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古河市様

交通空白地域の減少とコミュニティー活性化を「デマンド交通システム」で実現

古河市様

導入の背景

市町合併を機に地域の公共交通体系を本格的に見直し、住民のニーズや地域の実状に即した「地域の足」を確保したいと考えた。

選定のポイント

  • 交通弱者にとっても利便性の高い交通システム
  • 新たな地域交通の構築で必要となる財政負担の軽減

期待される効果

  • 安価な乗り合い方式による住民の移動の活性化
  • 参画事業者の安定収入の確保
  • 自家用車利用への依存に伴う環境負荷の抑制

選定ソリューション

公共交通サービスの促進で地域コミュニティー活性化を図る

デマンド交通システム

関東平野のほぼ中央、茨城県の西端に位置し、約14万人の市民が豊かな自然に囲まれて生活を送る古河市。2005年に旧古河市と総和町、三和町の1市2町が合併して新生古河市となりました。新生古河市にとって解決すべき課題の1つとなったのは、公共交通サービスの確保でした。市内を運行し、主に通勤・通学者がJR古河駅までのアクセスに利用している3社6路線の民間路線バスは、利用客の減少で運行本数の削減や運行区間の短縮が続いており、一部は市の補助金で路線を維持している状態。また、各地域と公共施設や病院などを結ぶ公共の市内循環バス「ぐるりん号」は、合併前から運営されているという事情から運行区域が古河地区(旧古河市)内に限定されている上、無料運行による財政面の負担などの理由により、一定の見直しを迫られていました。

一方、総和地区・三和地区は住宅地としての面積が広く、過疎化などに伴いバス路線も廃止されるなど、交通空白地域(交通不便地域)が広範囲にわたっています。そのため移動にかかる負担も多く、車を運転できない住民からは、新しい公共交通サービスを望む声が高まっていました。

こうした状況を受けて古河市では、市の財政負担を考慮しつつ、市内全域を対象とした地域交通サービスの充実を目的とする「古河市地域公共交通総合連携計画」を策定。市民が安心・安全に移動できる「地域の足」を、地域格差の少ないサービス品質で確保・提供することにより、地域活性化に寄与するコミュニティー交通の実現を目指すこととなりました。その中で、課題解決の“決め手”として導入が検討されたのが、NTT東日本の「デマンド交通システム」でした。

バスの安さとタクシーの便利さを兼ね備えた「デマンド交通システム」

予約センター

NTT東日本の「デマンド交通システム」は、バスの安さとタクシーの便利さを兼ね備え、地域住民が自宅などと目的地との間をドア・ツー・ドアで移動できる公共交通サービスです。利用者は自宅や病院・商店などから電話で「予約センター」へ送迎予約を申し込めば、車両が迎えに来てくれるため、バス停まで出向く必要がありません。事前の登録時に氏名・住所・電話番号などが記入された登録カードを発行してもらっており、その登録カードを病院や商店などで示せば、代わりに電話をしてもらうこともできます。

予約センターでは、予約電話着信時に自動的に利用者情報をシステムに表示することが可能で、また利用実績など登録されたデータを参照しながら入力できるため、スムーズで正確な予約処理が可能となります。地図情報システム(GIS)の採用で、オペレーターが予約登録すると、各車両に搭載された液晶パネルに利用者の住所や目的地が表示されるので、運転手は正確な送迎ができるという利点があります。

古河市ではこの「デマンド交通」を2008年から試験的に導入しました。予約センターを含む運行主体を古河市総和商工会に委託。民間のタクシー会社から借り上げた6台のセダン型車両「愛・あい号」を、公共交通の整備されていない総和地区・三和地区で平日午前8時から午後5時まで運行しています。利用料金は大人が1回300円(一部500円)、民間路線バスへの乗り継ぎも100円と低料金なのが特徴で、利用者登録者数は8,000人を超えています。

「デマンド交通システム」のサービス提案に当たったNTT東日本の営業担当者は、「NTT東日本は、地域に根ざした企業として人と人、人と社会をつなぐことに重点を置いています。デマンド交通システムは、まさに人と人、人と社会をつなぐものですから、地域のお客さまにご満足いただけるものと確信しています」と語ります。

「地域住民」「運送事業者」「自治体」三者にメリット

「デマンド交通」の利用者は、60歳以上の高齢者がおよそ8割。主に通院やショッピング、習い事などで外出する際の交通の手段となっています。「バス停まで歩く必要もなく、迎えに来てくれるので便利です」「玄関脇まで来てくれるので、雨が降っていても外出が苦にならなくなりました」「タクシーだと数千円かかるところでも、数百円ですんで助かります」など、利便性や手ごろな利用価格を評価する声が利用者から上がっています。「デマンド交通システム」のドア・ツー・ドア送迎によって、住民も自然に外出の機会が増え、その結果、地域コミュニティーの活性化や、自宅にこもりがちな高齢者の健康増進に結びつくことも期待されています。

さらに「デマンド交通システム」は、利用する住民だけでなく、委託されたタクシー会社の収益確保にもつながっています。「愛・あい号」は地元のタクシー会社3社が運行していますが、本来はタクシーの利用が少ない日中に安定した収入を得られるという効果も見られるようです。また「デマンド交通システム」に参画していることがお客さまに対する宣伝効果となり、新規のお客さまからタクシー配車の依頼も来るようになりました。

もちろん古河市としても、バスの運行に比べて財政負担が少なく、地域住民のニーズに即したきめ細かいサービスが可能となるといったメリットがあり、「地域住民」「運送事業者」「自治体」の三者にとっての導入効果が表れています。

2008年から行ってきた「デマンド交通システム」のテスト運行を受け、古河市では今後、地域の全体的な交通体系の再検討と構築を行っていく予定です。サービス品質の均衡化や、既存路線バスとの連携による効率化と費用低減、地域活性化につながるコミュニティー交通の充実などの課題に対し、NTT東日本は「デマンド交通システム」を通じて課題解決の一端を担っていきたいと考えています。

利用イメージ

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて2010年6月1日時点のものです。

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