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外科・鏡視下手術センター

診療・業務内容

2015年は竹本医師、齋藤医師が退職し、道免医師、市之川医師が赴任しました。常勤医師5名で診療を行っています。研修医6名が外科研修を行いました。

外来は月水金午前2診体制、午後は検査、セカンドオピニオン、ストーマ外来などの予約外来です。乳腺外来は毎日午前行っています。週に3回検診センタ ーでの乳癌検診を担当しています。第3日曜午前にNTTサンデーマンモ乳がん検診を開始し、平日は仕事や家事でお忙しい方にご利用いただいています。

2015年の手術件数は646件と過去最多となり、昨年と比較し+224件と大きく増加しております。新設した呼吸器外科においては肺癌をはじめ気胸などの緊急疾患にも対応できるようになりました。また、乳癌検診、医療連携強化により乳腺手術数も大幅に増加しております。悪性腫瘍手術数は肺癌32件(胸腔鏡手術29件)、乳癌92件、胃癌25件(腹腔鏡手術22件)、大腸癌82件(腹腔鏡手術77件)、肝癌10件、膵・胆道癌6件でした。悪性腫瘍以外では胆石症93件(腹腔鏡手術92件)、ヘルニア80件(腹腔鏡手術51件)、虫垂炎29件(腹腔鏡手術28件)でした。鏡視下手術治療関連死亡は0件と安全に配慮して手術を行っています。からだを大きく切る手術ではなく、小さいキズからカメラ(手術用内視鏡)で覗きながら行う鏡視下手術を、胆石、ヘルニア、胃癌、大腸癌、肝臓、膵臓など多くの疾患で行っています。更に、患者さんの負担を極限まで低減したへそ1箇所のキズで手術する単孔式内視鏡手術を胆石症、虫垂炎、ヘルニア、大腸癌、食道アカラシア、肝嚢胞、膵腫瘍などで行っています。若い方はもちろん高齢な方や持病がある方などには体に負担の少ない内視鏡手術が最適と考えています。日本内視鏡外科学会技術認定医、消化器外科専門医、呼吸器外科専門医が責任を持って内視鏡手術を行っております。

2010年〜2015年 年間手術件数

[単位:件]
  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
胃癌 31(7) 26(6) 25(7) 25(17) 24(17) 25(22)
大腸癌 56(16) 55(17) 61(31) 44(33) 56(41) 82(77)
肝癌 11 8 12 8 6 10
膵・胆道癌 7 14 6 6 7 7
脾臓疾患 0 0 2(2) 2(2) 5(5) 3
胆石 55(54) 63(63) 45(45) 59(59) 69(69) 93(92)
ヘルニア 61(1) 67(13) 70(10) 70(17) 64(43) 80(51)
虫垂炎 19(14) 41(39) 22(20) 20(17) 28(28) 29(28)
腸閉塞 19 18(1) 17(8) 11(3) 7(3) 7(5)
乳癌 74 65 64 49 34 92
肺癌   38(37) 20(20) 15(10) 5(5) 32(29)
総数 518 564 522 480 422 646

()内は内視鏡手術数を表します。

研究活動について

国際学会

  1. Miura T, Takemoto N, Yamada H, Kanai M, Domen H: The 12th Asia-Pacific congress of endoscopic and laparoscopic surgery, Daegu, Korea, 2 Sep.2015

全国学会

  1. 山田秀久、小西和哉、竹本法弘、三浦巧、齋藤崇宏:「単孔式腹腔鏡下ヘルニア手術の導入成績」第115回日本外科学会定期学術集会、2015年4月16日、名古屋
  2. 山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧、齋藤崇宏:「肝胆膵外科領域における減孔式腹腔鏡手術の検討」第26回日本肝胆膵外科学会学術集会、2015年6月13日、東京
  3. 山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧、齋藤崇宏:「急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆のう摘出術の治療成績」第70回日本消化器外科学会総会、2015年7月16日、浜松
  4. 竹本法弘、齋藤崇宏、三浦巧、金井基錫、山田秀久:「鼠径部ヘルニア再発症例における腹腔鏡で観察した再発要因と手術方法の選択の検討」第13回日本ヘルニア学会学術集会、2015年5月22日、名古屋
  5. 竹本法弘、三浦巧、道免寛充、金井基錫、山田秀久:「左胃静脈腫瘍塞栓を伴った胃mixed adenoneuroendocrine carcinomaの一例」第53回日本癌治療学会学術集会、2015年10月30日、横浜
  6. 道免寛充、樋田泰浩、加賀基知三、武藤潤、八木優樹、中田玲子、本間直健、松井喜郎:「縦隔腫瘍の鑑別診断における血清可溶性 IL2 受容体の意義」第32回日本呼吸器外科学会総会、2015年5月14日、高松
  7. 道免寛充、小西和哉、山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧:「増大傾向を示し原発性肺癌との鑑別を要した円形無気肺の手術例」第56回日本肺癌学会学術集会、2015年11月27日、横浜
  8. 市之川一臣、細田充主、馬場基、石田直子、郭家志、山下啓子:「エストロゲンレセプター陽性早期乳癌患者の術後補助内分泌療法の完遂率の検討」第23回日本乳癌学会学術総会、2015年7月2日、東京
  9. 三浦巧、小西和哉、齊藤崇宏、竹本法弘、山田秀久:「橈側皮静脈カットダウン法による安全で確実な中心静脈ポート留置術」第30回日本静脈経腸栄養学会学術集会膵臓学会総会、2015年2月13日、神戸
  10. 三浦巧:「橈側皮静脈cut down法による安全で確実な中心静脈ポート留置術」第2回血管内留置カテーテル管理研究会、2015年4月11日、大阪
  11. 三浦巧、山田秀久、齋藤崇宏、竹本法弘、金井基錫:「待機的単孔式腹腔鏡下虫垂切除:Single Incision Laparoscopic Interval Appendectomy (SILIA)」第51回日本腹部救急医学会総会、2015年3月6日、京都
  12. 三浦巧、山田秀久、齋藤崇宏、竹本法弘、金井基錫:「急性虫垂炎の治療方法の選択 Laparoscopic Interval Appendectomyの適応」第51回日本腹部救急医学会総会、2015年3月6日、京都
  13. 三浦巧、竹本法弘、山田秀久:「単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術後の癒着合併症の軽減を目指して Adhesion barrier (Seprafilm)の使用と挿入の工夫」第26回日本肝胆膵外科学会学術集会、2015年6月12日、東京
  14. 三浦巧、山田秀久、竹本法弘、金井基錫、道免寛充:「急性虫垂炎に対する新たなる治療戦略:待機的単孔式腹腔鏡下虫垂切除Single Incision Laparoscopic Interval Appendectomy (SILIA)」第9回単孔式内視鏡手術研究会、2015年8月1日、秋田
  15. 三浦巧、山田秀久、竹本法弘、金井基錫、道免寛充:「急性虫垂炎に対する積極的保存治療からの待機的単孔式腹腔鏡下虫垂切除:Single Incision Laparoscopic Interval Appendectomy (SILIA)」第77回日本臨床外科学会総会、2015年11月27日、福岡
  16. 三浦巧、山田秀久、竹本法弘、金井基錫、道免寛充:「待機的単孔式腹腔鏡下虫垂切除:Single Incision Laparoscopic Interval Appendectomy (SILIA)」第28回日本内視鏡外科学会総会、2015年12月11日、大阪

地方会

  1. 齋藤崇宏、平井公也、三浦巧、竹本法弘、金井基錫、山田秀久:「巨大肝嚢胞に対して単孔式腹腔鏡下開窓術および大網被覆術を施行した一例」第102回北海道外科学会、2015年2月21日、札幌
  2. 三浦巧、山田秀久、竹本法弘、金井基錫、道免寛充:「単孔式腹腔鏡下に治療したS状結腸間膜窩ヘルニアの1例」第21回北海道内視鏡外科研究会、2015年6月16日、札幌
  3. 市之川一臣、細田充主、馬場基、石田直子、郭家志、山下啓子:「エストロゲンレセプター陽性早期乳癌患者の術後補助内分泌療法の完遂率の検討」第23回日本乳癌学会学術総会、2015年7月2日、東京

その他の発表

  1. 山田秀久:「からだにやさしい手術を目指して 単孔式腹腔鏡手術の導入・拡大」NTT東日本札幌病院市民公開講座、2015年2月21日、札幌
  2. 山田秀久:「急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の検討」NISの会、2015年8月7日、札幌
  3. 道免寛充:「小さな傷で大きな成果 肺疾患に対する手術治療 胸腔鏡手術について」NTT東日本札幌病院市民公開講座、2015年10月24日、札幌

座長

  1. 山田秀久:「一般演題2 ヘルニア 手術手技1」第28回日本内視鏡外科学会総会、2015年12月10日、大阪