NTTナ?ニ?ヒワ・キ・?・ワ・?・チ。シ・?

試合結果(ハイライト)

[決勝] NTT東日本 vs JR東日本

11月1日(火) 18:00〜 京セラドーム大阪(一塁側)

 82年の歴史を誇る都市対抗野球大会は、いままで多くの名勝負を生み出してきた。だが、これほど感動的で、胸を締めつけられる一戦はあっただろうか。
 大会史上初となる、東京都代表チーム同士による決勝戦。悲願の日本一を目指すNTT東日本は、この大一番でも気迫あふれるプレーを繰り広げた。

二回表、平野のタイムリーで高尾が生還し先制点。

二回表、平野のタイムリーで高尾が生還し先制点。

「泥臭い」高尾の走塁で
先制のチャンスをものにする。

 接戦を次々と制してトーナメントを勝ち上がってきたたくましいNTT東日本ナインは、過去4試合がそうだったように、この日も鮮やかな攻撃で先制点を奪う。
 その口火を切ったのは高尾だった。二回表一死で打席に立った彼は、内野後方にフライを打ち上げてしまう。打った瞬間、スタンドからもため息がもれた。だが、高々と舞い上がった打球は、幸運にも相手の二塁手、中堅手の真ん中に大きく弾む。打った瞬間から全力疾走していた高尾は、一気に二塁を陥れた。
 泥臭いプレーでも構わない、どんな場面でも最善を尽くして勝利への道を切り拓く――。
 厳しいトレーニングの中で培ってきた意識が、この素晴らしい走塁につながった。
 この高尾の好プレーを、仲間たちが無駄にするはずはない。続く平野は、研ぎ澄まされた集中力で相手投手の速球に食らいついた。厳しいボールをファウルでカットし、フルカウントからの7球目を思い切り叩くと、打球は三遊間をしぶとく破った。相手外野手が思い切り、前に突っ込んでくる。だが、二塁ランナー高尾は迷うことなく三塁を蹴り、体ごとホームに突っ込んだ。際どいプレーだったが、判定はセーフ。気迫みなぎる走塁で先制点をもぎとった高尾渾身のガッツポーズに、京セラドームは早くも興奮の坩堝となった。

小石は六回まで相手にヒットを許さぬ完璧なピッチング。

小石は六回まで相手にヒットを許さぬ完璧なピッチング。

先発・小石が完璧なピッチングで
三振の山を築く。

 貴重な先制点をもたらした攻撃陣の奮闘に、投手も応える。
 この大一番、垣野監督は先発マウンドを小石に託した。十回無失点の好投を見せた準々決勝から中一日での登板、しかし彼は疲れをまったく見せない快投を繰り広げた。
 大舞台にも動じない強靭な精神力を持つ小石は、右打者がずらりと並ぶJR東日本打線の懐を大胆につき、面白いように三振を奪っていった。二回にはふたつの死球を与えてピンチを招くが、これも積極的に攻めた結果。ランナーを出しても、まったく慌てることはなかった。相手打者のバットが空を切るたびに、オレンジ一色に染まった一塁側スタンドが大歓声に包まれる。
 中一日が信じられないような、完璧なピッチング。小石はスコアボードにゼロを刻んでいった。四回も死球を与えるが、3つのアウトすべてを三振で奪った。JR東日本の打線は手も足も出ない。回を追うごとに小石は調子を上げ、六回裏を終えた時点で三振の数は11個を数えた。しかもノーヒットノーラン――。

許した初ヒットが本塁打。試合は振り出しに戻る。

 だが七回裏、快投を続けてきた小石が、ついに初ヒットを許してしまう。しかも、初ヒットは不運にも左翼スタンドに飛び込む本塁打だった。わずか一球で追いつかれたNTT東日本。しかも、一死一二塁とピンチが続く。
 だが、幾多の試練を乗り越えてきた男たちは、多少のピンチには動じない。垣野監督が就任して3年目、NTT東日本の男たちは、重圧がかかる状況でも、当たり前のプレーを当たり前にやる、ということを意識して日ごろの鍛錬に励んできた。その成果が、この場面でも表われた。小石に代わってマウンドに立った抑えのエース末永は、準決勝までそうだったように、度胸満点の投球で後続を切って取る。
 続く八回裏にも無死二塁という大ピンチを迎えたが、ここでも捕手上田が送りバントを併殺に仕留め、勝ち越し点を許さない。
 鍛え抜かれたNTT東日本の守りは、まったく隙を見せず、相手打者を打ち取るたびに一塁側スタンドのオレンジが一斉に揺れる。
 気がつけば、NTT東日本応援団は一塁側スタンドをいっぱいに埋め尽くしていた。応援団は声を嗄らして叫び続け、サポータ―たちも好プレーが飛び出すたびに立ち上がり、だれかれとなくハイタッチを繰り返す。スタンドとナインは一体となって勝利へと突き進み、その勢いはJR東日本を圧倒した。もう負けるはずがない――。

十一回裏、痛恨のサヨナラ負け。黒獅子旗の夢は来年へ。

十一回裏、痛恨のサヨナラ負け。黒獅子旗の夢は来年へ。

十一回裏、まさかのサヨナラ負け。
熱闘に終止符が打たれた。

 だが十一回裏に、予期しない結末が待っていた。
 粘りのピッチングで4イニングを抑えてきた末永が、先頭打者に二塁打を打たれてしまう。一打サヨナラの大ピンチ、オレンジのサポーターたちが総立ちとなり、この大会いちばんの声援をナインに送る。
 だが、祈りは、願いは通じなかった。末永の投じた渾身の一球は快音を残して左翼フェンスを直撃。大きく弾んだクッションボールが無人の荒野に転がった直後、サヨナラのランナーが本塁を駆け抜けた。この瞬間、日本一だけを目指してきたNTT東日本の熱闘に終止符が打たれたのである。
 準優勝チームに送られる白獅子旗を手にした北道キャプテンは、閉会式の最中、込み上げる涙を抑えることができなかった。
「相手の選手が黒獅子旗を持っているのを見たら、悔しさが込み上げてしまって……」
 決勝戦までの全5試合、プレッシャーのかかる場面で素晴らしい投球を見せてきた末永は、「悔しすぎて涙も出ません」。信じられない結末に言葉を失い、呆然と立ち尽くした。
 夢にまで見た日本一には、惜しくも手が届かなかった。だが、数々の死闘を乗り越えて決勝にたどりついたNTT東日本の戦いは、ファンサポーターの心を鷲づかみにした。己を信じ、仲間とともに全力で困難に立ち向かうナインのプレーは、勇気や希望となった人々の心に刻み込まれた。
 NTT東日本として迎えた初の決勝戦は、悔しさの残る結末となった。だが、戦いが終わったわけではない。悔しさを糧にNTT東日本はふたたび走り始める。
 今度こそ日本一になるために、栄光の黒獅子旗をつかむために――。

準優勝できるなんてすごい!!とおもいました!ほんとにどちらが勝ってもおかしくない試合だった。昨日の興奮が残っててうまく言葉にできない〜来年の7月が今から楽しみです☆

まどえもん

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