札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2016年) > リハビリセンター


リハビリセンター

業務内容

運動器リハビリテーション

今年も変形性関節症、慢性関節リウマチ、運動器不安定症などの慢性疾患や、靱帯や半月板の損傷、靱帯再建術、半月板縫合術・切除術と人工関節置換術などの整形疾患急性期患者さんのリハビリ依頼を全科より受け、病状や身体機能などを総合的に評価し、個々の患者さんに最適な運動療法を処方してきました。また、火・木曜日のスポーツ外来によるスポーツ疾患患者さんへの運動療法も継続して実施しており、スポーツ現場への直接的な対応をする機会も増えてきています。全科からのリハビリ依頼を受けているため、直接的な障害以外にも、病状や治療による長期臥床後の運動器機能低下を呈した患者も多く、個々に対応した運動療法を処方し、ADL向上、早期退院を目指しています。

呼吸リハビリテーション

今年も呼吸器内科および呼吸器外科からの依頼患者さんを中心に呼吸リハビリテーションを実施しました。主な対象疾患は、肺炎、COPD、間質性肺炎、肺癌等の内科系疾患および肺癌切除の外科系周術期で、排痰のための呼吸指導や長期臥床による廃用予防のための運動療法、退院に向けて自宅環境や生活状況に合わせたADL訓練、ADLに合わせた呼吸法指導等を実施しています。また在宅酸素療法導入患者さんに対しては、時間内歩行試験やパンフレットを使用しての生活指導も行い、肺癌に対する抗がん剤治療や放射線治療中の患者さんの運動機能維持や改善を目的とした運動療法も行っており、より多くの疾患の患者さんに対して柔軟に対応できるよう努めています。

心大血管リハビリテーション

今年も心臓リハビリテーション指導士2名体制で、心臓血管外科および循環器内科からの依頼患者さんを中心に心臓リハビリテーションを実施しました。主な疾患としましては、冠動脈疾患、弁膜症、急性大動脈解離、大動脈瘤、末梢動脈疾患などの外科術後や、急性心筋梗塞、慢性心不全、肺高血圧症などの内科的な疾患など多岐に渡っています。近年は高齢心不全患者さんの割合が増加傾向にあり、当院においても心不全再発の度に入退院を繰り返す患者さんも多いため、食事や服薬指導を含めた疾病管理と共に心機能に合わせた動作指導や至適強度内での運動の継続が求められます。患者さんの早期の自宅退院や疾患の再発防止に結び付けられるよう、他の医療スタッフと協働で心臓リハビリテーションを実施しています。

疾患別治療実績

2016年1月〜12月の運動療法患者総数は、22,992名で入院14,612名、外来8,380名でした。対前年比はそれぞれ94.2%、入院103.8%、外来81.1%であり入院、入院数は増加しましたが、外来数2割減、総数で若干の減少となりました。総単位数については、38,684単位(対前年比93.1%)で患者数の減少に伴い単位数も若干減少しました。

各疾患別では、運動器リハビリテーション対象患者数は、入院10,945名、外来8,285名で合計患者数の前年比は91.0%でした。また単位数も前年比91.0%と昨年より減少しました。

呼吸器疾患の患者数は1,474名(約400名増)、単位数は2,799単位(約700単位増)でそれぞれ対前年度比は、135.5%、135.4%と大幅に増加しました。

心疾患の患者数は2,181名(昨年並み)、単位数は3,594(約400単位減)で対前年度比は、104.4%、 89.2%と患者数は増加しましたが単位数が減少しました。(表1)

また、2016年の各科別患者数については、全科からのオーダー受け入れにより新たに7科が増え15科からのオーダーを受け入れました。整形外科、外科、血液腫瘍内科で減少、糖尿病内科、呼吸器内科、リウマチ内科、心臓血管外科では増加となりました。(表2)

表1 2016年(1月〜12月)疾患別リハビリ患者数、単位数

  入院 外来 合計 前年比(%)
運動器 患者数 10,945 8,285 19,230(21,138) 91.0
単位数 23,129 9,150 32,279(35,461) 91.0
早期加算 18,293 18,293(20,059) 91.2
心大血管 患者数 2,281 2,281(2,184) 104.4
単位数 3,594 3,594(4,030) 89.2
早期加算 3,259 3,259(3,619) 90.1
初期加算 2,278 2,278(1,414) 145.0
呼吸器 患者数 1,379 95 1,474(1,088) 135.5
単位数 2,662 137 2,799(2,067) 135.4
早期加算 2,062 2,062(1,824) 113.0
初期加算 1,286 1,286(756) 170.1
運動療法 総患者数 14,605 8,380 22,985(24,410) 94.2
総単位数 29,385 9,287 38,672(41,558) 93.1
早期加算 23,614 23,614(25,502) 92.6
初期加算 3,564 3,564(2,170) 164.2
総合実施計画料 件数 712 712(741) 96.1
退院時指導料 件数 514 514(498) 103.2

( )は平成27年度の実数

表2 2016年(1月〜12月)科別リハビリ患者数

  整形外科 心臓血管外科 循環器内科 呼吸器内科 リウマチ内科 糖尿病内科 外科 血液腫瘍内科
患者数 13,888 967 1,109 1,304 1,329 738 744 871
前年比(%) 79 97.4 102.4 128.1 105.8 191.2 77.6 87.9
  消化器内科 腎臓内科 皮膚科 小児科 麻酔科 泌尿器科 産婦人科
患者数 1,053 461 64 8 48 51 5

2016年度臨床実習

1/7〜2/26 三浦 茜(札幌医学技術福祉歯科専門学校3年)
4/11〜6/3 谷井 基子(北海道大学4年)
5/9〜6/3 岡田 紘佑(札幌医科大学4年)
5/9〜6/3 菊池 俊之(札幌医科大学4年)
6/20〜8/5 林 聖隆(北海道大学4年)
8/29〜10/7 藤原 沙織(北海道文教大学4年)
10/17〜12/10 佐藤 風華(北海道リハビリテーション大学校3年)

5年間の疾患別リハビリ患者数

  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
運動器 患者数 17,718 18,257 19,499 21,138 19,230
単位数 31,573 32,858 33,327 35,461 32,279
呼吸器 患者数 952 931 793 1088 1474
単位数 2,003 1,699 1,427 2,067 2,799
心大血管 患者数 2,944 2,641 2,189 2,184 2,281
単位数 4,899 4,766 4,142 4,030 3,594
運動療法 総患者数 21,614 21,829 22,481 24,410 22,985
総単位数 38,475 39,323 38,896 41,558 38,672

研究活動について

学会発表

  1. Shohei Taniguchi, Tomoya Ishida, Harukazu Tohyama, Ryo Ueno, Ryohei Ikuta, Yuta Koshino, Mina Samukawa, Hiroshi Saito, Masanori Yamanaka: The Effects of the Lateral Trunk Lean and Gender-difference on the Peak Moment of the Knee and Hip in the Frontal Plane During Single Leg Landing. 62nd Orthopedic Research Society Annual Meeting. 2016. March 5-8. (Disney’s Coronado Springs Resort, Orlando, Florida, USA).
  2. 越野裕太、山中正紀、奥貫拓実、江沢侑也、石田知也、寒川美奈、遠山晴一:「歩行時の前足部、後足部、下腿と股関節のcoupling motion の検討」第51回日本理学療法士学術大会、2016.5.28 札幌
  3. 木田貴英、堀内秀人、越野裕太、谷口翔平、井上雅之:「小・中・高校生スキーヤーに対する外傷意識調査(第1報)」第131回北海道整形災害外科学会、2016.6.4 函館
  4. 越野裕太、山中正紀、江沢侑也、奥貫拓実、石田知也、寒川美奈、井上雅之、遠山晴一「後足部と膝および股関節で生じるcoupling motion の検討‐動作および関節による比較」第27回日本臨床スポーツ医学会学術集会、2016.11.5 幕張
  5. 木田貴英、越野裕太、谷口翔平、井上雅之:「小・中・高校生スキーヤーに対する外傷意識調査(第1報)」第27回日本臨床スポーツ医学会学術集会、2016.11.6 幕張
  6. 堀内秀人、永井聡、三浦徹也、田中佳苗、樋口賢一:「糖尿病患者における握力による骨格筋量指標(SMI)、身体機能の検討」第50回日本糖尿病学会北海道地方会、2016.11.6 札幌

論文

  1. Yuta Koshino, Tomoya Ishida, Masanori Yamanaka, Mina Samukawa, Takumi Kobayashi, Harukazu Tohyama: Toe-in landing increases the ankle inversion angle and moment during single-leg landing: implications in the prevention of lateral ankle sprains. Journal of Sport Rehabilitation. 2016. Dec 19:1-16. [Epub ahead of print]
  2. 木田貴英:特集「足関節──構造と機能を見据えたアプローチ」足関節のリハビリテーション、月刊スポーツメディスン2017.1月号.P10-16

講演

  1. 三浦徹也:「冬季の糖尿病運動療法〜冬の活動量低下を防ごう〜」第20回糖尿病療養指導士セミナー、2016.2.5 NTT東日本札幌病院
  2. 越野裕太:「腰椎分離症・辷り症(成長期)」第12回SPTS( スポーツ理学療法セミナー)2016.3.20 東京
  3. 越野裕太:「足部・足関節のスポーツ理学療法」北海道理学療法士会主催 第190回技術講習会 2016.10.16 札幌

講義

  1. 木田貴英:
    「テーピング演習」北翔大学、非常勤講師、2016.4.13〜6.8
    「測定と評価U」専門学校北海道体育大学校、非常勤講師、2016.9.7-12.21
    「FTEX4級講習会・検定会」、NTT 東日本札幌病院、2016.7.30-31
    「FEX4級講習会・検定会」、NTT 東日本札幌病院、2016.8.20-21
    「FOI4級講習会」、がくさい病院( 京都府)、2016.9.10-11
    「FTA4級講習会」、杉の下整形外科クリニック(京都府)、2015.10.22-23
  2. 小出将宏:
    「理学療法治療学4」札幌医科大学保健医療学部理学療法学科、非常勤講師、2016.4.21
    「理学療法治療学5」札幌医科大学保健医療学部理学療法学科、非常勤講師、2016.9.28
  3. 澤口雄治:「理学療法治療学5」札幌医科大学保健医療学部理学療法学科、非常勤講師、2016.10.27

その他

  1. 越野裕太、谷口翔平:札幌月寒高校バスケットボール部 トレーナーサポート活動