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臨床検査科

業務内容

臨床検査科は検体検査部門、生理検査部門、病理検査部門の3部門体制からなります。輸血センターは別組織として存在していますが、検査技師は互いに兼務しており、共同で業務にあたっています。また、ドックセンターに毎日5名の検査技師を派遣し、超音波検査や心電図、呼吸機能検査を担当しています。部長の高桑は2013年4月から就任致しました。前部長には、病理診断センター長として引き続き病理診断業務にあたって頂いております。

臨床検査科では迅速で正確な検査結果報告、リスクマネージメントと精度管理、コスト意識を持った検査室運営を目標として挙げています。2015年は要望がありましたマイコプラズマ抗原迅速検査、BNP、尿中レジオネラ抗原迅速検査、新生児心エコーと心電図、携帯心電図解析が新たに検査項目に加わりました。

専門医療に不可欠な臨床検査データを、正確かつ迅速に提供するには専門性の高い技師の育成が重要です。当科では各種認定技師の取得を積極的に進めており、現在までに多くの認定技師が誕生しています。 2015年には新たに腹部領域と血管領域の超音波検査士が2名誕生しました。

また、日本臨床衛生検査技師会や北海道臨床検査技師会が主催する病院間の精度管理調査(コントロール・サーベイ)も積極的に活用しております。これは同じ試料を多数の施設に配布し、測定値を集計・解析することによって施設間差の実態を調査するものですが、当科では毎年必ず参加して、検査技術の向上や分析法の標準化に努めています。

2015年(1月〜12月)の業務データから部門別検査件数の推移の表を示します。病床稼働率と外来患者数の増加に伴い検査件数が増えており、全体では昨年より約8%の増加となっています。中でも病理検査の増加が目立ち、昨年よりも15%の伸びを示しました。乳癌や内視鏡手術、悪性リンパ腫、骨髄疾患が引き続き増加し、それに伴う関連検体が増えている傾向にあります。

臨床検査科では日当直体制を導入しており、24時間年中無休で診療支援を行っています。その中で他部門との緊密な連携により、効率的な業務運営を行うよう努力して参ります。今後もより一層、検査の質向上に向けて医師・臨床検査技師が一丸となって、患者さんにより良い検査を提供していく所存です。

部門別検体検査件数の推移

  一般検査 化学・血清 血液検査 微生物 合計
人数 人数 人数 人数 人数
2010年 53,478 89,401 100,398 1,762,934 88,853 188,540 13,179 25,570 255,908 2,066,445
2011年 55,442 92,099 105,838 1,817,168 90,125 195,538 15,876 28,790 267,281 2,133,595
2012年 53,840 88,022 108,871 1,804,578 90,672 198,770 15,682 28,494 269,065 2,119,864
2013年 55,794 86,980 111,580 1,829,024 92,416 202,248 16,993 30,232 276,783 2,148,484
2014年 56,738 86,268 111,933 1,765,699 90,629 197,646 16,530 28,482 275,830 2,078,095
2015年 56,858 86,417 116,833 1,865,767 92,678 206,419 17,011 28,070 283,380 2,186,673
対前年比 100.2 100.2 104.4 105.7 102.3 104.4 102.9 98.6 102.7 105.2
  病理検査 生理検査 合計
病理 細胞診 解剖 件数 件数
2010年 4,361 7,362 6 37,996 49,725
2011年 4,579 7,584 3 41,424 53,590
2012年 4,601 7,738 7 42,242 54,588
2013年 4,814 7,957 6 41,630 54,407
2014年 4,928 7,859 8 40,869 53,664
2015年 5,689 8,150 3 44,228 58,070
対前年比 115.4 103.7 37.5 108.2 108.2

図1 2015年度検査収入比率

図2 2015年部門別収入

研究活動について

原著

  1. 東海林睦、石崎千恵子、筒井自子、土佐岡奈未、布施茂登、森俊彦:「小児におけるNT-proBNPの基準値設定」北臨技会誌、Vol.13 No.2(通巻26号)、P17-20、2015.

学会発表

  1. 高桑康成、小松健一郎、杉田有子、本間則之、斎藤敏勝、佐藤昌明:「診断に苦慮したリンパ腫の1例」第8回北海道病理医会共催プログラム Lymphoma Clinico-Pathology Conference、2015年2月14日、札幌
  2. 畑中佳奈子、藤本勝也、野口寛子、高桑康成、畑中豊、松野吉宏:「自己免疫性疾患患者に生じたリンパ増殖性疾患63例の臨床病理学的検討」第104回日本病理学会総会、2015年5月2日、名古屋
  3. 畑中豊、畑中佳奈子、高桑恵美、平野裕子、森谷純、高桑康成、山本宏司、松野吉宏:「本邦において市販されている標準化免疫組織化学染色システムに関する実態調査」第104回日本病理学会総会、2015年5月2日、名古屋
  4. 西尾充史、武田紫、高桑康成、佐藤昌明、山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧、赤倉伸亮、吉井新二、羽場真:「外科的切除を先行された4例の悪性リンパ腫」第55回 日本リンパ網内系学会総会、2015年7月
  5. 馬場伸市、石崎千惠子:「ドックでの尿沈渣が契機となり発見されたFabry病の一症例」第4回日臨技北日本支部医学検査学会、2015年10月17〜18日、札幌
  6. 池田桂子、小松健一郎、杉田有子、本間則之、佐藤晶明、高桑康成、西川鑑:「子宮頸部、内膜細胞診が診断の契機となった原発性卵管癌の1例」第54回日本臨床細胞学会秋季大会、2015年11月22日、名古屋

講演・実技講師

  1. 神幸二、森猛、石木田志津子:「すぐにできる!深部静脈血栓症検索の実際と検査のコツ」下肢静脈超音波検査 ライブスキャンセミナー、2015年1月31日、札幌
  2. 三森太樹:「腹部エコー検査・頸動脈エコー検査実技指導」超音波講習会 in 札幌、2015年1月31日、札幌
  3. 三森太樹:「職場で出会う心電図 〜こんな波形の時はどうする?〜」2015年度第1回わかばセミナー、2015年5月22日、札幌
  4. 神幸二:「経験から得た下肢深部静脈エコーのコツ」第19回弘前超音波研究会、2015年6月13日、弘前
  5. 高桑康成:「病理診断の面白さを知ろう〜市中病院で勤務する病理診断医」第12回北海道病理〜夏の学校、2015年7月5日、札幌
  6. 神幸二:「下肢静脈エコー・腎動脈エコーの実技指導」北海道血管検査法研究会 第9回セミナー、2015年8月22日、函館
  7. 向山健一:「血液疾患と染色体検査―主に骨髄異形成症候群について(講義と実習)」第190回北臨技講習会 骨髄標本鏡検講師、2015年8月22日、札幌
  8. 神幸二、斉藤充代、石木田志津子:「下肢深部静脈エコーの実践」VTE治療と診断を考える会、2015年9月11日、札幌
  9. 三森太樹:「整形外科術後深部静脈血栓症検査について」第28回北大血管疾患研究会、2015年9月26日、札幌
  10. 石木田志津子:「RA実臨床での関節エコーの応用」第1回北海道関節エコー研究会、2015年10月2日、札幌
  11. 三森太樹、斉藤充代:「関節超音波検査 初心者向け講習会」日本リウマチ学会北海道・東北支部、2015年10月4日、札幌
  12. 菅原めぐみ:「NTT東日本札幌病院糖尿病療養指導研究会 糖尿病における生理機能検査での評価」第19回糖尿病療養指導士セミナー、2015年10月9日、札幌
  13. 三森太樹:「リウマチ超音波検査 リウマチってなんですか?」第12回十勝超音波検査研究会、2015年10月31日、帯広
  14. 向山健一:「信頼される検査データの提供を目指して(検体の品質管理、採取・保存が検査値に与える影響)」第6回北臨技精度管理セミナー「コスモス」血液検査領域、2015年11月21日、札幌

その他

  1. 神幸二、三森太樹、後藤妙子:「野球少年少女の心臓エコー検査」第6回少年少女野球心臓検診ボランティア、2015年11月29日(第1回)、2015年12月6日(第2回)、札幌