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眼科

人の動き

3月いっぱいで堤雅幸医師が北海道医療大学病院へ、勝田佳代医師が北海道大学病院へ、櫻井友梨医師がJCHO札幌北辰病院へ異動となり、診療体制が大きく変わりました。4月からは札幌逓信病院より片井麻貴部長、札幌医科大学附属病院より宇野仁揮医師が着任し、医師数は1名減少しました。

業務内容

眼科診療は眼科専門医2名、看護師1〜2名、視能訓練士3名で行っています。外来診療は月から金まで午前中は一般外来(予約優先制)、月、水、金午後は予約外来、火、木午後は手術日となっています。予約外来では、蛍光眼底撮影、各種レーザー治療、トリアムシノロンテノン嚢下注射、手術前検査、視野検査等を行っています。

診療体制が大きく変わった点として、第一に眼科ファイリングシステムが導入されたことです。今までの経過と現在の状態をわかりやすく説明できるため患者さんはきちんと納得・同意した上で治療に参加できるようになり、外来患者数は増加しました。

次に、5月より加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、近視性網膜症等の網膜硝子体疾患に対する治療として、抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)薬の硝子体注射を始めたことです。更に、7月より網膜前膜、糖尿病網膜症、硝子体出血等に対し硝子体手術も始めました。顕微鏡下での細かい操作を要し、眼科領域では高度なレベルの手術となります。手術はほとんどが全身麻酔下で約1時間程度、入院期間は術後の経過にもよりますが1週間程度となっています。

今まで通り白内障手術は、1泊2日または日帰りで行っています。ご紹介患者も多く現在約2か月待ちですが、急ぎの手術をご希望される方は札幌医大に依頼し2週以内に施行して頂く場合もあります。

難症例の手術に関しては月1回の札幌医大大黒浩教授の出張日に執刀、ご指導をお願いしています。当院で施行できない症例がかなり減少したと考えられ、手術件数の増加につながりました。

網膜硝子体疾患の患者数は増加しており、治療の充実を図るため今後外来にはパターンスキャンレーザーも導入予定です。レーザー治療の回転が良くなり、且つ患者さんの疼痛も軽減されることが期待されます。

緑内障患者も増加しており視野検査は3〜4か月待ちとなっていますが、薬物治療、外科的治療を組み合わせて適切な医療を提供できるよう心掛けています。

二人の常勤医師の専門が緑内障、網膜硝子体疾患となっていますので当該分野での専門的な診療が可能なのはもちろんですが、ほか新生児から高齢者まで多岐に渡る様々な疾患に対応できるよう学会、研究会等積極的に参加し、日々知識、技術の向上を目指しています。

2012年1月〜2016年12月までの患者数、手術件数

患者数

[単位:人]
  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
外来患者数 10135 9077 9396 9386 10268
入院患者数 162 126 141 145 200

手術件数

[単位:件]
  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
白内障単独 120 149 136 135 192
緑内障単独 4 3 2 0 0
緑内障+白内障同時 54 13 12 0 0
硝子体単独 0 0 0 0 8
硝子体+白内障同時 1 0 0 1 3
その他 32 16 5 1 2
合計 211 181 155 137 205
[単位:件]
  2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
硝子体注射件数 0 0 0 0 39

研究活動について

原著

  1. Tanito M, Nitta K, Katai M, et al : The Glaucoma Stereo Analysis Study Group. Differentiation of Glaucomatous Optic Discs with Different Appearances Using Optic Disc Topography Parameters: The Glaucoma Stereo Analysis Study. PLoS ONE, in printing, 2016

特別講演・シンポジウム・研究会

  1. 片井麻貴:モーニングセミナー16「緑内障患者にSLTをどのように使いましょうか?」第120回日本眼科学会総会、2016年4月10日、仙台
  2. 宇野仁揮:「札幌医大の白内障手術教育〜指導する立場より〜」第4回ライラックーSeasquirt IOL研究会、2016年9月3日、札幌
  3. 片井麻貴:シンポジウム11 実践!視神経乳頭診断のすべて「ステレオ眼底写真診断のすべて」第27回日本緑内障学会、2016年9月18日、横浜
  4. 片井麻貴: 座長 第5 回Glaucoma Clinical Seminar、2016年9月24日、札幌
  5. 片井麻貴:「緑内障治療について」興和創薬(株)北日本支店社内勉強会、2016年11月14日、札幌