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つくば市様

デマンド交通システム」とコミュニティバスの併用で広大な市全域をカバーし、利便性と効率性の両立を実現

つくば市様

導入の背景

高齢化社会や新たなまちづくりに対応するとともに、持続可能な公共交通体系を確立していくために、コミュニティバスや路線バスを含めた市内二次交通全体を再編することが必要になり、デマンド交通の導入を検討し、市民ニーズに応じたいと考えた。

選定のポイント

  • 広域な市域に対応するには、効率的に運行を実施できる方法が必要であり、豊富な導入実績に支えられ、システムの信頼性がある、ITを活用したシステムを導入した。

期待される効果

  • 昼間時間帯における交通弱者の交通手段を確保し、住宅地や集落と各地区(商業施設・病院等)の移動目的需要に適合したサービスを提供できる。

選定ソリューション

コミュニティバスの運用見直しが急務に

茨城県南西部に位置し、世界有数の学術・研究都市「筑波研究学園都市」を擁するつくば市。つくばエクスプレス(TX)による東京都心部とのアクセスの利便性も相俟って、人口も21万人を突破するなど、順調な発展を続けています。2010年5月には、TX研究学園駅近くに市役所の新庁舎が完成し、周辺には大型集合住宅や商業施設の建設が進められるなど、新たな街が形成されつつあります。

一方、そうした急速な開発が進む沿線を離れれば、農地が点在していて古くからの住民も多く、過疎化や高齢化に伴う、さまざまな問題を抱えています。市では2006年から乗用車を持たない高齢者などを対象にコミュニティバスを運行しており、TXの駅に接続するバス路線を新設するなど、さまざまな施策を展開してきました。また、鉄道を利用する住民や、遠方から市役所に出向く必要のある住民のためにも、市の中心部に向かう交通手段の維持・確保は欠かせないものでした。

しかし、市内の移動における多くは自動車に依存している実態であり、中心部における交通混雑の恒常化や交通事故の危険性の増大、環境負荷の増大交通弱者の利便性欠如等が問題視され、特に免許を持たない人の生活上での外出の制約にも繋がっていることから、交通再編が急務となっていました。

そうした問題を解決するため、幹線(コミュニティバス)と支線(デマンド交通)を組み合わせ、役割分担を図りながら、需要や目的に応じた適切なサービスを提供し、効率的運行による市内二次交通を計画しました。

デマンド交通導入については、日本各地で豊富な導入実績を有するNTT東日本のITを活用したデマンド交通システムでした。

手軽さと利便性を両立する「デマンド交通システム」

NTT東日本の「デマンド交通システム」を採用し、市内二次交通網の支線として、つくば市デマンド交通「つくタク」の運行を開始しました。

つくば市の「デマンド交通システム」は、利用者が目的地までポイント・ツー・ポイントまたは、ドア・ツー・ポイントで移動でき、バス並みの低運賃でタクシーのような便利さを実現する交通システムです。

オペレーター

システムの運行管理を担当し、利用者からの電話予約を受け付ける予約センターでは、利用者からの電話を受けたオペレーターが、地図情報システムや車載システムを用いて車両の手配を実施。最適な運行経路を決定して、移動中の運転手に行き先や時刻を迅速に伝えることができます。このようにITを活用して運行管理の効率化が図れるので、利用者はもちろん、管理する側にとっても手間やコストをかけずに公共交通システムを運用できるのが大きな特長です。

NTT東日本は、これまで50以上の自治体に「デマンド交通システム」を導入した実績があることから、運用や法的対応に関するノウハウなど、単なるシステム構築にとどまらない、さまざまな面から自治体の要望に応じることができます。つくば市からの照会を受けたNTT東日本では、茨城県内や他県における豊富な実績を踏まえた上で、システムの冗長化構成や実情に即した運用ルールの設定などに配慮し、住民の利便性を最優先に考えた提案を展開、そうした細やかな取り組みが評価され、NTT東日本の「デマンド交通システム」を活用した市内二次交通網の再編が実施されました。

コミュニティバスとの併用で市全域でのサービスが実現

つくば市は茨城県で4番目の広い面積を有しており、地域によっては、市のほぼ中央に位置する鉄道駅や市役所まで長距離の移動が必要な場合もあります。そこで市ではこれまで、市内全域を網羅し、福祉施設や市役所を循環する15ルートのコミュニティバスを運行してきました。しかし、市中心部では通勤・通学時間帯の朝夕に利用が集中するなど、ルート・時間帯によって利用者数に大きなばらつきがあり、より効率的な運用が求められていました。

そこでバスの運用を見直すに当たって、「更なる利便性の向上」・「環境負荷の軽減」・「財政負担の軽減」の3つを基本方針として計画を策定しました。この方針を基に、幹線であるコミュニティバスと支線であるデマンド交通、さらに路線バスを組み合わせ、市全域の広大なエリアをカバーするとともに、用途に合わせてきめ細かくかつ迅速なバスの運行を行うことになりました。また住民以外の来訪者も、路線バスのようにコミュニティバスを手軽に利用できるようになっています。

地域の活性化や、環境負荷の軽減にも期待

デマンド交通

従来の交通体系を見直し、コミュティバスとNTT東日本の「デマンド交通システム」で運用している「つくタク」を組み合わせた新たな交通システムは、2011年4月に運行を開始しました。コミュニティバス「つくバス」22台とデマンドタクシー「つくタク」19台を導入し、さらに路線バスとの連携により、広大な市域に応じた交通サービスの提供が可能になりました。つくバスは、つくばエクスプレス各駅と地域拠点などをシャトル形式で結び高頻度に運行し、つくタクは、事前予約によって毎日の通院や買い物など、生活圏内を運行しています。導入以降、利用者数は順調に増加し、「外出することが多くなった」と言う高齢の方も増えています。

つくば市では、今回導入した新たな交通システムの認知度を高め、より多くの住民に利用してもらうことで、利便性の向上を図るとともに、環境負荷の軽減や地域の活性化にも役立てたい考えです。NTT東日本は今後とも、先進システムの提案などさまざまな取り組みにより、つくば市の取り組みをお手伝いしていきたいと考えています。

デマンド交通とコミュニティバスの併用イメージ

各地区内ではデマンド交通を、各地区から市中心地区へはコミュニティバスを利用
  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2011年5月時点のものです。

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