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放射線科

業務内容

放射線診療(放射線診断部門)

2017年4月に常田慧徳医師が着任され、飯嶋由紀医長との2名体制で、主としてCT・MRI・RIの画像診断業務を実施いたしました。各診療科から要望の多い至急読影に対応することによって画像診断に要求される迅速性を実現し、一方で正確な読影を重視した質の高い画像診断を提供いたしました。また、例年通り他院からの依頼や治験に対する協力として、一般X線撮影、CT、MRI、骨シンチグラフィ、X線骨密度測定などの検査を実施いたしました。

放射線診療(放射線治療部門)

放射線治療専門医の西岡部長と川原聖樹技師・坂野愛美技師が継続して業務にあたっています。その他、リニアック室(放射線治療室)には、頼りになる常勤の看護師高木さんと放射線科全般の医療事務を担当する渡部さんが働いています。リニアック担当スタッフは技師の川原さんを除いて、全員女性スタッフです。


当院では2016年9月に放射線治療装置を三菱のリニアックから、最新型のリニアック(米国Varian社製trueBEAM)に装置を入れ替えました。新しい装置はIGRT(画像誘導放射線治療)やIMRT(強度変調放射線治療)といった最新の放射線治療技術に対応できる装置で、同時に当院で長く使用経験のある「RTRT(動体追跡照射)装置」も兼ね備えています。

IMRTに関しては、現在、保険診療上「常勤の放射線治療医が2名配置される」ことが施設基準の条件に含まれているため施行していません。そのかわり、IGRT・固定多門照射や回転照射・定位照射・呼吸同期・金球マーカーを用いたRTRTなどの他の照射技術を駆使して、副作用の少ない照射をめざして日々工夫をしています。Field-in-Field法を用いて乳腺や頭部の高線量域を減らして線量を均一化する方法も使用可能となっています。

新しい装置も1年を超しましたが、照射位置を皮膚上にマーキングする必要がなくなり、位置合わせの正確さや照射時間の短縮など、照射時のストレスが減ったと好評です。

肺がんの定位照射、前立腺癌の根治照射や乳癌の術後照射、脳転移や骨転移への緩和的放射線治療の他、ピアス後のケロイド術後照射など良性疾患の治療も行っています。おかげさまで近隣の施設からの紹介も多く、愛育病院・札幌乳腺外科クリニック・札幌駅前しきしま外科クリニックなどの放射線治療協力施設になっています。全体の約8割が通院で放射線治療を受けていますが、入院が必要な方は各診療科のご協力をお願いしています。

放射線科(技術部門)

待ち時間をできるだけ短く、そして患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、総勢18名の診療放射線技師で各診療科からの多岐にわたる撮影、検査に対応いたしました。

一般撮影部門では、単純X線撮影を約55,000件、X線骨密度測定検査を約1700件実施いたしました。また、マンモグラフィを約1800件、乳腺エコー検査を約2200件実施いたしました。女性特有の検査であるマンモグラフィや乳腺エコー検査は、患者さんが不安な気持ちを少しでも和らげていただけるよう、すべて女性技師が担当いたしました。

CT検査は約16,000件、MRI検査は約4,800件であり、前年と比較しCT検査は微増、MRI検査は微減でした。CT・MRI検査を実施するにあたっては、臨床的知識と高度な撮影技術が要求されるため、経験豊富な5名の専任技師が検査を担当しました。読影医と密接な連携をとりながら診断に有用な画像を提供し、さらに患者さんにとって優しい検査法を模索するなど、高い向上心を維持しつつ業務に取り組みました。

主に心臓カテーテル検査などの循環器系検査に使用し、その他の透視検査、造影検査を施行している第7X線室での検査件数は約680件で前年とほぼ同等でした。また、麻酔科検査や腹部血管造影、他の各種検査を実施する第8X線室での検査件数は約1,750件,ERCPやTBLBなどのX線透視下で内視鏡を用いる検査や、泌尿器科などの各種造影検査は約2,600件で、いずれも前年を上回る件数でした。2017年2月に第11X線室のX線TV装置を、島津製作所社製SONIALVISION G4に更改いたしました。新装置は、泌尿器科をはじめ各診療科の透視・造影検査に対応しているのはもちろんですが、整形やリウマチ領域における長尺撮影や断層撮影も可能であり、装置の更なる有効活用が期待されます。

RI部門では、骨・ガリウム・脳血流や心筋血流シンチグラフィなど、件数としては前年とほぼ同等の約1,040件の検査を実施いたしました。

患者さんに対する丁寧な対応を心がけて、今後も患者さんを第一に考えた検査を継続して実施し、また放射線のプロフェッショナルとしての自覚と責任を再認識して、放射線技術の向上を目指し放射線科一同努力していきたいと思います。

検査種別件数

放射線治療部門新患者数

病名別新患数の内訳(2017年)

研究活動について

学会発表、講演、座長(診療放射線技師)

  1. 鈴木信昭:「ディジタル画像の研究を始めよう!−注目の画像技術と役に立つスキル−」日本放射線技術学会北海道支部学術大会第73回春季大会ディジタル画像セミナー、2017年4月22日、札幌
  2. 鈴木信昭:「第23回北海道CR研究会」座長、2017年7月8日、札幌
  3. 鈴木信昭:「FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017 in 滝川(第24回北海道CR研究会 in 滝川)」座長、2017年8月26日、滝川
  4. 鈴木信昭:「はじめてのROC解析−基礎・実験方法・データ処理方法−」第33回日本診療放射線技師学術大会プログレッシブセミナー、2017年9月24日、函館
  5. 鈴木信昭:「CRからDRへの移行」FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017 in 北見、2017年10月28日、北見
  6. 川原聖樹、坂野愛美、西岡井子:「前立腺がんに対する骨照合と金マーカー照合の比較」 日本放射線腫瘍学会第30回学術大会、2017.12.13、大阪
  7. 八十嶋伸敏:「島津アプリケーションセミナー」座長、2017年2月11日、札幌
  8. 八十嶋伸敏:「Virtual Grid(VG)技術の特徴とCALNEO flex(モバイルシステム)」第23回北海道CR研究会、2017年7月8日、札幌
  9. 八十嶋伸敏:「第33回日本診療放射線技師学術大会」座長、一般演題(口述)−X線撮影③、2017年9月23日、函館
  10. 八十嶋伸敏:「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第73回秋季大会」座長、一般演題−医療情報・X線撮影、2017年11月18日、札幌
  11. 佃幸一郎:「T2W1を綺麗に撮る為に、呼吸同期について考えよう!」Rookies GYRO 2017、2017年7月1日、札幌
  12. 佃幸一郎:「GraSE using MRCP 〜 1.5T検証編」GYRO Meeting 2017、2017年8月19日、札幌
  13. 佃幸一郎:「VINCENTを用いた呼吸器領域における3D画像の活用例」FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017、2017年9月30日、札幌
  14. 佃幸一郎:「明日●●の検査が入っている・・・どう検査する?小児頭部」日本放射線技術学会北海道支部学術大会第73回秋季大会MRセミナー、2017年11月19日、札幌
  15. 川原大典、佃幸一郎、金山智博:「CT画像による自動閾値推定を使用した内臓脂肪測定の検討」第45回日本放射線技術学会秋季学術大会、2017年10月20日、広島
  16. 川原大典:「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第73回秋季大会」座長、ディジタル画像セミナー、2017年11月19日、札幌
  17. 小野陽平:「第23回北海道CR研究会」座長、2017年7月8日、札幌
  18. 小野陽平:「CRからFPDへの移行」FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2017 in 滝川(第24回北海道CR研究会 in 滝川)、2017年8月26日、滝川