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リウマチ膠原病内科

人の動き

2016年4月からは、苫小牧市立病院から後期研修医として、阿部靖矢先生が赴任されました。研修医は3名の先生が研修に来てくれました。

業務内容

当科の担当疾患は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの膠原病であり、患者さんの主訴としては、関節痛、筋肉痛、発熱、皮疹、血球異常など多肢にわたります。原因のはっきりしない発熱疾患や自己抗体陽性患者さんの原因精査や治療も担当しています。

外来では、2013年4月から新患外来を設け、連携室を通して、他院から紹介された初診の患者さんの予約が可能となりました。外来延べ患者数は増加傾向となっています。入院患者数は158名、平均在院日数は20.6日でした。その内訳は下記の表に示します。血管炎やSLE、皮膚筋炎に伴う間質性肺炎などの難治性病態に対して、エンドキサン大量間欠静注療法(IVCY)の2泊3日のパス入院が計28回と多かったのも特徴でした。当科では、総合病院のリウマチ科として、診断未確定の発熱疾患やリウマチ性疾患の鑑別診断や治療を積極的に行っております。また、膠原病を背景として発症した感染症の治療も行っております。ニューモシスチス肺炎などの感染症を発症した患者さんや膠原病にともなう腎不全や多臓器不全を伴う難しい症例の受け入れにも対応し、他科とも協力しながら治療を行っております。

また、関節リウマチの治療薬の進歩は著しく、寛解を達成できる時代となってきています。そのためにも、早期診断がより重要となってきており、関節エコー検査やMRI検査やTomosynthesisを積極的に活用し、関節リウマチの早期診断と早期の寛解導入を目指しています。そして、関節破壊を残さないように、しっかりとした治療を目指して、積極的に生物製剤の治療や新規薬剤の臨床試験にも取り組んでいます。

外来担当表(2016年4月〜2017年1月)

 
新患外来 坊垣 阿部 阿部 小池 笠原
午前 笠原 坊垣 笠原 坊垣・小池 坊垣
午後(予約外来) 小池 笠原 坊垣 笠原
  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
外来延べ患者数 7,435 6,872 8,585 8,161 9,413 9,522
入院延べ患者数 3,295 2,599 3,129 3,159 3,628 3,494
入院患者数(人) 143 168 145 170 197 158
平均年齢(歳) 62.9 63.7 60 59.9 58.7 60.3
平均在院日数(日) 23 16.5 21.3 21.4 19.3 20.6

入院患者158名の内訳

膠原病
関節リウマチ 35例
全身性エリテマトーデス 26例
強皮症 13例
皮膚筋炎/多発性筋炎 5例
シェーグレン症候群 10例
混合性結合組織病 1例
成人発症Still病 1例
リウマチ性多発筋痛症 1例
RS3PE症候群 3例
ベーチェット病 2例
大動脈炎症候群 2例
皮膚型結節性多発動脈炎 5例
顕微鏡的多発血管炎 8例
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 2例
IgA血管炎 3例
ARS抗体症候群 2例
自己免疫性肝炎 1例
自己免疫性血小板減少性紫斑病 1例
血栓性血小板減少性紫斑病 1例
IgG4関連疾患 5例
無菌性髄膜炎 1例
地中海熱 1例
キャッスルマン病 1例
不明熱 4例
筋サルコイドーシス 1例
感染症
ニューモシスチス肺炎 1例
細菌性肺炎 8例
誤嚥性肺炎 3例
間質性肺炎 4例
急性気管支炎 1例
肺アスペルギルス感染症 3例
肺化膿症 1例
侵襲性インフルエンザ菌感染症 1例
化膿性関節炎 1例
蜂窩織炎 2例
尿路感染症 3例
深在性真菌感染症 2例
HTLV-1関連末梢神経障害 2例
伝染性単核球症 1例
結核性心外膜炎 1例
トキソプラズマ症 1例

※重複症例を含む

関節エコー検査数

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
件数 358 503 648 704 554

生物製剤使用者数

研究活動について

原著

  1. Ono Y, Kashihara R, Yasojima N, Kasahara H, Shimizu Y, Tamura K, Tsutsumi K, Sutherland K, Koike T, Kamishima T. Tomosynthesis can facilitate accurate measurement of joint space width under the condition of the oblique incidence of X-rays in patients with rheumatoid arthritis. Br J Radiol. Jun;89, 2016.
  2. Tanaka Y, Harigai M, Takeuchi T, Yamanaka H, Ishiguro N, Yamamoto K, Ishii Y, Nakajima H, Baker D, Miyasaka N, Koike T. Prevention of joint destruction in patients with high disease activity or high C-reactive protein levels: Post hoc analysis of the GO-FORTH study. Mod Rheumatol. 26(3):323-330, 2016.
  3. Takeuchi T, Yamamoto K, Yamanaka H, Ishiguro N, Tanaka Y, Eguchi K, Watanabe A, Origasa H, Kobayashi M, Shoji T, Togo O, Miyasaka N, Koike T. Post-hoc analysis showing better clinical response with the loading dose of certolizumab pegol in Japanese patients with active rheumatoid arthritis. Mod Rheumatol. 26(4) :473-480, 2016.
  4. Tanaka Y, Harigai M, Takeuchi T, Yamanaka H, Ishiguro N, Yamamoto K, Miyasaka N, Koike T, Baker D, Ishii Y, Yoshinari T. Clinical efficacy, radiographic progression, and safety through 156 weeks of therapy with subcutaneous golimumab in combination with methotrexate in Japanese patients with active rheumatoid arthritis despite prior methotrexate therapy: Final results of the randomized GO-FORTH trial. Mod Rheumatol. 26(4):481-490, 2016.
  5. Harigai M, Ishiguro N, Inokuma S, Mimori T, Ryu J, Takei S, Takeuchi T, Tanaka Y, Takasaki Y, Yamanaka H, Watanabe M, Tamada H, Koike T
    Postmarketing surveillance of the safety and effectiveness of abatacept in Japanese patients with rheumatoid arthritis. Mod Rheumatol. 26(4):491-498, 2016.
  6. Otomo K, Amengual O, Fujieda Y, Nakagawa H, Kato M, Oku K, Horita T, Yasuda S, Matsumoto M, Nakayama KI,Hatakeyama S, Koike T, Atsumi T. Role of apolipoprotein B100 and oxidized low-density lipoprotein in the monocyte tissue factor induction mediated by anti-β2 glycoprotein I antibodies. Lupus. 25(12): 1288-1298, 2016.
  7. Harigai M, Nanki T, Koike R, Tanaka M, Watanabe-Imai K, Komano Y, Sakai R, Yamazaki H, Koike T, Miyasaka N. Risk for malignancy in rheumatoid arthritis patients treated with biological disease-modifying antirheumatic drugs compared to the general population: A nationwide cohort study in Japan. Mod Rheumatol. 26(5):642-50,2016.
  8. Atsumi T, Yamamoto K, Takeuchi T, Yamanaka H, Ishiguro N, Tanaka Y, Eguchi K, Watanabe A, Origasa H, Yasuda S, Yamanishi Y, Kita Y, Matsubara T, Iwamoto M, Shoji T, Okada T, Desiree van der Heijde, Miyasaka N, Koike T. The first double-blind, randomized, parallelgroup certolizumab pegol study in methotrexate-naive early rheumatoid arthritis patients with poor prognostic factors, C-OPERA, shows inhibition of radiographic progression. Ann Rheum Dis. 75:75-83, 2016.
  9. Mimori T, Harigai M, Atsumi T, Fujii T, Kuwana M, Matsuno H, Momohara S, Takei S, Tamura N, Takasaki Y, Ikeuchi S, Kushimoto S, Koike T. Safety and effectiveness of 24-week treatment with iguratimod, a new oral disease-modifying antirheumatic drug, for patients with rheumatoid arthritis: interim analysis of a post-marketing surveillance study of 2679 patients in Japan. Mod Rheumatol. Dec21:1-11, 2016.
  10. Ichikawa S, Kamishima T, Sutherland K, Kasahara H, Shimizu Y, Fujimori M, Yasojima N,Ono Y, Kaneda T, Koike T. Semi-Automated Quantification of Finger Joint Space Narrowing Using Tomosynthesis in Patients with Rheumatoid Arthritis. J Digit Imagin. in press.

学会発表

  1. 石田哲朗、重沢郁美、平田恵里奈、冨田智子、坊垣幸、笠原英樹、小池隆夫:「IL-6高値を呈した骨原発の悪性線維性組織球腫の1例」 第276回日本内科学会北海道地方会 2016年2月27日
  2. 横山あい 1)、中垣祐 1)、山本理恵 1)、眞岡知央1)、坊垣幸 2)、深澤雄一郎 3)、笠原英樹 2)、橋本整司 1)、小池隆夫 2):「関節リウマチ(RA)に対する生物学的製剤の投与を契機に改善傾向を示した膜性腎症の1例」 第277回日本内科学会北海道地方会 2016年7月23日

講演

  1. 小池隆夫:特別講演「その痛み…もしかしてリウマチ?」、市民健康講座、札幌、2016年5月8日
  2. 笠原英樹:「膠原病内科で遭遇する血管病変」Career Up Seminar 2016 2016年5月21日 札幌市
  3. 小池隆夫:特別講演「SLE:新たな治療戦略」、第24回膠原病リウマチ懇談会、つくば市、2016年5月27日
  4. 小池隆夫:特別講演「レミケードが切り拓いた生物学的製剤時代〜市販後全例調査と適正使用の歩み〜」、Biologics Seminar for Pharmacists、名古屋市、2016年6月19日
  5. 小池隆夫:特別講演「関節リウマチ:こんな病気です。このように治療します。」、空知関節リウマチ研究会、美唄市、2016年7月8日
  6. 笠原英樹:「ステロイド性骨粗鬆症の予防と注意すべき合併症について」 Ten Topics in Rheumatology 2016 2016年8月27日 札幌市
  7. 小池隆夫:講師「抗カルジオリピン抗体:発見から30年」、第6回北海道免疫疾患談話会、札幌市、2016年9月16日
  8. Takao Koike:特別講演「Sapporo APS Classification Criteria: Historical Perspective」、15th International Congress on Antiphospholipid Antibodies、Turkey、North Cyprus、2016年9月19日〜25日
  9. 小池隆夫:特別講演「レミケードが切り開いた生物学的製剤時代〜市販後全例調査と適正使用の歩み〜」、盛岡、2016年10月14日
  10. 小池隆夫:講演「知ってほしいリウマチ」、北見健康市民健康講座、北見市、2016年10月4日
  11. 小池隆夫:特別講演「レミケードが切り拓いた生物学的製剤時代‐市販後全例調査と適正使用の歩み」、平成28年度県病薬上越支部秋季研修会、上越市、2016年11月10日
  12. 小池隆夫:講演「全身性エリテマトーデスについて」、平成28年度難病及び小児慢性特定疾病に関する指定医研修、札幌、2016年11月20日
  13. 小池隆夫:特別講演「インフリキシマブが切り拓いた生物学的製剤時代〜市販後全例調査と適正使用の歩み〜」インフリキシマブ治療を考える、新潟市、2016年11月24日
  14. 小池隆夫:特別講演U「抗リン脂質抗体症候群:30年の流れとその後」、第22回茨城リウマチ、つくば市、2016年11月26日
  15. 小池隆夫:特別講演「バイオとその後」第6回こまちリウマチセミナー、秋田市、2016年12月8日
  16. 小池隆夫:講演「バイオがもたらしたリウマチ治療:これまでとこれから」、Biologics Seminar in 多摩・武蔵野、武蔵野市、2017年3月7日

座長・その他

  1. 小池隆夫:座長、第60回日本リウマチ学会 イブニングセミナー12、横浜、2016年4月22日
  2. 小池隆夫:Organizer, Opening remarks「THE Achievement of Optimal Effectiveness with IL-6 Signaling Blockade in Targeted Therapy for RA」、10th International Congress on Autoimmunity PRE CONGRESS SPONSORED SYMPOSIUM、Leipzig(ドイツ)、2016年4月6日
  3. 小池隆夫:座長・Closing Remarks、「第6回Hokkaido image forum in Rheumatology」、札幌、2016年5月20日
  4. 小池隆夫:Opening Remarks、Closing Remarks、「AoI 関節エコーワークショップ」、東京、2016年5月21-22日
  5. 小池隆夫:Opening Remarks、「第5回北海道膠原病性肺高血圧症研究会」、札幌、2016年6月24日
  6. 小池隆夫:Opening Remarks、「第15回北海道リウマチ医の会」、札幌、2016年7月29日
  7. 小池隆夫:座長、「第31回自己免疫研究会」、東京、2016年7月23日
  8. 小池隆夫:Closing Remarks、「AoI 関節エコーワークショップ」、東京、2016年7月10日
  9. 小池隆夫:Opening Remarks、「Lupus Management Forum」、東京、2016年7月16日
  10. 小池隆夫:座長、「第31回自己免疫研究会」、東京、2016年7月23日
  11. 小池隆夫:Closing Remarks、「第15回北海道リウマチ医師の会」、札幌、2016年7月29日
  12. 小池隆夫:Closing Remarks、「レミケード学術講演会」、東京、2016年7月30日
  13. 小池隆夫:Opening Remarks、「第6回札幌リウマチケアミーティング」、札幌、2016年8月5日
  14. 小池隆夫:Closing Remarks、「AoI 関節エコーワークショップ」、東京、2016年8月7日
  15. 小池隆夫:座長、「TEN TOPICS IN RHEUMATOLOGY 2016」、札幌、2016年8月27日
  16. 小池隆夫:Closing Remarks、「AoI 関節エコーワークショップ」、東京、2016年9月11日
  17. Takao Koike:座長Main Session4、15th International Congress on Antiphospholipid Antibodies、Turkey、North Cyprus、2016年9月19日〜25日
  18. 小池隆夫:座長、Opening Remarks、「第2回北海道関節エコー研究会」、札幌、2016年9月30日
  19. 小池隆夫:座長、「The 13th International Workshop on Autoantibodies and Autoimmunity Sponsored Seminar」、京都、2016年10月13日
  20. 小池隆夫:座長、「Biologics Seminar for Pharmacists」、東京、2016年10月29日
  21. 小池隆夫:Closing Remarks、「第15回札幌膠原病フォーラム講演会」、札幌、2016年11月2日
  22. 小池隆夫:座長、「札幌関節リウマチT細胞セミナー」、札幌、2016年11月4日
  23. 小池隆夫:Opening Remarks、Closing Remarks、「AoI 関節エコーワークショップ」、東京、2016年11月5-6日
  24. 小池隆夫:Opening Remarks、「第13回リウマチとTNF-α北海道フォーラム」、札幌、2017年1月14日
  25. 小池隆夫:座長、Opening Remarks、「Lupus Management seminar in sapporo」、札幌、2017年1月20日