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栄養管理室

業務内容

栄養管理室は吉岡栄養管理室室長を筆頭に医療技術主任1名と管理栄養士4名の計6名で活動しております。

主な業務として、入院患者さん1人1人に対して栄養評価に基づく適切な栄養管理と各病態に対応した食事提供を行っております。衛生関連では食中毒予防のためのHACCPを取入れた衛生管理、及び委託業者に対しての衛生管理やKYT(危険予知訓練)を導入しての教育を行っております。又、患者さんの病態に応じた入院・外来の個人栄養食事指導を始めとし、外来ドック、糖尿病教室、糖尿病透析予防指導、マタニティスクールなどの集団栄養食事指導も行っております。又、栄養状態不良の患者さんに対しては各病棟担当管理栄養士が毎週病棟カンファレンスに参加し適切な栄養量、補給形態、投与方法を提案し検討管理する事で、患者さんの早期回復に努めております。

NST活動

入院されている中等度・高度栄養障害の患者さん並びに栄養障害を生じるリスクの高い患者さんに対して、早期に栄養回復が図れるようNST専従として管理栄養士が活動しております。全病棟を2日間に分割してラウンドを行い、対象となる患者さん個々の栄養介入の充実を図りました。対前年度比で今年度NSTサポート加算算定件数も着実に増加してきております。

4月よりメンバーの絶体数及び稼働数の関係上、一時NST活動を休止していますが、管理栄養士が各病棟担当制で毎週の病棟栄養カンファレンスに参加し栄養状態不良の患者さんを早期からサポートしていけるよう管理栄養士一丸となり活動しております。又、軽度栄養不良、摂食量不良の患者さんに対し、ベッドサイド訪問を行い食事内容・形態を確認し、必要に応じ食内容変更の提案や栄養補助食品を付加するなどの調整を行い、患者さんの食欲促進に繋げています。

栄養食事指導

集団栄養食事指導では糖尿病教育入院プログラムの一環として糖尿病教室の食事指導を、糖尿病の合併症を盛込んだ内容で行っております。又、妊産婦栄養食事指導の他、人間ドックの集団栄養指導を一般の方に役立てて頂けるよう毎年テーマを変更して行っております。(今年度テーマは『消化と排便について』)個人栄養食事指導では事前予約患者さん以外、栄養指導枠を広げ新規患者さん及び急な栄養食事指導依頼にも対応し食生活改善に努めております。又、指導内容におきましても糖尿病透析予防管理指導、及びカーボカウンティングの栄養食事指導など様々な指導を行い患者さんの病期の維持・改善に努めております。

2015年度内訳は、個人栄養食事指導・糖尿病透析予防管理指導・糖尿病集団栄養食事指導・妊産婦栄養食事指導が2,372件(前年度2,260件)で前年度に比べ約5%増、カフェテリアドック集団栄養食事指導3,026件(前年度2,870件)で前年度比5%増、合計5,398件(前年度5,130件)で、全体的に270件ほど指導件数が増加しております。

来年度には現在の個人栄養食事指導に加えて、入院時に患者さん一人一人の栄養管理計画書の作成に基づき、特別食喫食の患者さんにベッドサイドでの治療食説明と栄養指導の実施を予定しております。次年度も今年度以上に個人・集団栄養食事指導の充実を図っていきたいと思います。

栄養管理業務

今年度の取組みとして、昨年度、見直しを行った胃切除食を手術部位に応じ3回食と5回食の2パターンで選択できるよう増設し、食事摂取率の確保と早期栄養改善に繋げました。他、従来の嚥下食を学会嚥下調整食分類2013に基づき改正致しました。それと同時に卵乳菜食・全粥食を改正し軟菜食とするなど、常に新基準を取入れた治療食を提供するように努めてまいりました。後期には食事量・食欲低下の患者さんに対応している単品食メニューも選択食品を増やし対応するなど患者さんの満足度を考慮した献立作りを心がけております。結腸術前後の患者さんの早期回復を目的としたERASに直腸術前後ERASを新たに新設し術前後食として活用して頂いております。栄養管理室では様々な施策で患者さん一人一人に適した治療食を提供していく事を目指し業務に取組んでおります。

厚生労働省より5年に1回改訂される病院食の治療食基準が改訂に合わせて次年度1月より(新)治療食基準を作成し次年度1月よりスタートさせる予定です。食事提供の際の誤配膳、異物混入などインシデントの発生防止、及び衛生関連に十分留意しつつ来年度も栄養管理室一同、患者さんのための栄養管理に努めていきたいと考えます。

月別個人栄養食事指導件数

月別集団栄養食事指導件数

研究活動について

研修会

  1. 秋本里加子:「血中脂質高値における糖尿病患者の食事管理」第19回糖尿病療養指導士セミナー、2015年10月9日、札幌