札幌病院


札幌病院ホーム > NTT東日本札幌病院について > 年報(2014年) > 8階ナースステーション


8階ナースステーション

業務内容

2014年度は、看護部目標に沿った、以下の4つの柱の病棟目標を達成するために、各係・チームが具体策を練り尽力しました。

  1. 個々人がリーダーシップを発揮し、急性期病院として最良なチーム医療を推進して在宅復帰へつなげるよう安心・安全な看護を提供する
  2. 看護の専門性を高め、DPCに沿った業務プロセスの見直しと効率化を図る
  3. 専門職業人としての能力向上に努め、日々の看護実践に活かす
  4. 限りある資源(人・物・金・時間)を必要最小限に有効活用できるよう、個々人が健全な病院経営に参画する

教育・学生指導

「主体性を持って取り組める人材を育成する」という大目標を掲げ活動しました。

新人教育に関しては、定期的な振り返り会で、新人看護師の考えや行動を振り返り自身の言葉で表現できるようプリセプターやメンターがサポートできました。ポジティブフィードバックをしながら新人看護師の成長過程に合わせて目標や行動計画を軌道修正し、看護の知識・技術を習得できるよう支援できました。2〜3年目看護師の教育に関しては、自己の課題を明確にして目標設定できるような支援をしました。

また、スタッフ全体の知識が向上できるように、整形外科で使用する装具について、2年目看護師による「口腔ケア」、整形外科の医師による「主な上肢・下肢疾患の治療と、禁忌肢位や観察における注意点について」、泌尿器科の医師による「自然排尿型の回腸新膀胱について」「膀胱がんについて」など多くの勉強会を主催しました。即看護実践に活かせる内容であり、日々の疑問などの解決にも繋がり良い機会となりました。

学生指導に関しては、臨床実習指導者が中心となって部署全体で学生を受け入れられ、急性期病院における看護の実際を学べるよう環境を整えました。患者さんと良好なコミュニケーションを図れるよう介入しながら、看護の難しさだけではなくおもしろさも体験できるよう支援できました。

記録・パス・CIS

DPCを念頭に置きながら泌尿器科・整形外科の既存のパスにおける入院期間等の見直し・一部修正を行いました。また、「腹圧性尿失禁TOT」「陰嚢水腫根治術・除睾術」「尿道狭窄症・内尿道切開術」「水腎症−尿管ステント留置術」「胸・腰椎圧迫骨折」のパスを新規作成し承認を受けることができました。実際に運用することにより、統一した看護の提供だけではなく、記録時間の短縮にも繋がりました。

また、個々のスタッフがプライマリーナースとして共有計画を行うことで、患者さん自身も看護師と共に目標を達成した喜びを実感でき、自宅退院や転院に向けての支援に有効でした。

業務改善・感染・安全

個人防護具の着脱テストや手洗いチェックを実施し、正しい手順の再確認ができました。

また、主任がスタッフ個々のピュアラビングの使用量をチェックし使用量の多い順・少ない順をポスターで提示することで意識付けにもなり、係活動との相乗効果により感染予防策を徹底することができました。

安全に関しては、インシデントレポートの集計結果から当病棟における傾向を見出し、病棟カンファレンスなどで周知することで、再演防止の意識づけに繋がりました。また、スタッフ個々の危険予知能力が向上するようイラストKYTを実施しました。

業務改善としては、ナースステーション内での動線を考慮した物品の配置変えをしました。注射や処置時の準備や後片付けがスムーズとなり、より良い環境整備にも繋がりました。

看護研究

DVT予防において患者さん自身の認識が不十分と感じる場面があり、「周手術期患者の深部静脈血栓症予防行動の現状」を明らかにするために看護研究を行いました。患者さんへのアンケート調査で得られた結果をもとに、

  1. DVTについての認識では、患者の48%が怖いと感じ、関心をもっていた
  2. DVTに対する関心の有無が、DVT予防の知識の習得に影響していた
  3. DVTに対する知識の差は、実際の予防行動と関連していなかった

と結論づけました。今回の研究結果をもとに、深部静脈血栓症予防におけるより効果的な指導方法の検討を行い、日々の看護に活かしたいと思います。

整形外科チーム

「DVTについて正しい知識を身に付け、予防のための統一した指導やケアの提供を目指す」という目標を立て、心臓血管外科の松崎医師による勉強会を主催しました。整形外科領域における主なDVTについて、DVTの部位などから生命危機に繋がりやすい状況と治療の実際について、下肢静脈エコーからどのような事が読み取れるのかなどわかりやすい講義でした。患者さんの状況をイメージしながら参加できたことで知識向上に繋がり看護実践にも活かすことができました。

泌尿器科チーム

「DPCに沿ったCPを運営し、個別性を意識した統一した看護を提供できる」「ターミナル期患者のスムーズな退院調整をチーム全体で進めて行くことができる」という2つの目標を立てました。緩和ケア認定看護師に、2週間に1度チームカンファレンスに参加してもらいがん性疼痛などの症状緩和におけるより良い看護の実際についてディスカッションし、医師とも連携を図りながら看護の充実を図ることができました。その結果、疼痛コントロールが良好となりADLが拡大し患者さんのQOL向上に繋がったケースもありました。また、MSWと連携を密にし、患者さん、ご家族の思いを尊重した緩和ケア病院への転院や自宅退院への調整を行うことができました。

次年度も、スタッフ個々が看護観を表現しながらチームで協力し、患者さんに合った良質な看護を提供できるよう努力したいと思います。