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平成25年10月24日
東日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社
AR : Augmented Reality 人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術、およびコンピュータにより拡張された現実環境。
現実の情報に違和感なく付加的なデジタル情報を盛り込むことが可能なAR技術は、スマートデバイスの普及とともに、認知が広がりつつあります。実写映像に道路情報や地図情報を重ねたARカーナビゲーションシステムや雑誌・書籍、チラシ等の印刷物にスマートフォンをかざすと動画などが配信されるAR広告等に利用され、今後も様々な分野での活用が期待されております。
このたび、映像通信技術を活用した新たなサービスの創造のため、NTTではテレビ電話とAR技術を組み合わせた「ARサポート機能」(図1、図2)を開発しました。本機能は、スマートデバイスを用いて撮影する映像に対してAR技術を用いた図形を任意の箇所に表示させることができ、映像の撮影範囲やアングルの変更に応じて、リアルタイムで指定した箇所に図形を追従させることができます。また、これらの処理はクラウド上のサーバで実施するため、パソコンおよびスマートデバイスにかかる負荷を軽減することが可能となります。「ARサポート機能」は、遠隔地にいる作業支援者から現地作業者への作業連絡・指示等が必要な業務等において、リアルタイムに映像を共有しながら的確な指示を行うことが可能であることから、スキル習熟度に依存することなく専門性の高い作業を遂行でき、作業時間および作業者の育成期間の短縮、コスト削減を図ることができます。
現状の様々な作業支援・サポート業務の場において、音声通話のみでは指示・相談等の内容の相互理解に時間を要する場合があることから、今回NTT東日本では「ARサポート機能」に関する実証実験を実施することといたしました。
NTT東日本は、「ARサポート機能」の有効性や商用時の課題等、今回の実証実験で得られた結果を踏まえ、新たな商用サービスの提供について検討する予定です。
大型プリンタ等の保守・メンテナンスにおいて、カスタマーエンジニアが高い専門性を要する故障に対応する際、「ARサポート機能」を利用し、遠隔の技術サポートセンタからの指示を受けながら高度な保守対応を実施します(図3)。
取扱販売店のサポートを行う営業社員から本社ヘルプデスクに商品に関する問い合わせがあった場合に、「ARサポート機能」を利用し、遠隔地のオペレータが現地の映像を見ながら営業社員に対し、商品機能等の説明を行い的確な対応を実施します(図4)。
ビジネスホン等の保守・メンテナンスにおいて、現地に訪問した故障修理作業者が、高い専門性を要する故障対応に直面した際、「ARサポート機能」を利用し、遠隔で当社テクニカルサポートセンタからの指示を受けながら、適切な故障修理作業を実施します(図5)。
平成25年10月25日〜平成26年3月31日
本実証実験について参加を希望される事業者様は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
NTT東日本 ビジネス開発本部 第二部門 ビジネスサポート担当
TEL:(受付時間 9:00〜17:00 土日祝日、年末年始を除く)
E-mail:
平成25年12月26日 更新
実証実験の実施期間について、当初、「〜平成25年12月27日」としておりましたが、「〜平成26年3月31日」に更新いたしました。
報道発表資料に記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。