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臨床工学室

人の動き

臨床工学室は12名の臨床工学技士が在籍しており、診療・治療の補助、医療機器の操作、保守点検等の業務を通じて、医療機器の側面から臨床技術と医療の安全を提供しています。

業務内容

血液浄化業務

技士を3名配置し、月・水・金は三部透析で23:30、火・木・土は一部透析で17:00まで、土曜祝日を問わず業務を行っています。透析センターには多人数用透析装置34台、単身用透析装置7台があり、ME機器室にはCHDF装置(持続緩徐式血液濾過透析)1台、多用途血液浄化用装置1台、ICUには専用の血液濾過透析装置を準備し、多様な病態やニーズに対処できるようにしています。また、透析液清浄化に欠かせないエンドトキシン測定は専用の測定機器を使用し技士による測定を行っています。慢性維持透析のほかには、潰瘍性大腸炎やクローン病に対する白血球除去療法、難治性腹水症に対する腹水濾過濃縮再静注法、TTP等に対する血漿交換療法、ICUでは急性腎不全や術後循環不全、敗血症性ショックなどに対する急性血液浄化法に24時間体制で対応しています。透析に関する知識や技術向上のため、透析技術認定士の取得を積極的に勧めており12名全員が取得しています。本年は念願であった、透析機械室の透析液供給装置、A液溶解装置、B液溶解装置を最新機種に更新しました。これにより、老朽機種によるトラブル等のリスクを軽減しより安定した透析治療を提供できるようになりました。

体外循環業務

3名の技士を配置し、体外循環に関わる業務を行っています。

人工心肺装置1台、PCPS(経皮的心肺補助装置)1台、IABP(大動脈バルーンパンピング装置)2台にて心臓血管外科手術時における人工心肺等の体外循環技術の提供を行っています。人工心肺装置はソーリン社製スタッカートS5を使用し、安全・安定した体外循環技術の提供に努めています。また、旧型であったIABP1台を最新機種に更新できたことで、循環器領域のバックアップがより強固になりました。体外循環に関する上位資格である体外循環技術認定士は現在3名おり、数名が取得を目指し勉強中です。

ME機器管理業務

技士1名を配置し、ME機器室で業務を行っています。

生命維持管理装置をはじめ、院内にある医療機器を管理対象として保守、点検、修理、管理を行っています。対象となっている医療機器に対しては1年をかけて全台定期点検を行っています。管理機器には、シリンジポンプ、輸液ポンプ、低圧持続吸引器、人工呼吸器、除細動器、電気メスなどがあります。最新の機種にも対処出来るよう、メーカーを招いての講習会やメーカー主催の研修会等に積極的に参加しています。また長年の課題であった、流量制御方式輸液ポンプは導入が完了し輸液療法で活躍しています。

手術室業務

通常は1名の技士が対応し、業務が重なる場合は応援技士を追加で派遣する体制をとっています。心臓血管外科や整形外科における自己血回収装置操作、泌尿器科や眼科等のレーザー装置の操作、外科や産婦人科等の鏡視下手術装置の操作業務を行っています。手術室内にある血液ガス分析装置も保守管理対象機器としています。緊急の臨時手術にも24時間対応が出来るよう、待機当番を設定しています。

本年は手術支援ロボット(ダビンチ)が導入されたため、導入プロジェクトから参加し、最先端医療チームの一員として業務しています。

心臓カテーテル検査業務

2名の技士を配置し、清潔野の医師サポート係と外回りの係を担当しています。

循環器内科及び心臓血管外科によるCAGやPCI等における心電図監視、物品の準備、ポリグラフやIVUS、FFR等の操作、記録に対処し、緊急治療にも24時間対応しています。近年は技士に対する役割が年々拡大しているため、学会への参加や関連認定の取得などに力を入れています。

その他

病棟、外来の医療機器巡回(血液ガス分析装置、AEDなど)、定期ペースメーカ外来におけるプログラマ操作、ペースメーカ挿入患者の検査や手術前後の設定変更、睡眠時無呼吸症候群検査、閉塞性動脈硬化症やバスキュラーアクセス等に対するSPP検査、各部署からの医療機器に関する相談、病棟看護師に対する医療機器研修会などを行っています。

研究活動について

参加学会

  1. 第3回危機管理セミナー、3月6日、札幌市
  2. 第6回北海道OCT研究会、3月11日、札幌市
  3. 第42回日本心血管インターベンション治療学会北海道地方会、3月26日、札幌市
  4. 第89回北海道透析療法学会、5月8日、札幌市
  5. 札幌敗血症セミナー、6月2日、札幌市
  6. 第1回北海道急性血液浄化フォーラム、6月25日、札幌市
  7. 平成28年度医療機器安全基礎講習会、7月24日、札幌市
  8. 第11回臨床実習指導者研修会、8月6〜7日、東京都
  9. SapporoLiveDemonstrationCourse2016、9月2〜3日、札幌市
  10. 第17回北海道透析技術談話会、9月11日、札幌市
  11. 第7回北海道呼吸療法セミナー、9月25日、札幌市
  12. 第3回北海道・東北臨床工学会、10月15〜16日、岩手県
  13. 第27回北海道臨床工学会、11月13日、札幌市
  14. 第7回北海道OCT研究会、11月18日、札幌市
  15. 北海道心カテセミナー2016、11月19日、札幌市
  16. 第90回北海道透析療法学会、11月20日、札幌市
  17. 第11回医療安全セミナー、11月27日、札幌市

資格取得状況

櫻田克己:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成4年
  2. 体外循環技術認定士、日本人工臓器学会、平成11年
  3. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成14年
  4. 医療情報コミュニケーター、日本医療機器学会、平成22年

杉本親紀:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成9年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成12年
  3. 体外循環技術認定士、日本人工臓器学会、平成24年

足立亜紀:

  1. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成20年

桑田大輔:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成16年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成21年
  3. 医療情報コミュニケーター、日本医療機器学会、平成25年
  4. 透析技能2級検定、透析技能検定試験制度協議会、平成25年
  5. 3学会合同呼吸療法認定士、日本胸部外科・日本呼吸器・日本麻酔科各学会、平成25年
  6. 体外循環技術認定士、日本人工臓器学会、平成26年
  7. 心血管インターベンションテクニカルエキスパート、日本心血管インターベンション治療学会、平成27年

石川健:

  1. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成21年

佐藤健太:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成17年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成22年

高橋亮拓:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成17年
  2. 3学会合同呼吸療法認定士、日本胸部外科・日本呼吸器・日本麻酔科各学会、平成24年
  3. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成25年

須藤徹:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成19年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成24年
  3. 心血管インターベンションテクニカルエキスパート、日本心血管インターベンション治療学会、平成27年

田代顕一朗:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成21年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成25年

鈴内絵理:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成23年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成27年

小笠原有弥:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成23年
  2. 透析技能2級検定、透析技能検定試験制度協議会、平成25年
  3. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成27年

田荷翔平:

  1. ME二種技術認定士、日本生体医工学会、平成23年
  2. 透析療法技術認定士、日本透析医学会、平成27年

院内看護師対象医療機器研修会

  1. 佐藤健太、高橋亮拓:CHDF勉強会、ICU看護師、2月10日
  2. 佐藤健太、高橋亮拓:NPPV勉強会、10F看護師、2月12日
  3. 佐藤健太、高橋亮拓:PCPS・IABP勉強会、ICU看護師、2月18日
  4. 佐藤健太、小笠原有弥:小児呼吸器勉強会、6F看護師、3月24日
  5. 田荷翔平:血液ガス分析装置勉強会、ICU、5月10日
  6. 佐藤健太、田荷翔平:CHDFの基礎と装置の取扱い、ICU看護師、8月1日
  7. 佐藤健太、高橋亮拓:NPPV療法の基礎、10F看護師、8月22日
  8. 佐藤健太:PCPS・IABP勉強会、ICU看護師、8月31日

その他の活動

  1. 櫻田克己:北海道ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士学科、生体機能代行技術学非常勤講師
  2. 北海道科学大学 保健医療学部臨床工学科、臨床実習施設
  3. 北海道ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士学科、臨床実習施設
  4. 吉田学園医療歯科専門学校 臨床工学科、臨床実習施設
  5. 西野学園札幌医学技術福祉歯科専門学校 臨床工学技士科、臨床実習施設