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外科・鏡視下手術センター

診療・業務内容

2014年は金井医師、斎藤医師が赴任し、宮坂医師、小西医師、溝田医師が退職しました。常勤医師5名、非常勤医師1名で診療を行っています。臨床研修医6名が外科研修を行いました。

外来は月水金午前2診、火木午前1診体制、午後は検査、セカンドオピニオン、ストマ外来などの予約外来です。乳腺外来は毎日午前行っています。週に3回検診センターでの乳癌検診を担当しています。2014年から第3日曜午前にNTTサンデーマンモ乳がん検診を開始し、平日は仕事や家事でお忙しい方にご利用いただいています。

2014年の手術件数は423件でした。悪性腫瘍の手術では乳癌34件、胃癌24件(腹腔鏡手術17件)、大腸癌56件(腹腔鏡手術41件)、肝癌・転移性肝癌6件、膵・胆道癌7件などでした。悪性腫瘍以外では胆石症70件(全件腹腔鏡手術)、ヘルニア64件(腹腔鏡手術43件)、虫垂炎28件(全件腹腔鏡手術)などでした。治療関連死亡は0件と安全に手術を行っています。おなかを大きく切る手術ではなく、小さいキズからカメラ(手術用内視鏡)で覗きながら行う内視鏡手術を、胆石、ヘルニア、胃癌、大腸癌、肝臓、膵臓など多くの疾患で行っています。更に、患者さんの負担を極限まで低減したへそ1箇所のキズで手術する単孔式内視鏡手術を胆石症、虫垂炎、ヘルニア、大腸癌、食道アカラシア、肝嚢胞、膵腫瘍などで行っています。若い方はもちろん高齢な方や持病がある方などには体に負担の少ない内視鏡手術が最適と考えています。日本内視鏡外科学会技術認定医が責任を持って内視鏡手術を行っています。

診療実績

症例数、手術件数等

[単位:件]
  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
総数 518 564 522 480 422
胃癌 31(7) 26(6) 25(7) 25(17) 24(17)
大腸癌 56(16) 55(17) 61(31) 44(33) 56(41)
肝癌 11 8 12 8 6
膵・胆道癌 7 14 6 6 7
脾臓疾患 0 0 2(2) 2(2) 5(5)
胆石 55(54) 63(63) 45(45) 59(59) 70(70)
ヘルニア 61(1) 67(13) 70(10) 70(17) 64(43)
虫垂炎 19(14) 41(39) 22(20) 20(17) 28(28)
腸閉塞 19 18(1) 17(8) 11(3) 7(3)
乳癌 74 65 64 49 34
肺癌 34(32) 38(37) 20(20) 15(10) 5(5)

()内は内視鏡手術数を表します。

業績

原著

  1. Miura T, Hirano S, Nakamura T, Tanaka E, Shichinohe T, Tsuchikawa T, Kato K, Matsumoto J, Kondo S. : A new preoperative prognostic scoring system to predict prognosis in patients with locally advanced pancreatic body cancer who undergo distal pancreatectomy with en bloc celiac axis resection : a retrospective cohort study. Surgery 155 : 457-67, 2014
  2. Mizota T, Watanabe Y, Madani A, Takemoto N, Yamada H, Poudel S, Miyasaka Y, Kurashima Y. : Liquid-injection for preperitoneal dissection of transabdominal preperitoneal (TAPP) inguinal hernia repair. Surg Endosc. 2014 [Epub ahead of print]

症例報告

  1. 市之川一臣、小西和哉、溝田智子、三浦巧、竹本法弘、山田秀久、宮坂祐司、山下啓子:「自然寛解した肉芽腫性乳腺炎の1例」乳癌の臨床29:545-550,2014
  2. 浦勝郎、三浦巧、市之川一臣、小西和哉、宮坂祐司:「インフルエンザ感染後に腹膜炎で発症した劇症型A群溶連菌感染症の1例」日本臨床外科学会雑誌75:2382-2387,2014

学会発表(国際学会)

  1. Mizota T, Takemoto N, Paudel S, Watanabe Y, Kurashima Y, Miyasaka Y. : Liquidinjection for preperitoneal dissection of transabdominal preperitoneal (TAPP) inguinal hernia repair. SAGES 2014, April 4, 2014
  2. Miura T, Yamada H, Miyasaka Y, Mizota T, Takemoto N, Konishi K. : Efficacy and safety of single-incision laparoscopic interval appendectomy : A single center experience. 14th World congress of endoscopic surgery and the 22nd EAES congress, Paris, France, June 26, 2014

学会発表(全国学会)

  1. 山田秀久、小西和哉、竹本法弘、三浦巧、溝田知子:「急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の検討」第114回日本外科学会定期学術集会、2014年4月5日、京都
  2. 竹本法弘、宮坂祐司、小西和哉、山田秀久、三浦巧、齊藤崇宏:「当科における成人鼠径部ヘルニア嵌頓症例の検討」第12回日本ヘルニア学会学術集会、2014年6月6日、東京
  3. 山田秀久、小西和哉、竹本法弘、三浦巧、溝田知子:「当院における腹腔鏡下膵尾側切除術の導入成績」第26回肝胆膵外科学会学術集会、2014年6月11日、和歌山
  4. 細田充主、山本貢、中野基一郎、市之川一臣、山下啓子:「ER陽性乳癌における閉経状況とER関連蛋白発現の臨床的意義」第22回日本乳癌学会学術総会、2014年7月11日、大阪
  5. 市之川一臣、中野基一郎、山本貢、細田充主、山下啓子:「閉経前乳癌患者における術後内分泌療法施行時の副作用の発現と内分泌療法完遂率、予後との関連」第22回日本乳癌学会学術総会、2014年7月12日、大阪
  6. 三浦巧、小西和哉、山田秀久、竹本法弘、齊藤崇宏、川本泰之、羽場真、赤倉伸亮、佐藤昌明、高桑康成:「急性膵炎を契機に発見された破骨細胞型退形成膵管癌の1例」第44回日本膵臓学会大会、2014年7月12日、北九州
  7. 山田秀久、小西和哉、竹本法弘、三浦巧、齊藤崇宏:「ITPに対するreduced port 腹腔鏡下脾臓摘出術の4例」第8回単孔式内視鏡手術研究会、2014年8月1日、福井
  8. 竹本法弘、宮坂祐司、小西和哉、山田秀久、三浦巧、齊藤崇宏:「集学的治療により制御することができた肛門管癌の一例」第52回日本癌治療学会学術集会、2014年8月30日、横浜
  9. 山田秀久、小西和哉、竹本法弘、三浦巧、齊藤崇宏:「膵脾疾患に対する減孔式腹腔鏡手術の検討」第27回日本内視鏡外科学会総会、2014年10月3日、岩手
  10. 三浦巧、小西和哉、山田秀久、竹本法弘、齊藤崇宏:「単孔式腹腔鏡下尿膜管摘除を施行した尿膜管遺残症の2例」第27回日本内視鏡外科学会総会、2014年10月3日、岩手
  11. 山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧、齊藤崇宏:「急性胆嚢炎に対する単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の導入成績」第12回日本消化器外科学会大会、2014年10月27日、神戸
  12. 齊藤崇宏、山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧:「腸重積を合併した腸管脂肪腫の3例」第76回日本臨床外科学会総会、2014年11月22日、郡山

地方会

  1. 林健児、羽場真、清水佐知子、川本泰之、横山朗子、吉井新二、赤倉伸亮、山田秀久、宮坂祐司、高桑康成:「超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUSFNA)が術前診断に有用であった十二指腸癌の1例」第114回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年3月1日、札幌
  2. 清水佐知子、羽場真、吉井新二、川本泰之、林健児、横山朗子、竹本法弘、佐藤昌明、赤倉伸亮:「膵全摘術を施行したintraductal tubulopapillaryneoplasum(ITPN)の1例」第114回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年3月1日、札幌
  3. 羽場真、吉井新二、川本泰之、清水佐知子、林健児、横山朗子、小西和哉、宮坂祐司、高桑康成、赤倉伸亮:「胆嚢壁肥厚を呈する病変の術前病理組織学的診断法」第114回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年3月1日、札幌
  4. 齊藤崇宏、小西和哉、山田秀久、竹本法弘、三浦巧:「単孔式腹腔鏡下に切除し得た腸重積合併下行結腸脂肪腫の1例」第20回北海道内視鏡外科研究会、2014年6月14日、札幌
  5. 市之川正臣、三浦巧、中村透、那須裕也、福田直也、米森敦也、金井基錫、倉島庸、海老原裕磨、村上壮一、田本英司、土川貴裕、岡村圭祐、七戸俊明、平野聡:「腹腔動脈合併尾側膵切除術(DP-CAR)を施行した局所進行膵体部癌症例における術前因子を用いた予後予測指標」第115回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年9月6日、札幌
  6. 西野瑛理、羽場真、吉井新二、川本泰之、松本美桜、清水佐知子、横山朗子、山田秀久、竹本法弘、三浦巧、佐藤昌明、小西和哉、赤倉伸亮:「膵頭部腫瘍との鑑別を要し,腹腔鏡補助下膵頭十二指腸切除術にて切除しえた十二指腸Gastrointestinal stromal tumorの1例」第115回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年9月6日、札幌
  7. 川本泰之、清水佐知子、松本美櫻、羽場真、横山朗子、吉井新二、赤倉伸亮、山田秀久、小西和哉、高桑康成、佐藤昌明:「肛門管扁平上皮癌に対する化学放射線療法後に肝転移再発を認めたが集学的治療によりdisease freeを得た1例」第115回日本消化器病学会北海道支部例会、2014年9月6日、札幌
  8. 石田直子、細田充主、山本貢、市之川一臣、荒木和浩、坂井威彦、高橋俊二、岩瀬拓士、伊藤良則、山下啓子:「閉経後転移乳癌の内分泌療法におけるフルベストラントの効果と安全性の検討」第12回日本乳癌学会北海道地方会、2014年9月13日、札幌
  9. 細田充主、石田直子、市之川一臣、山本貢、山下啓子:「閉経前後におけるプロゲステロンレセプター発現とKi67ラベリングインデックスについての検討」第12回日本乳癌学会北海道地方会、2014年9月13日、札幌
  10. 山本貢、石田直子、市之川一臣、細田充主、畑中佳奈子、高桑恵美、畑中豊、松野吉宏、山下啓子:「変異p53蛋白発現がアロマターゼ阻害剤投与後再発乳癌症例の予後に及ぼす影響の検討」第12回日本乳癌学会北海道地方会、2014年9月13日、札幌
  11. 齊藤崇宏、山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧:「単孔式腹腔鏡手術により治療した腹壁ヘルニアの3例」第7回日本ヘルニア学会北海道支部総会、2014年11月15日、札幌
  12. 齊藤崇宏、山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧:「回腸導管を有する急性虫垂炎に対してlaparoscopic interval appendectomyが有用であった1例」第106回日本臨床外科学会北海道支部例会、2014年11月29日、札幌
  13. 三浦巧、平野聡、市之川正臣、中村透、那須裕也、倉島庸、海老原裕磨、村上壮一、田本英司、土川貴裕、七戸俊明:「腹腔動脈合併尾側膵切除(DP-CAR)が適応となる局所進行膵体部癌症例の術前予後予測システム構築とその適正性評価」第106回日本臨床外科学会北海道支部例会、2014年11月29日、札幌

その他の発表

  1. 竹本法弘:「イレウスの一例」NTT東日本札幌病院医局会、2014年5月8日、札幌
  2. 高橋さゆみ:「Liver cyst fenestration combined with cholecystectomy using singleincision laparoscopic surgery : A case report.」NTT東日本札幌病院医局会、2014年9月11日、札幌
  3. 山田秀久、金井基錫、竹本法弘、三浦巧、斎藤崇宏:「肝膵脾疾患に対する単孔式内視鏡手術の検討」第11回NIS(消化器内科・外科)、2014年11月7日、札幌
  4. 山田秀久:「ERASの原理と基本」NTT東日本札幌病院NST委員会、2014年11月19日、札幌
  5. 山田秀久:「ERASの原理と基本」NTT東日本札幌病院5F勉強会、2014年12月10日、札幌

パネリスト

  1. 市之川一臣:「教育セミナー」第12回日本乳癌学会北海道地方会、2014年9月13日、札幌

座長

  1. 小西和哉:「一般演題治療-3」第12回日本乳癌学会北海道地方会、2014年9月13日、札幌
  2. 山田秀久:「一般演題82 TAPP 治療成績3.」第27回日本内視鏡外科学会総会、2014年10月2日、岩手

受賞

  1. 三浦巧:「学会賞」第106回日本臨床外科学会北海道支部例会、2014年11月29日、札幌