法人のお客さま


ホーム > 法人のお客さま > 導入事例 > 日本大学大学院総合社会情報研究科様


日本大学大学院総合社会情報研究科様

国内外にわたるn対nのコミュニケーションを実現するインターネット通信教育システム

日本大学大学院総合社会情報研究科様

導入の背景

教員⇔学生、学生同士によるn対nの画像・音声通信システムやリポート提出システム等、ITを駆使したサイバーキャンパス導入で、「顔の見える通信制大学院」の実現を図った

選定のポイント

  • 世界各地に点在する学生をカバーできる広域サポート力
  • 画像と音声を融合させた通信技術に関する先駆性と技術力
  • オープンソース技術にも幅広く対応できる柔軟性と提案力
  • 10年来変わることのない地域密着型の手厚いサポート

期待される効果

  • 画像と音声による双方向型マルチメディア通信の提供で高い教育効果
  • 学生の表情を知ることによる的確な指導
  • 学生のモチベーション向上による高い修了率

選定ソリューション

画像と音声が行き交い教員と遠隔地の学生をつなぐインターネット通信教育システムが「顔の見える通信制大学院」を実現する。

情報技術の進化が啓いた通信制の大学院教育

従来の通信教育では、郵送やファクシミリといった通信手段を利用し、学校側に問題の回答やリポートを送り、添削を加えて学生側に返すといった教育・学習が一般的でした。通信制の大学においても同様の教育スタイルが基本となっています。

この方式では教員と学生間の情報伝達のレスポンスが悪く、学生同士の意見交換や刺激も薄いことから、少人数で高度な研究を行う大学院教育には馴染まないとされてきました。ところが近年は情報技術の進化により、画像と音声による遠隔地間の情報コミュニケーションが発達し、大学院教育においても効果的な教育・学習手段として、ITによる通信教育が可能になっています。

こうした通信制大学院の先駆けとなったのが、1999年に開校した日本大学 大学院総合社会情報研究科です。同校のインターネット通信教育システム構築を担ったのがNTT東日本でした。

全国サポート力と画像・音声サービスの先駆性で NTT東日本をパートナーに選定

サーバールーム

サーバールーム

「インターネットをフルに活用した通信制の大学院をつくりたいので協力して欲しい」と、日本大学からNTT東日本に依頼が届いたのは1998年秋のこと。この年に、文部省が大学院を目指す社会人の急増を受けて、通信制大学院の開設を認めています。真っ先に手を上げたのが日本大学だったのですが、同大学が構想していたのはまったく新しい発想である「顔の見える通信制大学院」でした。

日本大学が構想したNUCCS(Nihon University Cyber Campus System)とは、従来の郵送やファクシミリを用いた学生と教員のコミュニケーションではなく、当時、普及が進んでいたインターネットを活用して実現する、画像と音声をインタラクティブにやりとりする授業を含む教育環境システムです。

この構想を実現するパートナーとしてNTT東日本が選定されたポイントは、全国各地の学生のネット環境をサポートする体制と、画像と音声を統合して扱うデータ通信技術でした。通信制大学院ですから、学生の居住地域は特定できません。当初はインターネット未経験の学生も多く、回線の接続確認のために日本全国の通信ネットワークをサポートする必要があったのです(現在は海外から受講する学生も存在します)。画像と音声の技術に関しては、限られた帯域の中でマルチメディアサービスを展開し始めていたNTTグループの先駆性が評価されました。

開校予定は翌年4月。サーバーの立ち上げや、ISDNを想定したデータ圧縮技術のチューニングが進められました。具体化されたNUCCSの主要サービスは、教員と世界各地の学生をインターネット回線でつなぎ画像・音声を共有して行う『サイバーゼミシステム』、そしてインターネット上でテーマごとに学生同士や教員を交えての意見交換ができる『ディスカッションルームシステム』です。そして後に、リポートの提出・採点・提出状況の管理をインターネット経由で行う『リポート提出システム』が加えられました。

NUCCS(Nihon University Cyber Campus System)概要NUCCS(Nihon University Cyber Campus System)概要クリックすると大きい図を表示します

早期にn対nのマルチコミュニケーションを実現

こうして1999年4月に日本大学大学院総合社会情報研究科がスタートしました。NTT東日本が手がけた当システムは、大学院教育の充実をサポートする側面的な役割を超えて、リアルタイムなコミュニケーションを取り入れた新たな通信制の授業を成り立たせるために不可欠なものだったと言えるでしょう。

今回の要件で最も注力されたのは『サイバーゼミシステム』。当初は教員対複数の学生による1対1のコミュニケーションでしたが、それではまだまだリアルなゼミと同様な濃密なコミュニケーションにまでは至りません。早期に、n対nのゼミをリアルタイムで行えるものが要求されました。

そうした要望を受けて2001年より運用開始されたのが、インターネットコラボレーションツール『Centra』です。VoIPによる双方向の音声通信機能を備え、インタラクティブに画像を配信し、アプリケーション共有機能を持つ同ツールの機能を活用することで、一般の大学院に近いゼミ運営が可能になりました。たとえばパワーポイント資料を画面上に開いて行う講義や学生の発表、挙手による質疑応答、ホワイトボード機能や簡単なテスト機能など、通常の教室で行われているゼミ風景を、そのままインターネット上で再現できます。こうした顔の見える通信教育環境が、高度な研究を行う大学院のゼミを通信制大学院でも可能にしたと言えるでしょう。

このソフトウェアは同大学院の構想を受けてNTT東日本がベンダーの協力を得て導入調査と検証を行い、議論を重ねて選定したものです。こうした課題検討と対策に向けての協議は幾度も行われました。今日も同通信制大学院のシステムの開発・運用担当としてNTT東日本が指名されている背景には、同大学院とNTT東日本の間で理想の通信制大学院を追求するための定例会議を続けてきたというパートナーシップがあります。現在も定例会議は続けられており、新たなご要望の提出、双方が持ち寄る課題の検討、それらの対応策や導入についての協議や運用上の情報交換などが行われ、NUCCSは着実に進化を続けています。

実際に、セキュリティーに関しては順次強化されています。他にも2004年には教員から学生に向けて研究に関する指導を行える『研究指導情報システム』が、2006年にはSSL-VPNとワンタイムパスワードを利用して大学内の図書館データベースを閲覧できる『図書館DB閲覧システム』が、新たに追加導入されています。

また、同大学院はOSとミドルウェア、各種ツール類について、できる限りオープンソースの技術を採用したいという意向を持っていますが、その適宜導入に際してNTT東日本の技術チームのサポートを念頭に置いています。

ヘルプデスクの常駐やセットアップ済PC貸与など
数々の工夫でリテラシーの課題を克服

ヘルプデスク

ヘルプデスク

同大学院とNTT東日本による度重なるNUCCSの改良・発展で、高度な大学院教育は徐々に理想に近づいてきました。しかし、システム面の進化だけが先例の無い構想を実現させたわけではありません。開校準備段階から大きな懸念材料として持ち上がっていたのは、学生のコンピューターリテラシーの問題でした。

通信制大学院の性格上、PC操作に慣れた20代や30代の学生だけではなく、PCに触ったこともない70・80歳代の学生も入学してきます。そうしたインターネット操作に不慣れな学生に対し、どのように授業に参加してもらうかが検討されました。そこで浮上したのは、インターフェイスの工夫やセットアップ済のPC貸与に加え、人の手を介した導入支援です。

まず入学初期に埼玉県所沢市のキャンパスで短期間の集合研修が行われ、在学中に必要なパソコンの操作手順や知識を研修します。さらに、日常のPC操作をはじめ、ワープロ入力の仕方など、貸与パソコンに関するあらゆる質問に対応するため、NTT東日本の提案によりヘルプデスクが常駐し、月曜日から金曜日(隔週で土曜日)11時・17時(金曜日は14時・20時)の間、国内外の学生を手厚くサポートしています。

以上のように進化を続けるNUCCSと、同大学院およびサポートを担当するNTT東日本、NTTグループ関連企業各社により、日本初の通信制大学院は高度な社会人教育を実践し、およそ80%という高い修了率を誇るに至っています。

  • 文中記載の会社名および製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
  • 文中記載の組織名・所属・役職・サービス名などはすべて取材時点のものです。

関連導入事例
帝京科学大学様
【基幹サーバーをデータセンターに移行してBCP対策を強化】
基幹サーバーの仮想化による一元管理を実現、キャンパス間ネットワークの高速化や学生サービスを向上
埼玉県富士見市様
【安全性と利便性を両立した校務環境のシンクライアント化】
シンクライアントシステムをデータセンターに構築し、学校や自宅から安全・快適に利用できる環境を整備
青森県蓬田村様
【ICTの活用で子どもたちの意欲を引き出す環境を整備】
教育現場が求めるICT環境の具現化や実践的な研修など、授業支援アプリケーションの導入から活用までをサポート
芝浦工業大学様
視聴履歴やログ収集に着目して講義収録・配信システムを更改 学内システムとの連携強化で学修成果の可視化が可能に
健康科学大学様
SINET接続を含めた大学ICT環境をトータルコーディネート!
さらにNTT東日本データセンターにシステムアウトソーシングし、BCP対策およびTCO(運用稼働費含めたトータルコスト)の削減を実現!
国分寺市教育委員会様
【図書館ネットワークやPC教室を一斉更改】
図書館システムやPC教室、ネットワークの一斉更改を通じて信頼性と利便性を向上し、一元的な運用保守体制を整備
「教育」の導入事例をすべて見る