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多様な人材の活躍推進

ダイバーシティ&インクルージョン推進のための意識醸成に向けた展開

社会の変化に伴い、多様化するお客さまのニーズにお応えしていくには、NTT東日本グループ内にも同様の多様性形成とその受容、そして活躍の機会が必要です。そのため、ダイバーシティ&インクルージョン推進の意義や必要性に対する社員の理解を促し、年齢や性別、人種、国籍、宗教、障がいの有無、性的指向や性自認にかかわらず、多様な個性を持った一人ひとりの社員が能力を最大限に発揮できる企業風土の醸成に向けて、さまざまな啓発活動および施策を実施しています。

こうした取り組みは、社内ホームページ等を通じて情報発信しており、社員のロールモデル*や、社員一人ひとりが活躍している職場事例を紹介することで、意識醸成を図っています。今後も、ダイバーシティ&インクルージョン推進を通じて、社員一人ひとりがいきいきと自らの力を存分に発揮し、お客さまのニーズを柔軟に受け止め、サービスやプロセスのイノベーションにつなげるような風土づくりに努めていきます。

ロールモデル:役割を担うモデル。模範。手本。

社員のキャリア開発支援

女性活躍の推進を、ダイバーシティ&インクルージョン推進における試金石と位置づけ、さまざまなキャリア開発支援プログラムを強化して実施しています。具体的には、2011年度から開始した「キャリア開発研修」を2019年度も開催し、あわせて上司向けの研修として「女性部下を持つ管理者研修」を複数回実施する等、本人のキャリアアップスキルやマインド醸成のみならず、上司に対する意識変革のサポートも行ってきました。また、女性マネージャーの経験や考えを聞き、気軽に相談できる機会を研修内に設け、今後のキャリアや、コミュニケーションの取り方についての糸口を見つけるきっかけをつくるとともに、お互いの悩みを打ち明け、相互に支えあう継続的な横の関係を構築できる環境づくりに取り組みました。研修に参加した社員からは、「ワーク・ライフ・バランスや今後のキャリア形成を考える有意義な機会となった。」「女性としてモデルとなる働き方を知り、今後のイメージが持てた。」との意見が出る等、女性社員のキャリア開発やマインドアップの観点から効果が高いことがうかがえます。

認定マーク「えるぼし」(3段階目)

加えて、2015年11月から、異業種企業合同による「仕事と子育ての両立をめざす社員向け座談会」を年に1回開催しています。仕事と育児を両立している社員が、異業種企業のロールモデルとの対話を通じ、両立の不安の解消およびキャリアマインドを醸成することを目的として開催しており、両立の不安解消とキャリアアップマインド醸成につながっています。2019年の座談会においては男性の参加も多数あり、男性社員の育児参画に対する関心も高まっています。

このような取り組みの結果、2016年6月に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、厚生労働大臣から女性の活躍推進に関する優良な企業として認定され、認定マーク「えるぼし」の最高位を取得しました。

障がいのある社員の活躍を促進

心のバリアフリー研修

NTT東日本グループでは、現在多数の障がいのある社員が個人の能力を発揮し、さまざまなフィールドで活躍しています。

2008年3月よりNTTグループの特例子会社であるNTTクラルティと雇用連結を行っており、Webアクセシビリティ診断やホームページ作成・更新業務等の各種業務、オフィスマッサージ業務等を委託しています。さらに2016年よりNTT東日本の通信設備等の工事・運営管理に関する事務処理業務、2018年より社員の研修に関する業務、そして2019年から総務業務を委託し、障がいのある社員が特性を活かして活躍できる場を継続的に創出しています。

また、NTTクラルティの塩山ファクトリーでは、障がいのある社員が手漉き紙製品やミシン製品を丁寧に手作業で製作しており、NTT東日本グループ各社がノベルティセット等として利活用することで、障がい者の安定的な雇用を支えています。

他にも、障がいのある社員がグループの一員として働くことへの理解を深めることを目的に、「心のバリアフリー研修*1」をはじめとする障がい理解研修を継続的に実施している他、障がいの有無にかかわらずともに働く仲間が互いに理解し合えることをめざし、2019年3月から障がいの有無にかかわらずだれもが一緒に楽しめるパラスポーツ*2「ボッチャ」の体験を通じた社員の相互交流の取り組みを順次展開しています。

これらの取り組みを行った結果、NTTクラルティを特例子会社とする連結グループでの障害者雇用率は法定雇用率2.2%を上回る、2.70%(2020年6月報告値)となっています。

  • 1 心のバリアフリー研修:障がい全般についての講話の他、「肢体不自由」「視覚障がい」「聴覚障がい」を擬似的に体験したり、障がいのある社員とのコミュニケーションを通じて、「障害の社会モデル」や「心のバリアフリー」についての知見を高めるためのプログラムで、NTT東日本では2017年度より実施。
  • 2 パラスポーツ:広く障がい者スポーツを表す言葉。

社員の声:つなぐ力

NTTクラルティ株式会社
営業部
営業担当

林 英樹

当事者だからこそ

「NTTクラルティだからこそできる事を強みとして業務へ活かす。」これは社の取り組み目標の一つです。障がい当事者が講師となって実施する障がい理解研修「心のバリアフリー研修」は、まさに強みを活かした重要な仕事と位置づけ、おもにグループ会社向けに提供しています。

私は研修開始当時からファシリテーターとして受講者の皆さまの反応を目の前で見てきました。2017年度中ごろから提供を開始した集合形式の研修は110回を超え、延べ2,400名以上の方に受講いただき、およそ90%の方から内容に満足との評価もいただきました。高評価を得られたという実績は大きなやりがいへとつながり、何より「これほど多様な障がい当事者講師が一同に講義する研修ができる会社は恐らく日本中を探しても当社だけだろう」という自負が高いモチベーションの源になっています。また、個人的に「先駆け」という言葉が好きなこともあり、世の中のパイオニアとなる取り組みはやりがいに拍車をかけています。

しかし、2019年度後半以降の集合形式研修は新型コロナウイルス感染症の影響により、軒並みキャンセル。大きなショックを受けましたが、いつまでも立ち止まっているわけにはいかないと、オンライン版研修の作成に取り組み、グループ各社向けに提供できるところまで漕ぎ着けました。これからも障がい当事者として共生社会の実現に向け、「オンライン版障がい理解研修の先駆け」をめざしながらグループ貢献に取り組んでいきます。

おもな取り組み

「ボッチャ」を通じた相互交流

多くの社員が初めてボッチャを体験

相談し合うことで自然な交流が生まれます

視覚障がいのある方には手を叩き、声を出してサポートします

講演や体験会の実施だけでなく、スポーツをきっかけとした相互交流の取り組みを開始しました。

障がいをより身近に感じ、障がい者と健常者が自然な相互理解につながる機会をつくりたい、そのような思いから、NTTクラルティと連携し、年齢・性別・体格・障がいの有無等さまざまな「ちがい」に関係なく、だれもが参加できるパラスポーツ「ボッチャ」を障がいのある人とともにプレイし、コミュニケーションの輪を広げる場をつくり続けています。

2019年度は宮城事業部、東京事業部、北海道事業部の社員が、同じ拠点でNTT東日本の通信設備等の工事・運営管理に関する事務処理業務を担うNTTクラルティの社員との混成チームをつくり、ボッチャ大会で熱い戦いを繰り広げました。

障がい者は特別な存在でも、常にサポートし続けるべき存在でもありません。ボッチャをともにプレイする中で、健常者が持つアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づきを促し、互いが必要なときに必要なサポートができ、自然に協力し合えるような会社となることを願い、取り組みを継続していきます。

LGBT等への理解促進に関する取り組み

東京レインボープライド プライド・パレードの様子

PRIDE指標ゴールド認定ロゴ

NTT東日本グループでは、性的指向や性自認にかかわらず、だれもが自分らしく生き、働ける組織、社会の実現をめざして、LGBT等の性的マイノリティ(以下、LGBTQ)についての取り組みを推進しています。

2016年から、全社員を対象としたeラーニングや研修等を継続的に実施し、好きになる相手の性別(性的指向)が「異性」だけではない人、あるいは、身体の性別と自認する性別(性自認)が一致しない人をより身近に、あたり前に感じることができるよう、理解の向上を図っています。

また、採用活動において当事者への自然な対応ができるよう、採用担当者向け研修を実施するとともに、2017年度より“「自分らしくはたらく」を考える1日”をコンセプトに開催される就職活動イベント「RAINBOW CROSSING TOKYO」へ参加、NTTグループの一員として積極的なダイバーシティ&インクルージョンの活動等を紹介し、就職活動中の当事者の方との交流を図っています。

2018年4月には、NTTグループとして社員の同性パートナーに対する制度の拡充を行い、各種手当や福利厚生等、配偶者およびその家族に関わる制度全般を同性パートナーも活用できるようになりました。

こうした取り組み等が認められ、LGBTQに関する企業の取り組みの評価指標である「PRIDE指標」において、NTT東日本グループは3年連続最高位のゴールドに認定されました。

2019年4月には、LGBTQに関する日本最大級のイベントである「東京レインボープライド」のプライド・パレードにNTTグループとして初めて参加し、グループ21社約200名の社員がオリジナルTシャツを着用し、会場の代々木公園周辺を行進。さまざまな多様性に触れる機会となりました。

今後も、だれもが安心して自分らしく働き、個々の力を最大限に発揮し、活躍し続けられる職場づくりをめざします。

「2019年度LGBT理解促進研修」開催

グループごとにディスカッション

NTT東日本グループでは、多様な個性を持った一人ひとりの社員が能力を最大限に発揮できる企業風土の醸成に向けて、さまざまな啓発活動を実施しています。2019年11月、東京事業部ではLGBTについてより一層の理解を図るため、LGBT理解促進研修を開催しました。

2018年度の同研修は管理者が対象でしたが、2019年度は対象者を一般社員まで拡大し、管理者約120名、一般社員約100名が参加しました。講師に認定特定非営利活動法人ReBit様をお迎えし、多様な性に関する基礎知識、当事者のリアルな現状、職場での課題および求められる対応等に関する講義が行われました。現場に即した内容は気づきが多く、参加者の理解を深めることができました。

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