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血液・腫瘍内科

診療・業務内容

2017年の当科は常勤医の変更はなく、外来患者数・外来化学療法数は右上がりの過去最高を更新し、入院患者数も昨年同様であった。診療内容としては、これまで当科の診療の専門としてきた悪性リンパ腫・骨髄異形成症候群・多発性骨髄腫の三大疾患を軸とすることには変わりはなかった。また、高齢者に発症する疾患であることを反映して、腎障害がある症例が多いのも当科血液疾患の特徴だが、腎臓内科・透析センターの皆様には今年も大変お世話になった。また、合併症での入院が増え、病棟スタッフには大変なご負担をおかけした。

外来は昨年に引き続き、北大からの応援として杉田純一先生に来ていただいた。検診の二次なども診ていただき、大変助かっている。外来化学療法は今年も骨髄異形成症候群に対するビダーザ療法の患者がコンスタントに利用したが、ベッド数の増加もあり、大変スムーズに治療することが出来た。

来る年は人員の減少、診療体制の縮小が決定しており、皆様にはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、できる限りのことを続けていきたいと思いますので、ご理解とお力添えいただければ幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

図1 当科外来受診者数

図2 当科外来化学療法件数

表1 当科入院のべ症例数

[単位:人]
  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
非ホジキンリンパ腫 59 46 55 78 88 77
ホジキンリンパ腫 0 2 8 5 3 1
骨髄異形成症候群 16 21 34 31 53 81
慢性骨髄単球性白血病 10 12 14 16 17 12
多発性骨髄腫 6 19 20 19 10 16
クリオグロブリン血症 0 0 1 0 0 0
再生不良性貧血 6 0 2 5 5 2
アミロイドーシス 4 3 2 5 4 2
赤芽球ろう 3 0 0 1 1 0
急性骨髄性白血病 0 8 10 13 30 22
慢性骨髄性白血病 1 0 4 0 1 2
慢性リンパ性白血病 0 1 2 0 0 0
急性リンパ性白血病 1 0 0 0 0 0
肺炎 2 4 2 7 8 4
伝染性単核球症 3 0 0 0 0 0
特発性血小板減少性紫斑病 2 3 3 1 7 5
血栓性血小板減少性紫斑病 0 0 2 1 1 1
ニューモシスティス肺炎 1 0 0 0 0 0
慢性DIC 1 0 0 1 0 0
粟粒結核 0 0 0 0 0 0
胃がん 1 0 0 0 0 0
帯状疱疹 1 0 2 0 0 0
Gleich症候群 1 0 1 0 0 0
原発不明がん 0 1 0 1 0 0
マクログロブリン血症 0 0 0 4 1 1
骨髄線維症 0 0 0 1 2 0
横紋筋融解症 0 0 0 1 0 0
プロテインC欠損症 0 0 0 1 0 0
プロテインS欠損症 0 0 0 0 0 1
自己免疫溶血性貧血 0 0 0 1 3 0
本態性血小板血症 0 0 0 1 0 1
輸血後溶血性貧血 0 0 0 1 0 0
腎盂炎 0 0 0 1 0 0
鉄欠乏性貧血 0 0 0 1 0 0
悪性貧血 0 0 0 0 1 0
頭痛 0 0 0 0 1 0
圧迫骨折 0 0 0 0 0 1
RS3PE症候群 0 0 0 0 0 1
不明熱 0 0 0 0 0 1
皮下血腫 0 0 1 0 0 0
118 120 163 196 236 231

表2 鉄欠乏性貧血を除く当科新規診断症例

[単位:人]
  2011年7月〜2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
非ホジキンリンパ腫 35 24 21 24 23 25
ホジキンリンパ腫 0 1 6 2 1 2
骨髄異形成症候群 6 7 10 9 8 7
多発性骨髄腫 3 10 11 7 6 9
アミロイドーシス 3 1 3 1 4 1
再生不良性貧血 5 0 1 1 1 0
赤芽球ろう 3 2 0 1 2 0
本態性血小板血症 4 1 2 3 1 3
真性多血症 1 1 3 2 2 2
慢性骨髄単球性白血病 0 0 1 0 1 1
急性骨髄性白血病 0 2 8 4 2 6
急性リンパ性白血病 0 0 0 0 1 0
慢性骨髄性白血病 1 0 3 0 2 1
非典型慢性骨髄性白血病 0 0 0 0 0 1
慢性リンパ性白血病 0 1 3 1 1 0
特発性血小板減少性紫斑病 6 4 3 3 8 5
血栓性血小板減少性紫斑病 0 0 2 1 1 0
MGUS 10 0 5 9 7 3
Evans症候群 1 0 0 0 0 0
悪性貧血 1 1 2 2 1 3
自己免疫性溶血性貧血 0 1 0 2 4 0
その他の凝固障害 2 0 0 2 4 2
マクログロブリン血症 0 0 0 2 1 0
好酸球増加症候群 0 0 0 1 0 0
キャッスルマン病 0 0 0 2 1 0
非典型溶血性尿毒素症候群 0 0 0 0 0 1
骨髄線維症 0 0 0 0 0 1
MTX関連リンパ増殖性疾患 0 0 0 0 0 1
血友病A 0 0 0 0 0 1
免疫不全症 0 1 0 0 1 0
81 57 84 79 83 75

研究活動について

国内学会(一般口演)

  1. 西尾充史・吉田美穂:心嚢液貯留を呈した白血病症例 第52回日本血液学会春季北海道地方会、札幌、2017年4月22日
  2. 吉田美穂・西尾充史・高桑康成・山田秀久:腸管MALTリンパ腫から難治性びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に形質転換し、診断に苦慮した一例 第59回日本血液学会秋期北海道地方会、札幌、2017年10月7日

国内学会(ポスター)

  1. 西尾充史・吉田美穂:透析施行例におけるポマリドマイドの使用経験 第42回日本骨髄腫学会学術集会、東京 2017年5月28日
  2. 西尾充史・吉田美穂・坂口良典・藤田奈々:血小板輸血を要する高齢者の免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)に潜む悪性リンパ腫 第65回輸血・細胞治療学会総会、千葉、2017年6月23日
  3. 西尾充史・吉田美穂:Do we need primary prophylaxis of filgrastim after BR (Bedamustine and Rituximab)? 第15回日本臨床腫瘍学会、神戸、2017年7月27日
  4. 西尾充史・吉田美穂:原発性ALアミロイドーシスに対するレブラミド(Rev) 投与の経験 第5回アミロイド研究会、京都、2017年8月19日
  5. 西尾充史・吉田美穂:Azacitidine (Aza) and Prednisolone (PSL) therapy for febrile patients with MDS 第79回日本血液学会学術集会、東京、2017年10月21日

セミナー

  1. 西尾充史:ビダーザを簡単に捨てないために Meet the MDS expert in Hokkaido、札幌、2017年3月13日
  2. 西尾充史:腎障害を持つ形質細胞性疾患にレナリドマイド・ポマリドマイドが出来ること 骨髄腫セミナー、浜松、2017年3月17日
  3. 西尾充史:腎障害を持つ形質細胞性疾患〜エビデンスのない現実をどうするか〜 Hematology Oncology Seminar in Kanazawa、金沢、2017年6月30日
  4. 西尾充史・高桑康成・小野寺学:Fine Needle Aspiration (FNA)によるリンパ腫診断 第13回Lymphoma Clinico-Pathology Conference、札幌、2017年7月8日
  5. 西尾充史:Gray Zone Lymphomaの一例 血液病相談所、札幌、2017年7月11日
  6. 西尾充史:MIDDの骨髄腫〜SDで良かったじゃないか〜 Multiple Myeloma Web症例検討会 失敗に学ぶ知恵〜あのときこうすれば良かった〜、札幌、2017年7月25日
  7. 西尾充史:ビダーザをいつ、誰に始め、いつまで続けるか?〜長期治療への挑戦〜 第6回阪神MDSフォーラム、芦屋、2017年9月1日
  8. 西尾充史:ご紹介いただいた形質細胞性疾患関連腎障害症例のその後〜血液内科医は腎臓内科医の期待に応えているのか?〜 The 5th Myeloma Conference with Nephrologists and Hematologists、札幌、2017年9月12日
  9. 西尾充史:腎障害を持つ形質細胞性疾患にレナリドミド・ポマリドミドが出来ること SHONAI Multiple Myeloma Seminar、酒田、2017年9月23日
  10. 西尾充史・山本聡:十分な奏功が得られて移植非適応骨髄腫症例に対して 「CT (continuous therapy)を選択する」 vs 「TFI (treatment free interval)を選択する」 Multiple Myeloma Master’s Meeting in Sapporo、札幌、2017年9月29日
  11. 西尾充史:ポマリドマイドはレナリドミドとどう違うのか?〜腎障害例を中心に〜 Multiple Myeloma Web Seminar、札幌、2017年11月28日