PDF形式の資料を閲覧するにはAdobe Acrobat Readerが必要です。
- Adobe Acrobat Readerをダウンロードする
2022年4月15日
NTT東日本ならびにNTT ArtTechnologyは、ICT技術を活用して、様々な人々が身近な環境で文化芸術を楽しむことができる「分散型デジタルミュージアム構想」の実現を目指しており、その一環として「Digital×北斎」サテライトミュージアム in 九博」を九州国立博物館1階エントランスホールにて開催します。特別展「北斎」を鑑賞しに九州国立博物館に来られたお客さまに、これまでは現地に行かないと鑑賞することができなかった岩松院本堂天井絵「鳳凰図」(八方睨み鳳凰図)と、一度に全図を鑑賞する機会が限られている「冨嶽三十六景」を、デジタルデータを活用してご鑑賞いただく機会を提供いたします。
2021年3月よりNTT ArtTechnologyとアルステクネは連携して、葛飾北斎が描いた最大の作品(奥行5.5m×間口6.3m)と言われている岩松院本堂天井絵「八方睨み鳳凰図」のデジタル化に取り組んでまいりました。アルステクネが有する特許技術「高品位三次元質感画像処理技術DTIP」を用いることにより、約300億画素の作品データを作成し、天井絵を忠実に再現することに成功しております。
本展示では天井絵を縦1.6m×横1.8m(縦・横ともに約1/3.5)のパネルで展示するとともに、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で開催中の「Digital×北斎【破章】北斎vs廣重」展でご好評いただいているフローティングギガビューワーを用いることにより、非接触の操作で細部まで拡大して鑑賞することができます。
また岩松院が所蔵する原図(下絵)もあわせてデジタル化を行っており、フローティングギガビューワーでは原図(下絵)も鑑賞でき、鑑賞者は天井絵と原図(下絵)を比較することができます。原図(下絵)は特別展「北斎」で実物が展示されていますので、来場された方は実物をご覧いただいた後に、フローティングギガビューワーであらためて細部をご鑑賞いただくことができます。
「冨嶽三十六景」の中でも特に人気の高い「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」を縦1.1m×横1.6mの巨大パネル(実物(縦26cm×横38cm)の縦・横ともに約4倍)を展示するとともに、NTT ArtTechnologyが提供するArtTechViewのシステムを2台用い、4Kモニター上に一定時間で作品を切り替えて表示することにより、「冨嶽三十六景」全46図、47作品をすべて展示いたします。
巨大パネル、ArtTechViewともに山梨県立博物館所蔵の「冨嶽三十六景」が原図となっており、アルステクネグループ※6が制作・保有する所蔵元公認のデジタルリマスターデータ(約20億画素)を使用しております。巨大パネルでは2作品を細部までご鑑賞いただくとともに、ArtTechViewではあたかも現物の浮世絵版画を鑑賞しているかのような体験を通じて、いながらにして「冨嶽三十六景」全46図、47作品をお楽しみいただくことができます。
「Digital×北斎」特別展として、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)にて岩松院本堂天井絵「鳳凰図」(八方睨み鳳凰図)をデジタル複製された天井絵として再現する展覧会を5月中旬より開催する予定です。詳細については決まり次第あらためてお知らせいたします。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。