1.三宅島過去の噴火活動史について

 三宅島は東京の南約180kmに位置し、直径約8km、面積は約55kuのほぼ円形状の島である。
 三宅島の過去の噴火の活動史については、約3000年前に大噴火が起こり現在の島の基礎を形成し、 その後も幾度も噴火を繰り返している。
 特徴としては、三宅島は山腹噴火が主体で、山頂噴火が続くケースは少なく、溶岩流を伴いやすい噴火である。
 前回1983年の噴火(昭和58年10月3日午後3時23分頃)においても、三宅島の雄山南西部の山腹に生じた亀裂から噴火し、西方に流れた溶岩流は阿古地区の大半を埋没させ、翌朝(10月4日)には海岸近くで止まった。
(東京都発行 「記録 昭和58年三宅島噴火災害」より)

 前回の噴火で被災したNTT(当時電電公社)設備は下表のとおりであった。

【過去の三宅島噴火活動】
【過去の三宅島噴火活動】

1983(昭和58年)の噴火溶岩流により埋没した坪田中学
1983(昭和58年)の噴火溶岩流により
埋没した坪田中学


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