(4)三宅島被災設備の仮復旧と三宅島周辺4島の緊急対応措置
9月7日には、恐れていた泥流により架空光ケーブルと地下光ケーブルが損傷し、坪田地区(三宅村役場)が孤立した。
NTT東日本等では、通信復旧のため9月12日から関係協力会社と三宅島現地に入り、1.1Kmにわたり架空光ケーブルを敷設し仮復旧を行った。これにより、9月16日に坪田ビルが復旧し、坪田地区の孤立が解消された。
三宅島の全島停電により、三宅島通信設備を経由して通信サービスを行っている周辺4島(八丈島、青ヶ島、神津島、御蔵島)に対して影響が出ることから緊急対応措置が必要であった。
八丈島については、大島から三宅島の通信設備を経由していた海底光ケーブルを、通信設備を経由せず直結することで通信を確保するとともに、デジタル衛星車載車を海上輸送し、八丈島の航空用回線の通信を確保した。
神津島については、ポータブル衛星装置による特設公衆電話設置とデジタル衛星車載車を海上輸送し、通信確保の準備をした。
御蔵島については、ポータブル衛星装置による特設公衆電話の設置と衛星携帯電話の配備を行った。
青ヶ島については、衛星携帯電話を配備し通信確保の準備をした。
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