはOS:Windows 2000以上、CPU:pentium3同等以上
※5
「パ写WARP」が埋め込まれていることを示すマーク・・・ 本トライアルで使用するブロードバンドフォーラムが著作権を持つマーク
※6
対応機種・・・ 一部機種によっては利用できない可能性があります。
※7
ステルスバーコード・・・ 可視光線下では透明で、紫外線で読み取り可能な特殊インクで媒体に印刷されたバーコード



(参考1)サービスイメージ
(参考2)「パ写WARP」が埋め込まれていることを示すマーク
(参考3)「パ写WARP」プロモーションサイトイメージ
(参考4)ブロードバンドフォーラム概要


[News Release トップ]