東京急行は、NTTコミュニケーションズ、クロスウェイブコミュニケーションズ、グローバルアクセス、KDDウィンスター、DDI、東京通信ネットワーク、日本テレコム、NTT東日本の通信事業者8社とアライアンスにより、同社が東京都渋谷区桜丘町に建設中の「セルリアンタワー」のオフィス基準階、スカイバンケット、大宴会場に各社の光ファイバーを導入し、同ビルを、日本初の「マルチキャリアビル*」とします。これによって、同ビルに入居するテナント企業は、複数の通信事業者から自由に通信サービスを選択・利用することができます。また、本マルチキャリアビルを基地局として、FWA通信事業者各社は、FWA(Fixed Wireless Access:加入者系無線アクセスシステム)サービスを渋谷エリアで提供していきます。 |
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* | 複数(6社程度以上)の通信事業者により高速データ通信用として光ファイバが引き込まれている貸ビルのことを指します。 |
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■今日の企業活動は「IT革命」といわれる大きな変革期にあります。単に生産性の飛躍的向上のためだけではなく、新しいビジネスチャンスの創造、企業活性化に向け、様々な産業においてIT化が急速に拡大しています。この環境下で、テナント企業においても、情報ネットワークを駆使した大容量データ通信が飛躍的に拡大しており、通信コストの低減や多様な情報ネットワークの構築等新たな課題を抱えています。これらの課題に対応するために、ビルオーナーや通信事業者には新しい高速・広帯域な通信サービスを活用した新たな事業展開が求められています。このような背景のもと、東京急行は、通信事業者8社とのアライアンスにより、マルチキャリアビルを建設します。
■また、「セルリアンタワー」屋上をFWAのアンテナ設置スペースとすることにより、NTTコミュニケーションズ、クロスウェイブコミュニケーションズ、グローバルアクセス、KDDウィンスターのFWA通信事業者各社は、「セルリアンタワー」をFWAの基地局として活用し、渋谷周辺への各種通信サービスの提供が可能になります。
■今回の「セルリアンタワー」のマルチキャリア化により、タワー内のオフィス、スカイバンケット、大宴会場では、複数の通信事業者のサービスを自由に選択・利用でき、IT関連・金融等様々な業種のテナント企業は、それぞれのニーズに応じて最高速かつ安価な通信サービスを利用し、コスト削減や多様な情報ネットワークの構築等、更なる高度情報化を実現することが可能となります。また、地下3階の大宴会場では、日本国内だけでなく海外と接続される高速大容量のデータ通信環境により、さまざまなイベントを催すことができるようになります。
さらに、FWA通信事業者各社が渋谷周辺へ各種のサービスを提供することによって、広帯域かつ安価な通信サービスの利用が可能となり、IT・ネット関連ベンチャー企業のIT化にも貢献できます。
■「セルリアンタワー」は、ビットバレーと呼ばれるIT・ネット関連ベンチャー企業集積地渋谷の中心に位置しており、地下6階・地上41階、高さ184m、総延床面積約106,000m2のホテル・オフィスからなる超高層複合ビルで、ビジネスにおいても都市生活においても新たな可能性を生み出す空間を提供します。
ハイクオリティなワークステージを実現するために、非接触式ICカードシステムにより日中の常閉対応可能な極めて高いセキュリティを確保するだけでなく、快適な通信環境をサポートするテナントLAN専用配線ルートやフリーアクセスフロア内に実装された電源配線(イージーワイヤリングケーブル)等の設備を備えています。また、ジャズ演奏と食事が楽しめる「ジャズスポット」や「和」の伝統芸能にふれられる「能舞台」等が設けられており、情報・文化の発信、新たな国際交流活動スポットにもなります。
■なお、「セルリアンタワー」は、マルチキャリア通信サービスの提供も併せ、2001年春のオープンを予定しております。
なお、本日、本資料は下記の記者クラブに配布しております。 |
記 |
○交通政策研究会
○運輸省記者クラブ
○運輸省民間放送記者クラブ
○郵政記者クラブ
○情報通信記者会 |
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