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ドックセンター

業務内容

診療体制

2014年4月1日よりNTT関係者以外にも受診の門戸を開放して、はや2年半がたちました。この1年、新たな方々との出会いとともに、リピーターとして再会が果たせた方々が多数いらっしゃった事を、感謝申し上げます。当院の診療科に通院中患者さん、見舞いに来られた方々や、そのご家族。通訳を伴って来られた外国人の方もいらっしゃいました(ロシア・中国・韓国など)。来院いただく方々の期待や思いを受けとめつつ、今後も実直に日々の診療を行い、予防医療のさらなる普及・啓発に取り組んで参ります。

当センターでは、日々の検査・画像診断・診療は、当院に在籍する専門医と、北海道大学・札幌医科大学からの派遣医の協力のもと、質の高い検診が実施できる体制が組まれております。なお、ドックセンターで実施した検査は、電子カルテを介して院内の全診療科でも閲覧可能ですので、当院で精密検査を受けられる場合は、過去の検診結果が無駄なく生かされるしくみになっています。逆に、当院通院中の方がドックセンターに来られた場合は、現在の病状や、主治医の意向が電子カルテで確認できるため、主治医と足並みを揃えた指導が可能となります。精密検査が必要な方のためには予約センターが開設されており、窓口・電話対応で精密検査に要する時間の短縮が図られています。

受診者動向・診療実績

人間ドックや健康診断は、企業経由のお申込みが多いため、解析は企業の年度に合わせて、3月締めとしています。あらかじめご了承ください。

2015年度(2015年4月〜2016年3月末)の総受診者数は4,441人。返書や電子カルテによって確認がとれた症例のみではありますが、今年度に発見された悪性新生物症例は37例(表1)、癌発見率は0.83%でした。主な癌検診項目に関する要精検数(率)と精検受診率・癌発見率は表2に示します。受診者のほとんどが65歳未満、という比較的若い母集団ですが、癌発見率は高水準を維持しております(図3)。モダリティーとしては、内視鏡検査・腫瘍マーカー(PSA)・低線量肺CTが、威力を発揮しています(図4)。逐年受診者であれば、ほとんどが早期での発見で、治療後はほぼ社会復帰されています。その他、緑内障や生活習慣病で投薬開始に至った症例も多数います。世界最長の平均寿命を誇りながら、実は健康寿命が短い、という我が国の問題を改善すべく、検査終了後の医師面談では、結果の説明にとどまらず生活習慣改善の指導にも力を入れています。

表1 当ドックで発見された臓器別がん症例数

(診療人数) 食道 十二指腸 大腸 肝臓 胆嚢 膵臓 腎臓 膀胱 前立腺 甲状腺 乳腺 婦人科 血液 その他 総計
2011年度 (4658人) 2 13 0 4 2 0 0 0 0 0 4 0 3 4 1 1 34
2012年度 (4425人) 4 2 0 5 2 0 0 1 3 0 13 0 3 2 0 1 36
2013年度 (4242人) 2 7 0 5 5 0 0 1 4 0 6 0 1 3 0 1 35
2014年度 (4207人) 3 7 0 3 4 2 0 0 1 0 5 1 0 1 3 1 31
2015年度 (4441人) 3 10 0 7 2 0 0 1 2 1 6 1 2 1 0 1 37

表2 主ながん検診項目に関する、要精検数(率)と精検受診率・癌発見率(2015年度)

  要精検数 要精検率 *
(参考)
**
精検受診率
癌発見率 *
(参考)
当院で精研を受けた割合
検便 127 3.0% 7.0% 78.7% 0.14% 0.16% 74.0%
上部消化管造影 79 19.3% 11.1%
(間接撮影)
54.4% 0.24% 0.15% 62.8%
乳癌検診 62 7.6% 8.9% 79.0% 0.24% 0.24% 75.5%
婦人科検診
(細胞診)
24 3.3% 1.1%
(頚部のみ)
91.7% 0.14% 0.05% 81.8%
胸部X-p+CT 46 1.0% 2.8%
(X-pのみ)
73.9% 0.05% 0.04% 76.5%

* 2004年 地方保健・老人保健事業報告
** 結果報告が返送された症例+電子カルテ確認症例(当院のみ)

図3 がん発見率(全臓器)

図4 悪性新生物検出方法(のべ人数)