NTT東日本では、「循環型社会の形成に貢献する新たな情報通信サービスの開発・普及」および「事業活動における環境負荷低減」を両輪とした環境経営を推進しています。 NTT東日本が実施した環境保全活動の状況については、2000年度より毎年「環境報告書」として取りまとめて情報公開を行っており、この度、4回目となる『NTT東日本 環境報告書 2003』―わたしたちの環境経営― を発行いたしました※1。
今年は新たに、巻頭に社長対談を設け、また環境担当役員(副社長)へインタビューを行うことにより、「NTT東日本の環境マネジメントのあり方・方向性」や「IT・ブロードバンドによる循環型社会の形成」について、弊社トップの生の声を掲載しました。また、「温暖化対策」「紙資源対策」「廃棄物対策」を中心とする環境負荷低減に向けた具体的な取り組みや、「通信ネットワーク・ITサービスのLCA」「2002年度 環境会計」などについても掲載しています。
さらに、別冊『みんなの通信おもしろエコブック』では、読者像として“お父さん・お母さんと小さなお子さん”を想定し、通信ケーブル線に沿ってさまざまな環境施策をご紹介するなど、より身近で親しみやすい話題を取り上げています。
なお、紙資源の節約のため本書で掲載できなかった詳細内容につきましては、ホームページにてご紹介させていただいております。
(URL:https://www.ntt-east.co.jp/ecology/ ※2) |
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※1 |
本報告書のデータ集計期間は、2002年4月〜2003年3月となっています。 |
※2 |
本ホームページにて、10月1日(水)9時からご覧いただけます。 |
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<主なポイント>
1. |
「社長対談」(P.3〜6)/「環境担当役員(副社長)インタビュー」(P.23〜24) |
“巻頭対談”として、登山家・医師の今井通子氏と弊社代表取締役社長の三浦惺との対談を設け、「NTT東日本の環境マネジメントのあり方・方向性」をテーマとする意見交換の様子を掲載しました。また、弊社代表取締役副社長・環境担当役員の森下俊三に「IT・ブロードバンドによる循環型社会の形成」についてインタビューを行いました。
これらにより、環境保全活動に対する弊社トップの考え方を分かりやすくお伝えします。
2. |
「IPサービス/市外通話のライフサイクルアセスメント(LCA)」(P.25〜26) |
NTT東日本では、電気通信分野において循環型社会をリードしていくために「ライフサイクルアセスメント(LCA)」を導入しており、NTT東日本のみならず、社会全体の環境負荷をトータルで低減することを目指しています。
今年は『IPサービス』と『市外通話』のLCAを行い、次のことが分かりました。
<1> |
「Bフレッツ(ファミリー/マンションタイプ)」は、光ケーブル接続により伝送速度が
大幅にアップしても、環境負荷は横ばい、または微減である。 |
<2> |
「市外通話」は、光ケーブルの基幹回線により効率よく伝送されているため、距離的な
要因によるCO2排出量の増加は少なく、全環境負荷の0.1〜0.4%程度である。 |
3. |
「2002年度 環境会計」(P.27〜28) |
NTT東日本では、環境保全活動の効率的実施および積極的な環境情報の公開を目的として、1999年度より環境会計を導入しています。
2002年度の環境活動を総括する「NTT東日本 環境会計」は、「環境保全コスト」88億円により、「実質的経済効果」83億円という結果となりました。
また、NTT東日本の「環境効率性」(エコ・エフィシェンシー〈EE値〉:売上高/環境負荷発生量)を調べたところ、「CO2排出量」の環境効率性は消費電力の大きなIP網設備の増加などにより低下していますが、「純正パルプ使用量」は古紙配合率や古電話帳回収率の上昇などにより、また「廃棄物最終処分量」はリサイクル率の上昇などにより、環境効率性がともに向上しています。
NTT東日本では、2002年度より環境報告書に“別冊”を差し込んでおり、今回はその第2弾として『みんなの通信おもしろエコブック』を制作しました。
今回は、読者像として“お父さん・お母さんと小さなお子さん”を想定し、通信ケーブル線に沿って行われているさまざまな環境施策をイラストや写真入りでご紹介するなど、より身近で親しみやすい話題を取り上げています。また、“LCAの考え方”についてホットケーキを例にとって分かりやすく解説しています。 |