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10階ナースステーション

業務内容

2014年2〜3月にかけて放射線科8番の血管造影装置更改と改装工事があり新たなスタートを切りました。

病棟のベッド構成は、これまでと同様、循環器内科22床、呼吸器内科28床の計50床で稼動しています。今年は、中核となるスタッフの勤務異動や退職があり揺れ動いた時期もありましたが、スタッフ個々の力を合わせチームワークで乗り切ることができました。入院患者のべ人数は1,198人で昨年をした。病床稼働率は年平均79.21%を維持し、看護必要度も年平均21.88%でした。医療看護必要度は、4月に大幅な改定のためCAGでの算定ができなくなり15%を切るスタートとなりました。その後は、医師との連携を強化し収支を考えた一部パスの見直しを行い更に、病棟の記録委員と看護主任が中心となって勉強会を開催しスタッフの知識向上に努めました。その結果、年間の医療看護必要度は20%以上で推移しています。4月からのDPCの導入に際しては、DPC関連情報を医師と共有することを徹底しMAと医事課とも連携を強化しました。また、入院中の他科受診を最小限に抑え入院前にも他科受診の予定が無いかのチェックも強化しました。

2014年の病棟目標

  1. 患者・家族を主体とした看護実践を行い、急性期病院としての看護提供する
  2. 他職種・他部署とコミュニケーションをとり安全で効率的な相互応援体制を構築し、DPCに沿った業務改善を行う
  3. 自らのキャリア開発に視点を置き、専門職業人としての能力向上に努める
  4. コスト意識を高く持ち、組織人として積極的に病院経営に参画する

の4点を挙げました。

係活動

教育・学生指導

指示受けリーダー制が導入となって1年が経ち、チームナーシングが向上した一方で、メンバースタッフのプライマリーナースとしての責任感の薄れや、指示受けの経験が少なくなったことで指示受けが自立できないという問題が出てきました。そこで、教育委員が中心となって3年目以下スタッフの指示受けの到達目標を設定し、評価しながら指示受けの自立をめざしました。また、1年生は10F病棟独自のステップ方式のチェックリスト用いて指導内容と新人の成長過程を記載することで効果的指導に繋げることができました。

学生実習では、担当指導者として1名を専任しましたが「学生に看護の見せる」ことを第一に考え1年目看護師からベテラン看護師まで指導に関わる機会を設けました。

記録・パス・CIS・必要度

医療看護必要度に関しては2回/年のテストを実施するとともに、カンファレンスを活用したミニ勉強会の開催したことでスタッフ個々の知識の向上に繋がりました。また、DPC導入にあたって、CIS・パスの見直しと新規作成も並行して行いました。今年度は、共有計画の推進にも力を入れ、共有計画のひな型を5例作成しました。

感染・CS・褥瘡

感染管理認定看護師を中心として手指衛生の徹底とごみ分別の強化に努めました。ごみ箱の表示の工夫や定期的に監査し写真で注意喚起を促しました。褥瘡予防に関してはカンファレンスを通じて認定看護師との連携を強化し褥瘡予防に効果を上げました。

業務・リスク

今年はKYTとSHELL分析を積極的に行いインシデント削減に努めました。今年の傾向として与薬に関するものが多く全体の1/3を占めました。中でも麻薬に関しての重大なインシデントがあり麻薬配薬ケースの使用開始により安全で確実な麻薬の与薬に繋がりスタッフ意識改革にもなりました。KYTでは、環境整備の強化から転倒・転落を防止しようと実際のベッドサイドの写真を用い効果的な予防策を考えることができました。

がん看護

認定看護師との連携を強化し、化学療法の副作用に関する勉強会を開催しました。その結果、スタッフ個々の知識・理解・意識向上に繋がっています。また、記録委員と連携し化学療法のCIS・パスの整備も積極的に行い、化学療法前チェックリスト(注射・内服)の見直しを行い化学療法看護の安全性が高まりました。

看護研究

「患者や家族からの暴言・暴力を受けた時の看護師の困難感」(仮)をテーマとして実態調査から現状の把握を行い看護師が抱える困難感の実態を明らかにしようと取り組んでいます。

学会発表

感染管理ベストプラクティス研修会参加をきっかけに、スタッフ2名で「尿道留置カテーテルの尿廃棄手技改善の取り組み」と題して標準予防策の実施割合を向上させることを目的に取り組んだことを日本感染看護学会学術集会で発表しました。院内の看護手順に尿廃棄に関するマニュアルがないことで今後は手順に載せられるようICSを通じて働きかけも行っていく予定です。

表1 10階病棟 年間病床稼働率・必要度

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
月間病床 稼働率(%) 73.42 84.57 74.00 82.13 76.19 87.47 87.29 69.29 71.67 83.61 84.13 76.77 79.21
月間必要度(%) 20.64 24.98 26.25 14.93 21.09 19.51 21.46 27.21 23.57 19.93 19.75 23.18 21.88
月総入院数(人) 119.00 83.00 105.00 102.00 107.00 104.00 113.00 74.00 83.00 97.00 101.00 110.00 1,198.00
月緊急入院数(人) 48.00 33.00 47.00 34.00 41.00 44.00 49.00 33.00 32.00 36.00 42.00 45.00 484.00
緊急入院率(%) 40.34 39.76 44.76 33.33 38.32 42.31 43.36 44.59 38.55 37.11 41.58 40.91 40.40
他科入院数(人) 21 24 30 2 10 5 3 2 1 1 4 8 111
日曜看護 必要度(%) 17.54 22.63 26.90 14.29 23.28 19.66 23.78 25.00 19.67 19.85 16.77 25.20 21.21
月曜看護 必要度(%) 17.29 22.36 23.08 15.38 21.88 17.68 22.44 26.92 24.85 20.00 20.83 23.21 21.33
火曜看護 必要度(%) 23.97 27.78 30.61 14.97 23.02 18.63 20.90 27.69 27.98 18.29 20.38 23.08 23.11
水曜看護 必要度(%) 18.02 26.83 22.67 15.10 17.01 16.67 21.08 28.79 26.24 19.23 17.07 22.54 20.94
木曜看護 必要度(%) 21.47 25.77 25.69 13.87 20.62 20.32 19.72 29.41 22.07 19.23 24.16 23.57 22.16
金曜看護 必要度(%) 26.79 27.92 28.36 16.56 20.35 24.22 21.47 28.05 22.22 21.88 20.25 22.07 23.35
土曜看護必要度(%) 17.09 20.71 27.21 14.29 22.37 20.00 22.00 24.83 19.66 21.37 18.60 22.95 20.92

※年間病床稼働率・必要度は月間値からの平均で算出しているため、実際の値と比較し若干の誤差が生じていると考えられます。

表2 2014年インシデント内容と件数

項目 件数
与薬 66
注射 23
処置 10
医療機器等 3
チューブ 16
検査 21
療養上の世話 7
転倒 26
転落 12
管理 1
栄養 5
合計 190