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9階ナースステーション

業務内容

2016年9階病棟は看護師7名、看護助手2名のスタッフが退職、新人が5名配属となりました。

2016年の9階病棟目標は以下の4点を挙げ、各々が目標達成に向け力を発揮しました。

  1. 他職種と連携し、業務のスリム化や機能分化を図り看護業務を充実させることが出来る。看護業務を充実させることで安心・安全な療養環境を提供していく。
  2. スタッフ各々がプライマリー看護師としての役割を遂行していく事で、短縮在院期間の中でも、より効率的・効果的で良質な看護ケアを提供する。
  3. 教育体制を充実させ、看護のスキル向上と人材育成・定着を図り、働く全てのスタッフにとって働き甲斐のある職場環境をつくる。
  4. 診療報酬の改定を踏まえ、積極的に経営に参画し、時間管理、コスト意識を高め経営の安定化に貢献する。

目標1について

7月より、病棟クラークの配置により、看護師の業務内容を整備し、病棟クラークに業務を委譲し、ナースステーションの電話、カウンター対応など業務基盤を確立させることが出来ました。看護業務を委譲することで、電話対応や入院時書類処理やオリエンテーション、勤務管理簿や業務分担表など書類作成に要する業務の削減により、ベッドサイドケアや看護管理業務の時間確保に取り組むことが出来ました。

リスクマネージメントに関して、9階病棟では前年度と同等数のインシデント数であった。新人が業務を担う時期(6月以降)に比例して1〜3年目のインシデントが4割を占めていました。最も多かったのは転倒、次いで注射、与薬、チューブの自己抜去の順でした。リスクマネージメント係を中心に、定例のカンファレンスでインシデントを振り返り、決定事項を掲示、周知する事で、再演防止策の共有につなげることができました。今後、転倒・転落に関しては、ウォーキングカンファレンスとKYT事例検討を継続し、特に1〜3年目スタッフへ危険予知の感性や再演防止策の浸透並びに患者への指導も充実させ転倒防止を目指していきたいと思います。感染対策に関して、ナースコール画面や車いすや点滴台等の清掃強化、エレベーター前に手指消毒剤を設置し、感染拡大防止に向けた啓蒙活動を行ない感染対策を講じております。手指消毒量をグラフ化して視覚に呼びかける事で、昨年度よりも使用量は増加しており、引き続き感染拡大防止につなげていきたいと思います。

目標2について

9階病棟は特にがんの終末期患者が多く、チームカンファレンスを有効活用しながら、終末期の過ごし方を医師・ソーシャルワーカー等の他職種と見出し、QOL向上を目指しています。入退院総合センターと連携を図り、通院中から患者・家族の意向を確認しながら、在宅や緩和病院への調整を行っています。今後も入院時から退院を見据え、患者・家族のニーズに沿った調整を行い、患者にとって快適な環境での療養生活を選択できるよう他職種と連携を密にとり進めていきたいと思います。

緩和・化学療法に関して、係が血液腫瘍内科・消化器内科の化学療法マニュアルをリニューアルし活用する事で、より安全で確実な手順で化学療法が施行できる体制を整えることが出来ました。また、疼痛コントロールや抗がん剤の曝露対策に関して、正しい鎮静剤の使用や曝露対策が行なえているかアンケート調査をもとに勉強会を企画し、看護師間で情報共有しながらがん看護のスキルアップを図りました。

目標3について

育成面では、新人5名、2年目2名、3年目2名に計画的に指導を行い、個々に応じた育成支援を行うことができました。各チームリーダーがチーム間で連携を取り、問題解決できるように主体的に活動をすすめてきたことで、安全で安心できる看護業務の遂行や後輩育成を含めた日々のリーダー育成につなげることができました。今年度の臨床指導実習では新たに北海道科学大学の実習を受け入れました。実習臨床指導者研修での学びを踏まえ、教員の先生と連携を図りながら、看護実習生が実習しやすい環境を整備し、実りある実習になるようすすめていきました。緊張したり、コミュニケーションが不得手な学生の特性を踏まえて、患者さんの状況に応じた細やかな指導の必要性を再認識しました。実習生からは患者さんからの励ましの言葉で勇気づけられたり、職場の雰囲気を見て当院で働きたいとの希望も聞かれていました。

目標4について

2016年9階病棟の病床稼働率は年間平均86.0%であり、病院全体で一時的な低下はありましたが、10月からは前年度より回復値が見られ、外来等他部門との連携により積極的な入院の受け入れを行っています。病棟の看護必要度の年間平均は29.6%(前年度22.0%)から、内視鏡検査など専門性や緊急性を要する手術や治療の増大が影響し、病院の収益に貢献する事が出来ました。電子カルテ更改後からCIS・クリティカルパスの新規作成と大幅な見直しを行い、入院時の受け入れの効率化を試みました。

以上、平成28年の9階病棟は煩雑な業務の中でも優しく笑顔を忘れず、一人一人が患者さんのために、向上心を持って行動し頑張ってきた一年でした。看護部並びに他部署の協力を得て、業務体制の効率化により、働きやすい環境作りと看護ケアの質向上につなげることが出来ました。退院時の患者満足度アンケートでは、「それぞれのスタッフが目的意識を共有しており、チームプレーは素晴らしい。適切な対応に安心感と信頼感が持てました。」との言葉もいただいております。スタッフからは、「忙しく大変な時もあるが、スタッフが優しく9階で頑張りたいと思う。」と前向きな言葉も聞かれています。離職はありましたが、他部署への異動希望は少なく、「今後も病棟で力を発揮していきたい」との言葉も聞かれています。これからも各部署と協力しながら、9階病棟の“患者に寄り添う看護”の心を大切に頑張っていきたいと思います。