札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2016年) > 臨床検査科


臨床検査科

業務内容

臨床検査科は検体検査部門、生理検査部門、病理検査部門の3部門体制からなります。輸血センターは別組織として存在しています。また、ドックセンターに毎日5名の検査技師を派遣し、超音波検査や心電図、呼吸機能検査を担当しています。部長の高桑は2013年4月から就任致しました。前部長には、病理診断センター長として引き続き病理診断業務にあたって頂いております。

臨床検査科では迅速で正確な検査結果報告、リスクマネージメントと精度管理、コスト意識を持った検査室運営を目標として挙げています。2016年は要望がありましたプロカルシトニンとKL-6が新たに院内検査項目に加わりました。プロカルシトニンは60件/月、KL-6は200件/月程度行われています。検査結果の基準値として、2015年9月から共用基準範囲を運用していますが、2017年4月より、末梢血白血球分類に関する共用基準範囲も新たに導入予定です。

専門医療に不可欠な臨床検査データを、正確かつ迅速に提供するには専門性の高い技師の育成が重要です。当科では各種認定技師の取得を積極的に進めており、現在までに多くの認定技師が誕生しています。2016年には新たに腹部領域の超音波検査士が1名誕生しました。また、日本臨床衛生検査技師会や日本医師会、北海道臨床衛生検査技師会が主催する病院間の精度管理調査(コントロール・サーベイ)も積極的に活用しております。これは同じ試料を多数の施設に配布し、測定値を集計・解析することによって施設間差の実態を調査するものですが、当科では毎年必ず参加して、検査技術の向上や分析法の標準化に努めています。

2016年(1月〜12月)の業務データから部門別検査件数の推移の表を示します。全体としては検査件数が増えており、検体系では昨年より約3.7%の増加となっています。病理検査の増加も目立ち、昨年よりも8.6%の伸びを示しました。乳癌や消化器癌、内視鏡手術などが引き続き増加し、それに伴う関連検体が増えている傾向にあります。

臨床検査科では日当直体制を導入しており、24時間年中無休で診療支援を行っています。その中で他部門との緊密な連携により、効率的な業務運営を行うよう努力して参ります。今後もより一層、検査の質向上に向けて医師・臨床検査技師が一丸となって、患者さんにより良い検査を提供していく所存です。

部門別検体検査件数の推移

  一般検査 化学・血清 血液検査 微生物 合計
人数 人数 人数 人数 人数
2012年 53,840 88,022 108,871 1,804,578 90,672 198,770 15,682 28,494 269,065 2,119,864
2013年 55,794 86,980 111,580 1,829,024 92,416 202,248 16,993 30,232 276,783 2,148,484
2014年 56,738 86,268 111,933 1,765,699 90,629 197,646 16,530 28,482 275,830 2,078,095
2015年 56,858 86,417 116,833 1,865,767 92,678 206,419 17,011 28,070 283,380 2,186,673
2016年 56,738 87,894 119,126 1,935,648 93,074 215,230 18,702 28,009 287,640 2,266,781
対前年比 99.8 101.7 102 103.7 100.4 104.3 109.9 99.8 101.5 103.7
  病理検査 生理検査 合計
病理 細胞診 解剖 件数 件数
2012年 4,601 7,738 7 42,242 54,588
2013年 4,814 7,957 6 41,630 54,407
2014年 4,928 7,859 8 40,869 53,664
2015年 5,689 8,150 3 44,228 58,070
2016年 6,178 8,000 4 43,541 57,723
対前年比 108.6 98.2 133.3 98.4 99.4

研究活動について

症例報告

  1. Two Cases of Chronic Gastritis with non-Helicobacter pylori Helicobacter Infection.
    Shiratori S, Mabe K, Yoshii S, Takakuwa Y, Sato M, Nakamura M, Kudo T, Kato M, Asaka M, Sakamoto N.
    Intern Med. 2016;55(14):1865-9.
  2. 盲腸に発生した神経節細胞腫の1例
    吉井新二、間部克裕、藤田昌宏、丹羽美香子、松本美櫻、羽場真、川本泰之、横山朗子、赤倉伸亮、高桑康成、佐藤昌明、佐藤利宏
    胃と腸51巻 1号 p117-123 早期胃癌研究会症例

学会発表

  1. 三森太樹、後藤妙子、森 猛、神 幸二、布施茂登:「札幌市少年野球ひじ検診受診者への心臓超音波検診導入の取り組み」第41回日本超音波検査学会学術集会、2016年6月12日 札幌
  2. 萬屋峻史、高橋洋平、吉川 匠、多谷哲也、森 勇樹、斉藤充史、池田喜美之、宮島さつき、高橋守、千葉弘文、山田 玄、佐藤昌明、高橋弘毅:「消火剤吸引を契機とした肺胞蛋白症の1例」第112回日本呼吸器学会北海道支部学術集会、2016年9月17日 札幌
  3. 小関美穂、大内知之、高桑康成、水無瀬昂、武内利直、他:「粘液を多数混じた耳下腺筋上皮癌の一例」第55回日本臨床細胞学会秋期大会、2016年11月18日 別府
  4. 黒田敬史、西川鑑、真里谷奨、小松健一郎、杉田有子、本間則之、高桑康成、佐藤昌明:「CIN3における子宮頸部レーザー蒸散術後の異型細胞存続例について」第55回日本臨床細胞学会秋期大会、2016年11月19日 別府

講演・実技講師

  1. 三森太樹:第17回西野学園実技講習会(下肢静脈超音波)、2016年1月16日 札幌
  2. 神幸二、三森太樹:「腹部エコー検査・頸動脈エコー検査実技指導」超音波講習会in札幌、2016年2月13日 札幌

その他

  1. 神幸二、三森太樹、後藤妙子、刀川恵:「少年少女の心臓エコー検査」少年少女野球心臓検診ボランティア、2016年11月20日、2016年12月17日 札幌