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内視鏡センター

業務内容

当センターは、消化器関連では上部・下部消化管内視鏡検査を中心として超音波内視鏡、ERCP、カプセル内視鏡、バルーン内視鏡を、呼吸器関連では気管支鏡検査、胸腔鏡等を行っています。上部・下部消化管内視鏡ともに大部分はスクリーニング検査の段階から拡大内視鏡で行っており精密検査と同等のQualityで検査を行っています。過去に内視鏡が辛かった患者様には鎮静下での内視鏡や経鼻内視鏡を積極的に勧めています。また、小腸用カプセル内視鏡・小腸用ダブルバルーン内視鏡に加えて、大腸カプセル内視鏡・大腸用ダブルバルーン内視鏡も導入され、大腸内視鏡の挿入困難な症例への対応の選択肢が増えました。

2012年から2016年の内視鏡件数を表に示します(表1)。2016年は概ね前年と同じ件数を施行できました。超音波内視鏡(EUS)を用いて針生検を行うEUS-FNAは小野寺医師により胃の粘膜下腫瘍、膵腫瘍等の消化器領域は勿論ですが、他科からの依頼による縦隔や腹腔のリンパ節等の組織診も行っています。また、高周波装置を使用しないで切除を行う安全性の高いコールドポリペクトミーを導入しほとんどの症例を入院せず外来で治療を行っています。当院はコールドポリペクトミーを1,000症例以上に行っていますが偶発症は、穿孔0%、出血0.08%(抗血栓薬内服例でも0.24%)と極めて安全性が高く、全国学会でもその結果を報告しています。

また呼吸器内科領域では気管支鏡、TBLB、胸腔鏡を行っています。こちらも超音波気管支鏡(EBUS)が2012年に導入され消化器内科同様、超音波内視鏡下に針生検が可能となり診断の向上に貢献しています。

当院は日本消化器内視鏡学会指導施設であるため教育も重要な役目です。初期研修医は内視鏡モデルによる内視鏡挿入、操作のトレーニングを行った後、上級医の指導を受けながら内視鏡を行っています。内視鏡モデル以外に豚の胃や腸を使って内視鏡治療を指導するハンズオンセミナーも定期的に行っています。当院以外に大学や市内の若手医師も参加して内視鏡手技のレベルアップをはかっています。また、内視鏡治療した検体を実体顕微鏡で観察しながら自分たちで検体の切り出しを行い、病理診断に標本作製の段階から携わっています。内視鏡・病理カンファレンスで内視鏡所見と病理所見を比較検討し内視鏡診断能力の向上に努め、その結果を学会・研究会で発表しています。

表1 内視鏡件数

  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
上部内視鏡 6,082 6,327 6,280 6,847 6,974
下部内視鏡 1,981 2,229 2,409 2,728 2,473
ERCP 154 161 123 152 155
EST 51 44 31 63 53
EUS 139 267 252 280 306
EUS-FNA 8 72 60 52 53
ポリペクトミー 215 342 522 980 1,057
ESD 12 70 93 103 101
カプセル内視鏡 19 26 32 27 36
気管支鏡 226 225 177 201 174