3.噴火・地震に伴う通信設備への影響と対策

(1)新島・神津島の地震そして三宅島の噴火へ

 平成12年6月30日に東京都が災害対策本部を解散したことから、NTT東日本も体制を縮小した。
 しかし、翌日7月1日に神津島「震度6弱」、新島「震度5弱」の地震が発生し、以降、9月11日までに「震度5弱」以上の地震が25回記録された。これらの大規模地震により新島や神津島で、電柱の倒壊や通信ケーブル切断といった被害が発生した。
 また、三宅島では大きな地震も発生せず、マグマが海底に移動して三宅島での噴火の危険性はなくなったと思われたが、7月6日雄山山頂より噴火を始め、7月14日の噴火では、上空1,500mに達する噴煙を上げ、島北東部に大量の火山灰を積もらせた。この大量に積もった火山灰と、7月26日の梅雨末期の大雨により大規模な泥流が発生し、島北東部の三七山付近の電柱が根元から折れ飛び、ケーブルが寸断されるなどの被災を受けた。

【伊豆諸島地震による三宅島周辺諸島での災害発生状況】
【伊豆諸島地震による三宅島周辺諸島での災害発生状況】
神津島  名組支線の被災状況
神津島 名組支線の被災状況
新島  新若支線の被災状況
新島 新若支線の被災状況

神津島 物忌奈命神社の倒壊
神津島 物忌奈命神社の倒壊

神新島 若郷地区の家屋損壊
新島 若郷地区の家屋損壊


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