札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2017年) > リハビリセンター


リハビリセンター

業務内容

運動器リハビリテーション

前十字靭帯再建術、半月板縫合術、人工膝関節置換術、高位脛骨骨切り術などの膝を中心とした整形外科の術後疾患が最も多くの割合を占めており、これらの疾患は退院後も外来通院で対応しています。また、スポーツなどの高い活動レベルまでの復帰を目指す患者さんの多くは学校や仕事で日中の通院が困難なので、火曜日と木曜日は午後7時まで診療を行っています。その他、大腿骨近位部(頚部、転子部)骨折、上肢の骨折などの整復固定術、腱板修復術、慢性疾患では運動器不安定症なども対応しています。これらの疾患による長期臥床後の運動機能の回復および低下の予防のために、個々に対応した運動療法を処方し、ADL向上、早期退院を目指しています。

呼吸リハビリテーション

今年も呼吸器内科および呼吸器外科からの依頼患者さんを中心に呼吸リハビリテーションを実施しました。主な対象疾患は、肺炎、COPD、間質性肺炎、肺癌等の内科系疾患および肺癌切除の外科系周術期で、排痰のための呼吸指導や長期臥床による廃用予防のための運動療法、退院に向けて自宅環境や生活状況に合わせたADL訓練、ADLに合わせた呼吸法指導等を実施しています。また在宅酸素療法導入患者さんに対しては、時間内歩行試験やパンフレットを使用しての生活指導も行い、肺癌に対する抗がん剤治療や放射線治療中の患者さんの運動機能維持や改善を目的とした運動療法も行ており、より多くの疾患の患者さんに対して柔軟に対応できるよう努めています。

心大血管リハビリテーション

今年も心臓リハビリテーション指導士2名体制で、心臓血管外科および循環器内科からの依頼患者さんを中心に心臓リハビリテーションを実施しました。主な疾患としましては、冠動脈疾患、弁膜症、急性大動脈解離、大動脈瘤、末梢動脈疾患などの外科術後や、急性心筋梗塞、慢性心不全、肺高血圧症などの内科的な疾患など多岐に渡っています。近年は高齢心不全患者さんの割合が増加傾向にあり、当院においても心不全再発の度に入退院を繰り返す患者さんも多いため、食事や服薬指導を含めた疾病管理と共に心機能に合わせた動作指導や至適強度内での運動の継続が求められます。患者さんの早期の自宅退院や疾患の再発防止に結び付けられるよう、他の医療スタッフと協働で心臓リハビリテーションを実施しています。

疾患別治療実績

2017年1月〜12月の運動療法患者総数は、27,721名で入院16,885名、外来10,863名でした。対前年比はそれぞれ120.6%、入院115.6%、外来129.5%であり入院、入院、外来数とも大幅に増加しました。総単位数については、45,918単位(対前年比118.7%)で患者数の増加に伴い単位数も大幅に増加しました。

各疾患別では、運動器リハビリテーション対象患者数は、入院12,490名、外来10,636名で合計患者数の前年比は120.2%でした。また単位数も前年比117.6%と昨年より大幅に増加しました。

呼吸器疾患の患者数は2,393名(約900名増)、単位数は4,408単位(約1,600単位増)でそれぞれ対前年度比は、162.4%、157.5%と6割増と大幅にアップしました。

心疾患の患者数は2,202名(昨年並み)、単位数は3,556(昨年並み)で対前年度比は、96.5%、98.9%と患者数、単位数とも昨年並みでした。(表1)

また、2017年の各科別患者数については、16科からのオーダーの受け入れがありました。患者数500以上の科については、整形外科、外科、血液腫瘍内科、呼吸器内科、腎臓内科で増加、循環器内科、リウマチ内科、消化器内科、糖尿病内科では減少となりました。 (表2)

表1 2017年(1月〜12月)疾患別リハビリ患者数、単位数

  入院 外来 合計 前年比(%)
運動器 患者数 12,490 10,636 23,126(19,230) 120.2
単位数 25,810 12,144 37,954(32,279) 117.6
早期加算 20,472 20,472(18,293) 111.9
心大血管 患者数 2,121 81 2,202(2,281) 96.5
単位数 3,475 81 3,556(3,594) 98.9
早期加算 2,919 2,919(3,259) 89.6
初期加算 1,926 1,926(2,278) 84.5
呼吸器 患者数 2,274 119 2,393(1,474) 162.4
単位数 4,219 189 4,408(2799) 157.5
早期加算 3,249 3,249(2,062) 157.6
初期加算 2,044 2,044(1,286) 158.9
運動療法 総患者数 16,885 10,863 27,721(22,985) 120.6
総単位数 33,504 12,414 45,918(38,672) 118.7
早期加算 26,640 26,640(23,614) 112.8
初期加算 3,970 3,970(3,564) 111.4
総合実施計画料 件数 779 779(712) 109.4
退院時指導料 件数 514 514(498) 103.2

表2 2016年(1月〜12月)科別リハビリ患者数

  整形外科 心臓血管外科 循環器内科 呼吸器内科 リウマチ内科 糖尿病内科 外科 血液腫瘍内科
患者数 16,758 989 920 1,784 1,022 661 1,616 1,384
前年比(%) 120.7 102.3 83.0 136.8 76.9 89.6 218.4 158.9
  消化器内科 腎臓内科 皮膚科 小児科 麻酔科 泌尿器科 放射線科 耳鼻咽喉科
患者数 996 545 60 24 108 65 68 22
前年比(%) 94.6 118.2 93.8 300.0 225.0 127.5

2017年度臨床実習

1/10〜2/27 札幌医学技術福祉歯科専門学校3年
1/10〜2/17 北海道医療大学3年
4/10〜6/2 北海道大学4年
5/8〜6/2 札幌医科大学4年2名
8/28〜10/6 北海道文教大学4年
10/16〜12/9 北海道リハビリテーション大学校3年

研究活動について

著書

  1. 越野裕太.Sports Physical Therapy Seminar Series 11足関節疾患のリハビリテーションの科学的基礎(分担執筆、範囲:足関節内反捻挫 病態・評価)、ナップ、2017/3/30
  2. 越野裕太.Sports Physical Therapy Seminar Series 12脊柱疾患のリハビリテーションの科学的基礎(分担執筆、範囲:腰椎分離症・すべり症(成長期))、ナップ、2017/9/13

論文

  1. Yuta Koshino, Masanori Yamanaka, Yuya Ezawa, Takumi Okunuki, Tomoya Ishida, Mina Samukawa, Harukazu Tohyama. Coupling motion between rearfoot and hip and knee joints during walking and single-leg landing. Journal of Electromyography and Kinesiology. 2017.37.75-83

学会発表

  1. Hideto Horiuchi, Takumi Kobayashi, Masanori Yamanaka, Toru Kannari, Naoto Matsui, Kuniaki Kakuse, Kaori Nodin, Maiko Okawa, Takanori Itou, Yuta Koshino, Masayuki Inoue: Muscle Activation Patterns during Stair Ascent after Total Knee Arthroplasty. Osteoarthritis Research Society International 2017 World Congress. 2017. April 27-30
  2. 堀内秀人、小林巧、神成透、松井直人、角瀬邦晃、野陳佳織、大川麻衣子:「人工膝関節全置換術後早期患者における昇段動作時の膝周囲筋の同時収縮の検討」第52回日本理学療法学術17年5月12日、千葉
  3. 木田貴英、井上雅之:第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集会「小・中・高校生スキーヤーに対する外傷意識調査〜レベルによる比較〜」第43回日本整形外科スポーツ医学会学術集年9月9日、宮崎
  4. 越野裕太、山中正紀、村田拓陸、佐藤冴香、千田周也、寒川美奈、井上雅之、遠山晴一:「足関節捻挫既往例における慢性足関節不安定症進展例と非進展例の疫学的特徴の相違」第28回ーツ医学会学術集会、2017年11月19日、東京
  5. 木田貴英、越野裕太、谷口翔平、井上雅之:「小・中・高校生スキーヤーに対する外傷意識調査〜レベルによる比較〜」第28回臨床スポーツ医学会学術集会、2017年11月19日、東京

講演・講義

  1. 木田貴英:「スキー外傷とその予防について」、北海道スキー連盟スキーパトロール研修会、ルスツリゾート、2017年2月4日
  2. 木田貴英:「札幌冬季アジア大会研修会」、札幌市保健所、2017年2月5日
  3. 木田貴英:「ミオリーベ講習会(入門編)」、NTT東日本札幌病院、2017年2月12日
  4. 堀内秀人:「糖尿病と理学療法 〜理学療法士による療養指導〜」、北海道理学療法士会主催第193回技術講習会、北海道リハビリテーション大学校、2017年2月19日
  5. 木田貴英:「テーピング演習」、北翔大学、非常勤講師、2017年4月12日〜6月7日
  6. 小出将宏:「理学療法治療学4」、札幌医科大学、非常勤講師、2017年4月26日
  7. 越野裕太:「スポーツ医学」、北海道科学大学、非常勤講師、2017年5月9日〜9月6日
  8. 木田貴英:「FTEX全体研修会」、東建ホール、名古屋市、2017年7月9日
  9. 木田貴英:「FTEX4級講習会・検定会」、NTT東日本札幌病院、2017年7月22日
  10. 越野裕太:「整形外科リハビリテーションについて」、日本理学療法学生協会北海道支部大会、北海道大学、2017年8月26日
  11. 木田貴英:「FEX4級講習会・検定会」、NTT東日本札幌病院、2017年9月2日
  12. 木田貴英:「測定と評価U」、北海道スポーツ専門学校、非常勤講師、2017年9月6日〜12月13日
  13. 小出将宏:「理学療法治療学5」、札幌医科大学、非常勤講師、2017年9月27日
  14. 木田貴英:「FTA4級講習会」、とも整形外科スポーツクリニック、福岡県、2017年10月14日
  15. 澤口雄治:「理学療法治療学5」、札幌医科大学、非常勤講師、2017年10月24日

その他

  1. 木田貴英:2017冬季アジア札幌大会トレーナー業務、札幌盤渓スキー場モーグル会場、2017年2月23日-26日
  2. 越野裕太:2017冬季アジア大会アイスホッケー競技会場医事係、2017年2月21日-25日
  3. 木田貴英:北海道コンサドーレ札幌トレーナー業務、2017年9月〜11月
  4. 越野裕太、谷口翔平:札幌月寒高校女子バスケットボール部トレーナー活動