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微生物検査部門

検査概要

細菌検査は大きく2つに分けられ、インフルエンザやロタウィルスなどの検査提出後、おおむね30分から1時間で結果が出る迅速検査と、栄養が添加された寒天培地に尿や便、痰などの検査材料を塗り一定時間ふ卵器に入れて発育した病原菌の名前をつきとめ、どんな薬が効くかを調べる培養検査です。

迅速検査は呼吸器疾患の原因になるウィルスや細菌に関して8種類、胃腸炎の原因であるウィルスや細菌に関する4種類について実施しています。

培養検査は検査提出後、最短で3日、長くて5日から1週間ほど結果判明まで時間がかかります。
特に時間のかかる培養検査は結核とその仲間である抗酸菌です。早くて1か月、最長2か月ふ卵器で発育の有無を確認します。

迅速検査
  • インフルエンザ
  • アデノウィルス
  • RSV
  • A群溶連菌
  • 便ロタアデノ
  • 便ノロウィルス
  • 尿中肺炎球菌
  • 便CD毒素検査
  • ヒトメタニューモウイルス
  • 尿中レジオネラ
  • マイコプラズマ

検査項目解説

一般細菌培養検査
一般細菌培養とは、さまざまな栄養成分の入っている寒天培地を使い、一定の温度条件や、空気の中の酸素や炭酸ガスの条件下でおおむね48時間かけて細菌を発育させることです。
その検体がどこから採れたものであるかによって使う培地の種類や条件も違います。
皮膚表面や口の中、腸には常在菌が存在します。
尿や髄液、血液、胸水等は本来無菌状態です。
グラム染色
提出された尿、痰、膿、胸・腹腔内にたまった水などをスライドガラスに塗って乾燥し、はがれないように固定し、数種類の試薬を用いて染色します。
菌は青紫のグラム陽性とピンクのグラム陰性に染め分けられます。
また、菌の形から丸い形の球菌と棍棒状の桿菌、前2つよりは大きめで大小不同の楕円形の真菌に分けられます。
培養で生えた菌もおのおのすべて染色して何種類どんな菌が発育したかを確認します。

グラム陰性球菌グラム陰性球菌

グラム陽性桿菌グラム陽性桿菌

カンジダカンジダ

グラム陽性球菌グラム陽性球菌

グラム陰性桿菌グラム陰性桿菌

カビカビ

結核菌検査
結核菌は一般細菌とは違い、培養するための処理や染色、培地も特殊です。酸に抵抗性があるため、抗酸菌と呼ばれ結核以外の菌も多種多様に存在し、病原性があります。
結核は空気感染といって同じ部屋に距離をおいて一緒にいただけでも感染する特徴があり、集団で感染するおそれがあります。
そのため、この菌を目的としない場合でも検査室内は、陰圧にしており、痰の処理は室内にある安全キャビネットを用いて行っています。検査室および安全キャビネットにはヘパフィルターがあり細菌のいる空気をフィルターが吸い上げて、常に排出するようになっています。

結核菌結核菌