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入退院・総合相談センター

業務内容

2009年6月に、切れ目の無い患者サービスの提供のために、前方・後方連携の窓口を一本化し「地域連携福祉相談室」を開設しました。さらに、2014年4月よりDPC対象病院となり、入院に関連する様々な手続き説明、確認作業を一元化し、効率的で質の高いサービスの提供と、入退院ベッドの一元管理による効率的な病床管理を目指し、2015年4月に「入退院・総合相談センター」に名称を変更しました。

2015年度は以下の4点を目標として掲げました。

  1. 患者・家族・地域・院内のニーズに応える機能・体制を強化し入退院・総合相談センターの役割を果たす
  2. 入退院・総合相談センターの体制構築による入退院支援充実と、地域との連携強化により、病院収益増加へ貢献する
  3. 入退院・総合相談センター開設による入院予約業務の一元化と他職種連携により業務の効率化と患者サービス向上を図る
  4. 相談業務・退院支援に関するスキルアップにより院内外の連携・調整の質の向上を図る

業務実積

前方連携

2015年は、紹介率63.2%(前年比+4.7%)、逆紹介率40.2%(前年比+3.2%)とともに上昇がみられました。

地域医療の推進と連携強化目的に、院長、各診療科部長、医長とともに131医療機関に訪問させていただきました。地域の医療機関の先生方からのご意見、ご要望を伺うとともに、当院の診療体制について紹介させていただき、訪問先医療機関からのDrtoDrでの紹介受け入れも増加しております。

また、紹介頂いた医療機関への確実な返書がなされるように、受診後2週間での未報告確認と記載依頼を行い、すみやかな返書管理に取り組んでいます。

退院調整

急性期病院として7:1看護体制をとっており、早期の退院支援、退院調整が求められています。

入院時スクリーニングを病棟と協働して実施し、早期に退院支援計画への着手を行うとともに、各病棟カンファレンスに参加し、介入患者さんは基より、介入の可能性のある患者さんの情報を把握し、早期介入できるよう連携しています。

2015年は、入院・外来合わせて実件数で転院調整が519件(前年比+125件)、在宅サービス調整163件(前年比+19件)、訪問診療調整17件(前年比+4件)、施設入所17件(前年比+4件)でいずれも増加傾向にあります。退院調整加算算定件数は366件で、昨年度より70件増加しています。患者さんが急性期治療後、適した時期に転院できるように、協力依頼と連携強化目的で後方連携病院への病院訪問も実施しております。訪問により得られた各医療機関の情報を基に、患者さん、ご家族の意向や状態に沿った転院先の選定、調整を心がけております。また、入院患者さんで在宅調整を行ったケースは退院前カンファレンスを全例実施するよう取り組み、患者さん、ご家族が安心した療養生活を送れるよう地域との連携を図っています。

医療福祉相談

退院調整から経済的な問題、療養に対する心理的な支援などさまざまな相談に応じており、2015年は1460件(前年比+263件)の相談に対応しました。即日の相談にも対応できる体制をとり、MSWが対応し、ケースによっては看護師と協働して相談に応じております。

また、医療費(70歳未満、70歳以上75歳未満、75歳以上)、介護保険、医療福祉制度(在宅酸素療法を受ける方、透析を受ける方、心臓ペースメーカーおよび人工弁を装着している方、オストメイトの方)についてのリーフレットを作成しており、外来、病棟のパンフレットラックに配置し、活用していただいております。

さらに、特定疾患、小児特定疾患の法制度改正に伴い、患者さんへの説明用紙をわかりやすく更新して面接時に使用しております。患者さん、ご家族に対して社会情勢に即した情報発信ができるよう心掛けております。

研修会開催

2014年に引き続き、2015年も各病棟のニーズを調査し、病棟ごとに勉強会を開催しました。「身障手帳・障害年金」「特定疾患について」「退院調整について」など、各部署の対象患者さんに合わせた勉強会を開催することで、患者指導に活かせるような内容でスタッフの知識向上への貢献ができました。

また、退院支援のスキルアップを目指した院内勉強会を3回のシリーズで企画し、1回目はMSWから「介護保険〜申請・利用からサービス変更まで」、2回目は退院調整看護師から「在宅退院調整について〜訪問看護導入〜」について講義を行いました。3回目は認定訪問看護師の院外講師をお招きし「訪問看護との連携のコツ」についての勉強会を企画しております。

毎年、「治療やケアを継続しながら転院や在宅へと引き継がれる患者ケアが切れ目の無い質の高いものであるよう、患者さんの生活を支える多くの職種の方々と、顔が見える良好な関係作り、共に考え学ぶ機会づくり」と考え、地域関係機関スタッフを交えた講演会や実技講習として「地域連携患者ケア研究会」を企画し開催してきました。今年度は9回目を迎え、治療や薬剤の多様化により悪性新生物での外来受療率は入院受療率に比べ増加傾向であることに着目し、当院においても化学療法を受けながら在宅へ移行される患者さんは多く、地域関係機関スタッフとより密に連携し、患者さんへのケアを実施することが必要と考えました。そこで、当院の化学療法認定看護師による「在宅医療の現場で活用できる化学療法患者へのケア、知識・技術に関する講習会」を企画し開催に向けて準備をしています。

また、第12回NIS(消化器内科・外科)の開催にあたり、各担当診療科医師と準備等を行い、地域の医療機関の先生方に参加していただきました。当院医師との交流を深めることができ、連携強化や地域医療の質の向上に繋がるよう貢献できました。

入院予約支援業務

2013年12月から2科(消化器内科、呼吸器内科)で開始した入院予約患者への入院に関連する手続き説明、確認、入院前問診は順次対象科を拡大し、2014年には7科(呼吸器内科、消化器内科、リウマチ膠原病内科、糖尿病内分泌内科、血液・腫瘍内科、循環器内科、腎臓内科)、2015年2月から泌尿器科、12月から整形外科の患者さんに対象を拡大し実施しています。入院前に、不安や疑問に対応することで安心して入院を迎えられるよう支援しています。

また、3月からは糖尿病内分泌内科の入院予約患者さんにおいて入院日、入院前の検査日の調整、検査説明、入院オリエンテーションを個室で実施し、患者サービス向上を図っています。

2014年12月に場所を2階Dブロック内から1階Cブロック向かいに仮移転し、患者さんやご家族の来訪しやすさや、プライバシーに配慮した環境の設置等について検証を行いました。その結果、入院予約支援業務を行う場所として、患者さんが来訪しやすい1階正面玄関付近に事務スペースとプライバシーに配慮した個室ブースを設置することとなり、2016年3月に完成予定となっています。

年度別紹介件数実績

診療科別紹介患者件数実績

年度別紹介件数実績 (入退院・総合相談センター経由 2015年度紹介患者4,457件内訳)

2015年度相談室介入の転院・在宅支援件数(入院・外来)

2015年度医療相談件数

研究活動について

広報活動

  1. 「診療科別医師名簿」発行、2015年5月・10月
  2. 「広報誌『愛もーど』」発刊 vol.16〜vol.18(1月、5月、10月)

連携活動

  1. 医療機関訪問:前方後方連携病院 131医療機関
    (院長、診療科部長・医長と訪問)
  2. 教育活動:健康セミナー開催、毎月第3土曜日(12回/年実施)
  3. 院内勉強会開催
    木村朋子(MSW):「介護保険〜申請・利用からサービス変更まで」2015年7月15日
    小俣裕紀恵(退院調整看護師):「在宅退院調整について〜訪問看護導入〜」2015年9月9日
  4. NTT東日本札幌病院医療連携症例検討会(NIS)開催、第12回NIS(消化器内科・外科)、2015年8月7日
    吉田将大医師(消化器内科):「全周性の腸管狭窄をきたした liform polyposisの1例」
    山田秀久医師(外科):「急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の検討」

その他の発表(講演会など)

  1. 杉本幸枝:パネリスト「それぞれの立場で考える連携と実際」(テーマ『在宅ケア推進に向けた看護の連携』)北海道看護協会 札幌第2支部 平成27年度会員懇談会、2015年10月3日
  2. 小俣裕紀恵(退院調整看護師):「在宅医療に関する講演会」(第2部 テーマ『在宅医療につなげるには〜退院支援看護師の役割〜』)