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放射線科

業務内容

放射線診療(放射線診断部門)

飯島由紀医師に加え、2015年4月に着任された菊池穏香医師の2名の放射線診断専門医が主としてCT・MRI・RIの画像診断業務を行い、各診療科から要望の多い至急読影に対応することによって画像診断に要求される迅速性を実現し、一方で正確な読影を重視した質の高い画像診断を提供いたしました。また、例年通り他院からの依頼を受けてCT、MRI、骨シンチグラフィ、X線骨密度測定などの検査を実施いたしました。

当科放射線診断専門医による読影体制の整備に伴って、2013年に導入・構築した遠隔画像診断システムの運用を2015年9月末で停止し、コスト削減を図りました。

放射線診療(放射線治療部門)

放射線治療専門医の西岡部長のもと、川原聖樹技師(放射線治療品質管理士)と坂野愛美技師が治療専任として継続して業務にあたり、土橋まなみ技師・川原大典技師が交代で治療をサポートしてくれました。笑顔が素敵な担当看護師(高木、小松)、医療事務(林→ 渡部)もアットホームな放射線治療室を支えてくれています。

当院に放射線治療装置が導入されてから13年。現在では1日約30〜35名の患者を治療しており、約半数が院外からの紹介患者です。全体の約8割が通院で放射線治療を受けていますが、入院が必要な方は各診療科のご協力で入院治療もさせていただきました。こうして放射線治療が続けられたのは、いつも貴重な症例を紹介してくれる先生達・こころよく入院を引き受けてくれる各科の先生やスタッフの方々のおかげです。

これまでこの装置で延べ5万6千件の照射を行ってきましたが、ついに2016年にその役目を終えて、動体追跡装置を装備した最新式のリニアック(Varian社TrueBeam)に更新されることになりました。休止期間中はご迷惑をおかけしますが、心機一転、新しい装置と共にこれからもより一層皆様のお役にたてるよう副作用の少ない治療をめざしたいと考えております。

今後ともご協力よろしくお願いします。

放射線科(技術部門)

可能な限り待ち時間を少なくして、なおかつ安心して検査を受けていただけるよう、17名の診療放射線技師で各診療科からの多岐にわたる撮影、検査を実施いたしました。

一般撮影部門では、マンモグラフィ・X線骨密度測定を含めて前年と同等の約55,000件の検査を実施いたしました。昨年までひとつの撮影室内に併設してあったマンモグラフィ装置とX線骨密度測定装置を分離し、それぞれ独立の撮影室に設置することによって、待ち時間の緩和に大きな成果をあげました。また、引き続きマンモグラフィや乳腺エコー検査、子宮卵管造影などの女性特有の検査をすべて女性技師が担当し、患者さんの不安な気持ちを少しでも和らげていただけるよう、細心の配慮を心がけました。2015年1月に、経年劣化によりX線骨密度測定装置をHologic社製Discovery Aに更改いたしました。

CT検査は約15,600件で前年に比べ微増し、MRI検査は約5,000件で前年と同等でした。CT・MRI検査を実施するにあたっては、臨床的知識と高度な撮影技術が要求されるため、経験豊富な5名の専任技師が検査を担当しました。読影医と密接な連携をとりながら診断に有用な画像を提供し、さらに患者さんにとって優しい検査法を模索するなど、高い向上心を維持しつつ業務に取り組みました。

麻酔科検査や、消化器内科、泌尿器科などの各種造影検査は約4,100件、心臓カテーテル検査などの循環器系検査は約500件実施されました。2015年2月にESWLをDornier社製DeltaⅡに、2015年3月には第8X線室の多目的血管造影撮影システムをSiemens社製Artis Q TAに更改しました。ESWLに関しては新装置によって膵石治療も可能になり、またArtis Q TAは、主に神経ブロックや腹部angio・IVR、シャントPTAなどに威力を発揮しています。

RI部門では、骨・ガリウム・脳血流や心筋血流シンチグラフィなど、件数としては前年に比べ約300件減の1,400件の検査を実施いたしました。

患者さんに対する丁寧な対応を心がけて、今後も患者さんを第一に考えた検査を継続して実施し、またプロフェッショナルとしての自覚と責任を再認識して、放射線技術の向上を目指し放射線科一同努力していきたいと思います。

検査種別件数

放射線治療部門新患者数

紹介先と紹介患者数(2015年1月〜12月)

原発巣別治療件数(2015年1月〜12月)

研究活動について

学会発表、講演、座長

  1. 菊池穏香、 納谷昌直、小原雅彦、筒井裕之、玉木長良:「3.0T MRIを用いて左主幹部で測定した冠血流速度予備能低下は冠動脈疾患患者の検出に有用である」第63回日本心臓病学術集会、2015年9月18日、横浜
  2. 菊池穏香、飯嶋由紀、西岡井子、宮本憲行:「当院における1.5T MRIでの冠動脈プラークイメージングの初期経験」第133回日本医学放射線学会北日本地方会、2015年12月23〜24日、盛岡
  3. 田代祐基、菊池穏香、飯嶋由紀、西岡井子、伊藤直樹、高桑康成:「診断に苦慮した腎腫瘍の1例」第133回日本医学放射線学会 北日本地方会、2015年12月23〜24日、盛岡
  4. 菊池穏香:第2回2015年北海道放射線科夏季セミナー講師
  5. 西岡井子:「乳がんの放射線治療」乳がん市民講座、2015年3月1日
  6. 鈴木信昭(座長):「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回春季大会」ディジタル画像・消化管&超音波合同セミナー、2015年4月25日、札幌
  7. 鈴木信昭(座長):「第19回北海道CR研究会FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 釧路」2015年7月4日、釧路
  8. 鈴木信昭:「はじめてのROC解析―基礎・実験方法・データ処理方法―」空知放射線技師会秋季宿泊研修会、2015年8月30日、留萌
  9. 鈴木信昭:「北海道CR研究会 発足20年間の活動の歩みと将来展望」第20回北海道CR研究会FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 札幌、2015年9月26日、札幌
  10. 鈴木信昭:「はじめてのROC解析―基礎・実験方法・データ処理方法―」札幌医科大学附属病院放射線部勉強会、2015年10月2日、札幌
  11. 鈴木信昭(座長):「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回秋季大会」ディジタル画像セミナー、2015年11月14日、札幌
  12. 八十嶋伸敏:「リウマチ・腹部領域等におけるトモシンセシス使用経験」島津トモシンセシスセミナー in 札幌、2015年3月14日、札幌
  13. 八十嶋伸敏:「Tomosynthesisによる膵管内結石破砕術後の評価の試み」第71回日本放射線技術学会総会学術大会、2015年4月16日、横浜
  14. 八十嶋伸敏:「胃X線検査におけるディジタル画像のいろは〜画像評価とパラメータ設定〜画像評価」日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回春季大会、ディジタル画像・消化管&超音波合同セミナー、2015年4月25日、札幌
  15. 八十嶋伸敏:「FPDの使用経験 ほぼフルFPD化―運用後の現状」第19回北海道CR研究会FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 釧路、 2015年7月4日、釧路
  16. 八十嶋伸敏:「FPDの使用経験 ほぼフルFPD化 ―運用後の現状」FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 函館、2015年7月18日、函館
  17. 八十嶋伸敏(座長):「第20回北海道CR研究会 FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 札幌」、2015年9月26日、札幌
  18. 八十嶋伸敏:「FPD化による被曝低減(物理評価から)とVGの効果について」FUJIFILM MEDICAL SEMINAR 2015 in 北見、2015年10月31日、北見
  19. 八十嶋伸敏(座長):「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回秋季大会」、2015年11月14日、札幌
  20. 佃幸一郎(座長):「乳癌MRIセミナー」、2015年6月20日、札幌
  21. 佃幸一郎:「GYRO CUP2014 BRONZE AWARD受賞報告」、2015年7月11日、札幌
  22. 佃幸一郎:「GYROミーティング ケーススタディー報告」、7月11日、札幌
  23. 佃幸一郎(座長):「日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回秋季大会」、2015年11月14日、札幌
  24. 佃幸一郎:「明日●●の検査が入ってる・・・どう検査する?」日本放射線技術学会北海道支部学術大会第71回秋季大会MRセミナー、2015年11月15日、札幌
  25. 川原大典、鈴木信昭、八十嶋伸敏、佃幸一郎、田中繁、土橋篤、竹下祐介、金山智博:「呼吸変化における内臓脂肪体積測定値の変化に対する検討」第43回日本放射線技術学会秋季学術大会、2015年10月8日、金沢