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精神科

業務内容

厚労省においても、日本で、認知症、うつ患者の増加、その対応の重要さが取り上げられております。当院精神科は1970年開設され、今年で45年になり、途中6年ほど、入院業務も行いましたが、現在は外来専念となり、診療、面談を継続しています。部長は開設時から今野陽三、1987年以降は高柳英夫(日本精神神経学会専門医、指導医、精神保健指定医でもあり)が勤めています。また当院は日本精神神経学会認定の精神科研修指定病院でもあります。

外来診療では、昨年度も医師の異動はありませんでした、年のべ16,000回の面談を受けております。他方総合病院のリエゾン科としての役割を持ち入院患者の相談も受けています、外来は月曜から金曜までの午前中、一般診療を、午後は予約診療を行っております。 その中ではおもにがん緩和ケアの相談も受けております。

認知症の早期診断についての試み

認知症患者700万人に増加を見越し、開発した認知症早期診断法(問診の後、脳MRI(VSRAD advance含む)検査、脳SPECT(e-ZIS含む)検査、MMSE心理検査、必要に応じて、脳波検査、頸動脈エコー、最近ではMIBG、昨年からはダットスキャンも加え)を行い、早期の誤診の少ない診断を行う)を実践し5年間経過しました。検査を受けた方は平成26年12月現在のべ3,821名に上ります。これらを工夫することによって進行予防に取り組み、その後の治療、リハビリ等につなげております。

一般診療

患者との面談では、病名的にはうつ病の相談が一番多くあります。100人に1人が罹患すると言われる、統合失調症(自我意識障害の為、行動範囲の可能性が狭められる)を中心に認知行動療法、支持を主としたカウンセリング、必要な投薬を行い、社会復帰をめざし、専門機関と連携してデイケア、社会復帰から職場復帰を目指しています。初診の方で、画像診断他の検査が必要な方は、可能な限り、午前中に受診いただき、その日にある程度結果を出し、必要な場合は院内の他専門科に紹介したり今後の検討が出来るようにしています。

がん相談支援センター、緩和ケアチーム

当院では2009年6月に出来、活動を続けています。患者本人のほか、家族療法も進めています。

種々鑑定業務

随時、厚労省精神保健指定医師による成年後見制度を利用した鑑定も裁判所からの指示に応じて当院で行える診断能力を生かし、画像診断もあわせて行い、鑑定書作成を行っております。

研究業績

学会発表

  1. 高柳英夫:「在宅医療を行う上で支障となる問題;うつ状態のとき(精神腫瘍医の立場から)−第4報;孤立感を持たせないこと」第25回在宅医療学会学術集会、2014年5月24日、25日、倉敷
  2. 高柳英夫:「在宅ケアを続ける上で障壁となりやすい認知症について、第5報認知症になっても『死ぬまで在宅を』」第25回在宅医療学会学術集会、2014年5月24日、19日、倉敷

原著論文

  1. 高柳英夫、塙和江、木村朋子:「がん治療中の退院、転院支援、調整を行う際、障壁となる問題−うつ状態の時、精神腫瘍医の立場から、第5報−」癌と化学療法、2014:41(T):18-19
  2. 高柳英夫:「在宅医療を続ける上で支障となりやすい認知症について」−認知症になっても「死ぬまで在宅を」癌と化学療法、2014:41(T)45-46

座長

  1. 上村恵一(市立札幌病院精神科):『診断時からの精神科医が関わる緩和ケア』−せん妄の見逃しを防ぐために−、NTT東日本札幌病院、緩和ケア勉強会、特別講演会、2014年4月16日、当院会議室
  2. 奥田博介(恵佑会札幌病院腫瘍内科部長):『患者さんの思い、意向をつなぐ連携のために』NTT東日本札幌病院、緩和ケア講演会
  3. 鈴木衣穂子(札幌こころの森クリニック):Approaching Insomnia Seminar〜かかりつけ医のための不眠診療〜、2014年11月11日、札幌プリンスホテル
  4. 八田耕太郎(順天堂大学医学部付属練馬病院メンタルクリニック専任准教授):Takeda CNS Seminar『せん妄の診立てと治療、予防、予測』、2014年11月26日、札幌ロイトンホテル

企画研修会(企画責任者)

  1. 厚生労働省指針準拠:第6回NTT東日本札幌病院緩和ケア研修会、2014年10月4日、5日、当院会議室

講演

  1. 厚生労働省指針準拠:『せん妄について、気持ちの辛さについて』第6回NTT東日本札幌病院緩和ケア研修会、2014年10月5日、当院会議室
  2. 厚生労働省指針準拠:『せん妄について、気持ちの辛さについて』札幌医科大学緩和ケア研修会、2014年10月18日、札幌医科大学